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暖かい・・。

 地球温暖化問題を訴え、世界各国で講演活動を行っているアメリカ元副大統領アル・ゴアの活動を追ったドキュメンタリー映画「不都合な真実」が話題となっている。二酸化炭素の増加量に伴う地球温暖化の影響で、巨大化するハリケーン、溶け出した北極の氷山、砂漠化するアフリカなど、深刻な地球の現状を告発する問題作のようだ。私は映画は見ていないが、書店で同名の書物はめくってみた。様々な資料や写真によって、我々に地球温暖化の警鐘を鳴らしてくれる内容である。まあ、京都議定書にサインしていない国の一方のリーダーが何言ってるの?って気がしないでもないが、アメリカ国内でも色んな考えがあることが窺えて、興味深い映画・書物ではある。
 しかし、そこに書かれている真実は見る者・読む者を震撼させずにはおれない。普段は何気なく「暖冬だな・・」などと思っている己の見識のなさに愕然とする。地球規模で温暖化が起こっていることは否めない真実である。それから目をそらすことはできない。暖冬と言われ続けた今冬が何よりも「不都合な真実」を現しているのかもしれない。ここ数日の新聞報道でも明らかなように、「異常気象」と片付けられない異変がここ日本でも起こっているのは紛れもない真実だと思う。
 その驚くべき例として挙げたいのが次の写真だ。

 

桜が満開なのだ!塾バスの車庫の後ろにある、娘が生まれた年に植えた記念樹の桜がもう満開になった。数日前からちらほら咲き始めたのは知っていたが、昨日の暖かさで一気に満開になってしまった。まだ3月になったばかりなのにこの暖かさは何だ?桜の花にはミツバチが大勢たかっていた。まるで春の光景だ。入試を目前に控えた中3生もあまりの暖かさに上着を脱いで、腕まくりをしながら勉強していた。どうにも変だ。先週末、下宿の契約に上京した妻の代わりに家事を行ったのだが、明らかに10日前とは水道水の冷たさが違う。米を研ぐにも、風呂掃除をするにも、さほど水の冷たさに悩まされることはなかった。確かに暖かくなっている。さらには洗濯物を干したときにも、陽光の暖かさを実感できたから、もう完全に春と言ってもいいのだろう。
 そう気づけば、春は確かにそこかしこにやってきている。人間の営みや思惑とは関係なしに自然は己のサイクルに従って私たちを高揚させてくれる。それが地球温暖化の影響だと言われてしまえば襟を正さねばならない気になるが、それでもやっぱり春の訪れは歓迎しなければならない。

  

梅の花の可憐さにこの年になって初めて気づくようになった。私は紅梅よりも白梅の方が好きだ。桜の艶やかさに比べると随分控えめな気がする梅ではあるが、京都では「北野白梅町」という地名もあるくらいだから、古来愛されてきたのだろう。北野天満宮の梅の多さには驚かされる。
 そういえば、息子の合格お礼参りに北野天満宮に行かなければならない。勿論、ゴジ健さんの「元気魂」に感謝しているのは言うまでもない。
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