PC用マイクロフォンのコネクタは上図のようピンアサインになっているものが多い。これを踏まえたうえでインターフェイスを作った。出力インピーダンスは600Ω程度のようだ。
今回作ったインターフェイスはトランシーバーのマイク用4ピンコネクタとマイク、PTTをつなぐものであり、PHONEとヘッドセットをつなぐもの。
上図の『Power』には10KΩの抵抗をつなぎ、9V電池を繋いだ。006P電池は新品の場合10Vほどの出力があるが、秋月でエレクトレットコンデンサーマイクの規格を見ると最大10Vとなっているものが多いようだ。したがって006P電池をつなぐ場合抵抗に直接電池をつなぐと規格ギリギリになってしまうので、シリコンダイオードを順方向につなぎ、およそ0.6V電圧を降下させた。
今回片耳につける小型のヘッドセットを用いたところあまり音声がうまく拾えないようなので、FET一つでマイクアンプを付け足した。
なお、トランシーバーのPHONE出力は大体モノラルなので、ステレオのPC用ヘッドセットを使う場合、スピーカー用コネクタの上図でいうところのAudioとPowerをショートしてモノラル化する。GNDはそのままGNDへ。
インピーダンスが半減することになるが実用上の問題は少ないだろう。
追記:
TS-520やTS-700など古い機種の場合、ヘッドフォン端子は6.3mmの標準コネクタなので、PC用ヘッドセットの3.5mmミニプラグとの変換が必要になる。
実際には上のように結線する。
マイク用4ピンコネクタの結線。TS-700の取説から。これはTRIOのスタンダードでTS-520も同様だ。