でも、なかなか具体的な対策は引き出せない。
多くの事故や事故の当事者に近い人に会い、話しを聞きました。その経験から、深刻事故を起こした人は、それ以前に、死にいたらないけれど、実害を伴う事故を起こしていたり(時に何件も)、トラブルを起こしていたことが分かりました。この時点で何か対策を打ったり、大きい力で介入をすれば、違う結果になったのではと考えました。
これはおかしいな、ヤバいなと思ったとき、その人に「あなたはおかしい」「このまま漕いではいけない」と直接本人言えますか?。勇気を持って、これを言うべきです。これが数少ない死亡事故を減らすための対策ではないかと考えました。ですが、一件たりともこういったことを、生きているうちに本人に伝えられていたケースはなかった。ここを努力して変えていかないといけない。
もう一点は、さらに言うならば118が死亡事故ではほとんど本人から押されていないという点です。ここも真剣に反省し、なぜ押されなかったのか、今後は押そうじゃないかという雰囲気を作っていく。こういったことも必要かなと思いました。
参加者の人からは「オンラインでこういったことや安全のことを語れる場が作れないか」「シーカヤッカーの実際に漕いでる人、いや、シーカヤッカー自体は何人ぐらいいるのだろうか。そしてどのくらいの率で事故が起こるか。また他のアウトドアスポーツとその比率を比較はできないのだろうか」「出艇前の行動計画をしっかりやるべきではないか」などの意見が出ました。
今回は取り扱う内容がシリアスなものなので、なかなか難しい面がありました。でも、難しいからと言って何もしなければ前進できません。我々は障害もあるでしょうが、突き進んでいきます。次の死亡事故を防ぐために。
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