灯台の光で長距離可視光通信、2kmで1022bps
『可視光通信コンソーシアム(VLCC)は23日、交通信号機や灯台のLEDの光を利用したイメージセンサ通信方式による可視光通信の実験に成功したと発表した。』
古くは電球+CdSにて行われ、LED+フォトダイオード(フォトトランジスタ)によるお子様向けの「光糸電話」製作記事もあったね。「光糸電話」を光ファイバーで繋げば今の主流の通信方式だ。
そして最近では悪名高きPLCとの組み合わせもあって、家庭内照明器具に光変調をかけて通信させようなんて話も出ていた。
今度の実験は光を照明や目印としてではなく、搬送波として捉えた場合当然の成り行きとなるが、灯台を使うってのがちょっとビックリしたね。
1000bps程度の通信速度は20数年前のレベルだが、RTTYやFAXに比べればそれほど遅い速度ではないだろう。
信号機同士がワイヤレスで通信し始めれば、現行の、トラックの違法無線で設定が狂うシステムも少しは改善されるだろうし、電線敷設コストが削減出来るかもしれない。
こういうテクノロジーの進歩は歓迎するが、下手すると個人の行動を監視するテレメトリーシステムにもなりそうで、一抹の不安もあるね。