jogo式Canoe Life

厳しい結果



 3万年前の航海再現プロジェクトの様子がテレビ東京で放映されました。注目していた人や、このプロジェクトにお金を投じた人もいたでしょう。僕も寄付をしようか検討しました。ですが、実際はこのプロジェクト以外に寄付をしてしまいました。費用対効果の検討の結果、違う場所へお金はまわしたのです。

 メンバーのやり取りや、行動、そして何を考え、どう言葉にしたか。この番組は貴重な資料や経験を提供してくれます。昼過ぎに出発点の与那国島とゴール点の西表島がみえなくなったこと。この時の、草船の思考と行動、サポート船内でのやり取り。シリアスです。

 また、サポート船に乗り移り、牽引開始。この船内での本当に本当に断腸の思いのやり取り。とても、いいものを見させてもらいました。カヤック乗りで水平線を目指す人は必見。

 とてもかわいそうだったところは、やはりこの企画はイベントという側面が最後まで付いてくること。そのために、決断がびっしっと、決まらなかったこと。その辺のほつれも見ると勉強になります。

 360度、何も見えなくなった時点から、本当のナビゲーションが始まります。GPSを使わないので「自位置の推定」は推測航法で捉えていきます。当初僕は「自位置を見失った」と思いましたが、非常に優秀なナビゲーターが乗っていたので、それはない。北方向への漂流は把握していたとのことでした。ならば先人の航海再現を目的とするならば、「次善の策」を打ち、生き残る方法を選択すべきところでしたが、それが出来なかったところ。ここが「イベント」と「命をかけた先人の航海」の差と感じました。「次善の策」と「夜間航海」の準備ができていなかったこと。ここが気になりました。

 でも、これで良かったと思います。イベントですから。




 寄付を検討した時に、この本を読みました。そしてこの本は何人かの手に渡り、読まれ、再び僕のところに帰ってきました。テレ東の番組でも、番組終了後この本10冊を視聴者にプレゼントと言っていましたね。。では、僕のブログでもプレゼント。欲しい方は、メールで連絡下さい。差し上げます。


の中の風潮は、頭で学習する事が主体で、自分の感覚を磨く、ということはなおざりにされています、たいへんに惜しいことです。   篠田桃紅
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