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道具は壊れるもの



 昨日、イトーさんのパドルがシャフトでポッキリと折れました。物の見事、あまりにしっかり折れているので気持ちイイです。
 カーボンの高価な物です。想いはあるでしょうが「岸近くにいる時に折れてよかったですね、直そうなんて思わないで捨てて下さい、予備パドルも普段から持って下さいね」と伝えました。
 カーボンパドルは強度が強いと思っている人が多いですが、経験や得ている情報から、グラスやアルミシャフトの物より折れる頻度は高いと思っています。というか、よく折れてます。問題は、このことが消費者によく伝わっていないことです。
 シーカヤックはパドルがないと極端に航行性が落ちる乗り物です。なれば、パドルが折れる、ブレードが壊れることを想定して、それでも帰って来れるようにしておくこと。そしてその時のシミレーションと仮定訓練をしておくことでしょう。
 あと、苦しいところですが、物を売る人はその可能性とそうなった時の対処法をしっかり消費者に伝えることも必要でしょう。それは売る人の責任です。アマゾン全盛ですが、消費者も今一度考えて欲しい。ネットで買うのと、その道具を精通した人から買うことの意味の違いを。売る方にも、買う方にも「命の託す道具」を売っている、買っているという意識が希薄なような気がします。これは誤ってるから正したいところです。
 道具に息を吹き込み生かすのは使う人です。また、寿命か来て処分を決めるのも使った人です。もったいないで危機に陥るのは命を大切にしない人です。これはいけない。
  大きな課題がありまして、それは廃船の問題です。シーカヤックもいつか寿命がつきます。この見極めに経験を積んでる人はすごく少ないのでは。廃船の経験とその決断を10艇以上積んでる人ってどのくらいいるんだろう?。自分に判断の能力がなかったとき、どんな人にアドバイスを求めたらいいのかな?。考えてみよう。

 そうそう、業界の中にタブーがあるようです。壊れる道具について発言しづらい雰囲気があるようです。アホらしいから止めましょう。アホな人には退場してもらいましょう。ATだけでなくレンダルも折れてます。初期不良、結構あります。これ、ある程度は買った人がかぶらなければならないリスクです。良い経験をさせてもったと思って、次を買いましょう。初期不良品の頻度確率はメーカーが持っています。気の強い人は叩いて教えてもらってもいいのでは?。


会から脱出して空気のいい自然の中で暮らしたいと思うのは、今の都会に住む人の叫びに近い正直な欲求なのだと思う。 大貫妙子
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