■■■8億人がアジア中流層に■■■
(アジア開発銀行(ADB)調査)
「アジア中間層の台頭」
●ADBがさる19日に発表した報告書の中で、今後20年間あまりで
アジアでは8億人が貧困層から中流層へ移行し、
「域内および世界全体にとって前例のない機会が生まれるだろう」と予測した。
●報告書によると、
アジアの新しい中流層の性格は、
▼教育水準が高くなり、
アジアでは8億人が貧困層から中流層へ移行し、
「域内および世界全体にとって前例のない機会が生まれるだろう」と予測した。
●報告書によると、
アジアの新しい中流層の性格は、
▼教育水準が高くなり、
▼都市部に住み、
▼少子化が進み、
▼今よりも進歩的な価値観をもち、
▼車や家電の購買に夢中になるなど、
急速に欧米の富裕国の中流層に近づく。
因みに報告書では、1日2~20ドルの消費行動の人を「中流」と定義している。
「2030年アジアの消費合計は世界の43%に」
●中流層が突出して増えるのは、驚くまでもなく人口大国の中国とインドで、2030年
▼少子化が進み、
▼今よりも進歩的な価値観をもち、
▼車や家電の購買に夢中になるなど、
急速に欧米の富裕国の中流層に近づく。
因みに報告書では、1日2~20ドルの消費行動の人を「中流」と定義している。
「2030年アジアの消費合計は世界の43%に」
●中流層が突出して増えるのは、驚くまでもなく人口大国の中国とインドで、2030年
には中流人口がそれぞれ10億人を超す。
中国ではすでに、2008年現在で人口の63%にあたる8億1700万人が貧困層から
中国ではすでに、2008年現在で人口の63%にあたる8億1700万人が貧困層から
中流層へ移行しており、現在のアジアの中流人口19億人の大きな部分を占める。
●すでに発展を遂げている日本と韓国をのぞき、
「現在開発途上のアジア諸国も2030年までに、中流かそれ以上の水準となる」と
●すでに発展を遂げている日本と韓国をのぞき、
「現在開発途上のアジア諸国も2030年までに、中流かそれ以上の水準となる」と
ADBチーフエコノミストの李鍾和(イ・ジョンフン)氏は述べている。
世界経済の牽引力として期待されるのが、この新たな中流層の所得増による消費力だ。
2008年には全体で4兆3000億ドルだった個人支出は、
2030年には約8倍の32兆ドルに達し、世界の消費合計の43%を占めるほどにな り
「アジアは世界の工場から世界の消費者へと変わる」と報告書は予測している。
「環境にはマイナス面も、政治経済には明るい見通し」
●そうした消費力の爆発は社会、政治、環境にも変化を及ぼすだろう。
環境面では、膨大な人口が欧米型の物質的満足を追求し始めることで、気候変動や
世界経済の牽引力として期待されるのが、この新たな中流層の所得増による消費力だ。
2008年には全体で4兆3000億ドルだった個人支出は、
2030年には約8倍の32兆ドルに達し、世界の消費合計の43%を占めるほどにな り
「アジアは世界の工場から世界の消費者へと変わる」と報告書は予測している。
「環境にはマイナス面も、政治経済には明るい見通し」
●そうした消費力の爆発は社会、政治、環境にも変化を及ぼすだろう。
環境面では、膨大な人口が欧米型の物質的満足を追求し始めることで、気候変動や
環境の悪化し、水資源や土地をめぐる競争など、負の影響が多く現れそうだ。
また人間の健康にも欧米型の食生活による成人病などの増加が懸念される。
●政治経済の分野では、新たな金融危機や戦争、大規模な自然災害など、激しい
また人間の健康にも欧米型の食生活による成人病などの増加が懸念される。
●政治経済の分野では、新たな金融危機や戦争、大規模な自然災害など、激しい
経済的混乱が起こるリスクがあり、それによって上昇傾向が見られていた階層移動が
逆転する事態が起こりうる。
現在1日当りの消費が2~4ドルと、中流層の中でも最低水準にあるインドの中流層が、
そうしたあおりを最も受けやすいという。
●ただし経済全体の傾向は、
●ただし経済全体の傾向は、
個人の富が増えて事業の好循環が起こり、見通しは明るいとADBでは分析している。
例えばインドの自動車大手タタ・モーターズ(Tata Motors)が「世界一の低価格車」
政治により関心を持つようになり、そうした市民の要求に応えるために、アジア各国の
政府は公共サービスの充実や透明性の向上を強いられるだろうと報告書は指摘して
いる。
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