
娘ちゃんに柔道衣を買い与える時、あえて伝統的なメーカーの木綿100%のものを選択しました。現在の主流は木綿70%化繊30%とか化繊100%のもので、木綿100%のものはなかなかありません。
柔道衣は汗でよく濡れます。木綿は洗っても乾くのが遅く、生乾きや管理を怠りバックの中に入れっぱなしにしてるとすぐに黒カビが生えます。そして白地なのでよく目立つ。こういたことが嫌われ、特に海外ではこだわりがないので化繊が好まれるのです。
木綿の魅力はその肌触り、硬さ、自分の身を時に守ってくれる道具への気配り、管理を学べるところです。便利になった世の中、こういうことを感じ、学べる機会が減りました。
礼やリスペクトを身体(と身体感覚)を通して学べるのも柔道の魅力で、特に多感な子供時代にこういったことに接するのはかけがえのない経験と父は考えます。
柔道着に関して、いいのか悪いのか分からない嬉しい現象が起こっています。中学の体育で武道が必須化されました(柔道、剣道、相撲のどれか)。6割は柔道が選択されていると言われています。そのため中学のある時期だけ使われた(多くは短期間)柔道衣が大量にメルカリやヤフオクに手頃な(中古品という)形で流通しています。おとーさん、おかーさん、これはチャンスですぞ。チャンスと思うか、思わないかはあなた次第。一歩を踏み出すかは大きな分かれ道です。
戦った全ての選手に感謝の気持ちを持っている 谷亮子