鴨長明方丈記之抄 日野の庵8 恐ろしき庵ならねど
とす。おそろしき山ならねど、ふくろう の聲をあはれむにつけても、山中の 景気折につけても、盡ることなし いはんやふかくおもひ、深くしれ覧人の為 には、これにしもかぎ...
読癖入伊勢物語 百十六〜百二十五
百廿五段 つひにゆく道 いふ所にて酒のませてよめる。 古今おきのゐて身をやくよりも悲しきはみやこ嶋べわかれなりけり 百十六昔男、すゞろにみ...
鴨長明方丈記之抄 日野7 折につけつつ
折につけつゝ桜をかり紅葉をもとめ 蕨を折、木のみをひろひて且は仏に奉 り且は家づとにす。もし夜しづかなれば 窓の月に古人をしのび猿の聲に 袖をうるほす草むらの蛍はと...
読癖入伊勢物語 百八〜百十五段
四十五段 ゆく蛍 と読てやれりければ、みのもかさも取あへで、しとゞにぬれてまどひきにけり。 百八むかし女、人の心をうらみて、 風ふけばとばに波こ...
鴨長明方丈記之抄 日野の庵6 落穂を拾ひて
落穂をひろひてほぐみをつくる。若 日うらゝかなれば嶺によぢ上りて遙 に故郷の空を望み木幡山伏見の 里鳥羽羽束師を見る。勝地は主 なければ、心をなぐさむるに障なし。あ...
読癖入伊勢物語 百三〜百七段
辰田川之図 喜多武清画掛軸 百三昔男有けり。いとまめにじちようにて、あだなる心なかりけり。ふ か草のみかどになんつかうまつりける。心あやまりやしたりけん みこたちのつ...
鴨長明方丈記之抄 日野の庵5 芸はこれ拙ければ
つる。藝はこれつたなければ、人の耳 を悦ばしめんとにもあらず。ひとりしら べひとり詠じてみづから心をやしなふ 斗也。又麓に一の柴の庵あり則此 山守が居るところ也。かしこ...
読癖入伊勢物語 百二
百二 親族なる尼? 花のしなひ三尺六寸ばかりなん有ける。それを題によむ。読は てがたにあるじのはらからなる、あるじし給ふと聞て来りけりれば とらへ...
BUSHOO!JAPAN 新古今和歌集が技巧的と言われる理由とその歴史
新古今和歌集が技巧的と言われる理由とその歴史~20首をピックアップ! - BUSHOO!JAPAN(武将ジャパン) 古 ... ...
鴨長明方丈記之抄 日野の庵4 友も無し
友もなし。殊更に無言をせざれども、ひ とりをれは口業をおさめつべし。かならす 禁戒を守るとしもなけれ共、境界 なければ何に付てかやぶらん。若跡の 白波に身をよ...