知的財産研究室

弁護士高橋淳のブロクです。最高裁HPに掲載される最新判例等の知財に関する話題を取り上げます。

サンスター高裁決定の評価

2011-04-06 09:59:09 | M&A
1 判断の枠組み 公開買付価格決定のプロセスについて何らの明示的判断がないまま、裁判所が「公正な価格」の金額について審査している点は疑問である。しかし、第三者委員会の設置がないこと、価格算定書の基礎となるべき資料に信用性を措くことができないこと等から、公開買付価格が「独立した関係当事者が真摯に交渉した結果決定されたもの」結論は妥当である。 2 価格決定申立制度の趣旨の理解 これに対し、価 . . . 本文を読む

あえて今「原子力政策学」を読む

2011-04-06 08:28:35 | 震災
アマゾンですぐに買える原子力関係の本がこれだけ(トンデモ本を除く)だったので、眉に唾をつけて読んでみました。 読んでみると、以外にまともな内容。 以下、ランダムにコメント。 1 もんじゅ事故を契機として、原子力政策円卓会議というものが設置されたとのこと。そこでは、議論の徹底した情報公開がなされた由。後日、チェックしてみましょう。 2 安全性に関しては、「原子力事業者(東電など)が必要な安全 . . . 本文を読む

サイバード高裁決定の評価

2011-04-06 07:19:46 | M&A
サイバード高裁決定は、サイバード・ホールディングスの株式非公開化(TOBとスクイーズアウト)に際しての全部種類取得条項付株式の取得価格決定申立に対し、TOB価格にプレミアム20%を上乗せして取得価格を決定した。その骨子は以下の3点である。 第1に、「公正な価格」は、「取得日における当該株式の客観的価値」に加え、「強制的取得により失われる今後の株価上昇に対する期待権を評価した価額(プレミア . . . 本文を読む

スクイーズアウトの公正性を担保する基準

2011-04-06 07:17:24 | M&A
上場会社を対象とする全部取得条項付種類株主を利用したスクイーズ・アウトの取引としての公正性は、全部取得条項付種類株主を利用したスクイーズ・アウトにより得られる社会的利益(主として企業価値の向上)が少数株主の喪失する利益を凌駕するか否かにより判断すべきであり、その判断に際しては、上場会社を対象とする全部取得条項付種類株主を利用したスクイーズ・アウトにより少数株主が喪失する利益よりも、それにより得 . . . 本文を読む

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