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尾身先生



 尾身茂先生を知っていますか?。

 もし知らなければ(ほとんどの人は知らないと思うけど)、知ってください。僕たちのリーダだし、真っ暗な中での灯台の光であり、360度水平線の中を漕ぎ進む時のコンパスのような存在の人だから。

 コロナウイルスに関する記者会見の時、首相や西村大臣の横でご意見番のように横にいて、専門家の立場から発言している先生です。なぜ尾身先生なのか、この本を読んで理解できました。コロナウイルス感染症対策専門者会議があった時、尾身先生は副議長という立場、議長は国立感染症研究所の所長、脇田先生でした。なぜ脇田先生でなく、尾身先生がトップに出てきていたのか、疑問が氷解しました。

 僕がこの本を読む前まで知っていた尾身先生の知識は、WHO西太平洋地区事務所に所属していた時、この地域からポリオ(急性灰白髄炎)を根絶するお仕事をされたこと、最後はWHO事務局長選挙に立候補、残念ながら香港のマーガレット・チャンに破れ、WHOを去ったことぐらいでした。

 ひとつの感染症を根絶するのに(ポリオ)、どのような苦労、方策、資金集め、交渉、魑魅魍魎と闘わなければいけないか。感染症との戦いは終わりがなく、そして時に仲間や自らも感染のリスクを負い、命を落とすこともある。完全にファイタータイプの人しか感染症との戦い時のリーダーは務まらないことがわかります。

 尾身先生の後には、押谷先生、そしてその後ろには西浦先生がいます。これは戦時の布陣なのです。戦いは、迷ったら負けです(感染症との戦いは負けたら命を失います)。ですが、尾身先生は迷い悩むことは青春の特権と、ときます。僕たちは、この先生に戦時参謀を託しています。託した人がどのような人か知っていることはとても大切です。そう思う方は、ぜひこの本を読んでみてください。


「容易な人生などそもそも存在しない」そう覚悟して人生を始めよう。  尾身茂




 
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