源氏物語と新古今和歌集 萌え出る春 蓬生
蓬生 いまはかぎりなりけり、としごろあらぬさまなる御さまを、かなしういみじきことを...
源氏物語と新古今和歌集 端山繁山 常夏、東屋
常夏 されど、わたり給ひて、御かたちをみ給ひ、いまは御ことをしへたてまつりたまふに...
源氏物語と新古今和歌集 道の果てなる常陸帯 藤袴、竹河
藤袴 おなじのの露にやつるゝふぢばかまあはれはかけよかことばかりもみちのはてなるとか...
源氏物語と新古今和歌集 幾返り 藤裏葉
藤裏葉 宰相、盃をもちながら、けしきばかりはいしたてまつり給へるさま、いとよしあり。 ...
源氏物語と新古今和歌集 松に掛かれる藤 藤裏葉
藤裏葉 やう/\夜更行ほどに、いたうそらなやみして、 みだり心ちいとたへがたうて、まか...
源氏物語と新古今和歌集 山鳥の心地 夕霧
夕霧 かく心ごはけれど、いませかれ給べきならねば、やがてこの人をひきたてて、おしはか...
源氏物語と新古今和歌集 つらきもあはれ 竹河
竹河 あさましきまでうらみなげゝれば、このまへ申も、余たはぶれにくゝ、いとおしと思ひ...
源氏物語と新古今和歌集 万世を掛けて匂はん花 宿木
宿木 すべらきのかざしにおると藤のはなをよばぬえだに袖かけてけりうけばりたるぞにくき...
源氏物語と新古今和歌集 浮島 東屋
東屋 こ宮の、つらうなさけなくおぼしはなちたりしに、いとゞ人げなく人にもあなづられ給...
源氏物語と新古今和歌集 待乳山 手習
手習 例のあまよびいでゝ、ひとめみしより、しづ心なくてなむ との給へり。いらへ給べくも...