紛争審査会における議論のポイントを予想するため、平成10年の原子力損害賠償制度専門部会の議事録要旨案及び報告書案を検討しました。
今回の審査会の第1回会合では、能見先生は、緊急性のあるもの・問題のないものから先に支払っていくという考え方を表明されました。迅速な救済という観点からは妥当な見解と思われます。
それでは、何が緊急性のあるもの・問題のないもの、なのか。
この点、平成10年の時点では、 . . . 本文を読む
水戸地方裁判所平成12(ワ)487号
本件は、原告が被告に対して原賠法に基づく損害賠償を求めたものです。
本件の争点は、本件臨界事故により原告の製品の引き取りが拒否され、転売もできなかったため、原告製品の時価相当の損害を被ったというものです。
本判決は、本件臨界事故により原告の製品の引き取りが拒否された点について客観的証拠がないこと等を理由として、原告の請求を棄却しました。
本判決の教訓は . . . 本文を読む
東京地裁平成16(ワ)7146
JOCから大和観光に対する仮払金返還請求事件です。
大和観光の主張は、本件臨界事故の後、一定期間、事故現場付近の住民が外出を控えたため、売上げが減少したから、原賠法に基づく損害賠償請求権があるというものです。
本判決は、本件臨界事故以前から、売上げが減少傾向にあること、本件臨界事故の直後に売上げが減少し、その後回復するというような本件臨界事故の影響をうかがわせ . . . 本文を読む
東京高裁平成20年(ネ)1395号
本件は、東海村JOC臨界事故に関連して、健康被害(PTSDと既往症の悪化)を被ったとして控訴人らが被控訴人に対して原賠法に基づき損害賠償請求を行ったものです。
本件では、相当因果関係の前提となる条件関係(事実的因果関係)の有無が争点となりました。
本判決は、条件関係の立証は、特定の事実が特定の結果発生を招来した関係を是認し得る高度の蓋然性を証明することであ . . . 本文を読む
ようやく第6巻に到達しました。
登場人物の描き方に特徴がありますね。
曹操と劉備の差は、「漢王室の血統」を尊重すべきか否かのようです。これは両者の置かれた立場の違いにもよるのでしょう。
また、張飛について、乱暴者ではなく、劉備に徳を持たせるために、あえて憎まれ役を買って出ているという理解をしています。これは、正鵠を得ているかもしれません。
新野からの脱出劇について、孫権と同盟を組むための戦 . . . 本文を読む
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