1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 戦争で産まれた技術が転用されて、現在において、便利な品物になっている物は数多に。電子レンジも、携帯電話も、腕時計も、その1つにて。

2022-05-01 18:09:45 | 法話
檀家理系大学生が「軍事を必要以上に毛嫌いしてる人達がいるが、戦争で産まれた技術が沢山、生活の中に溶け込んでるんだけどな。軍事技術は厳格な基準が定められているから、一般的な環境で作る物とは違い、高性能な技術や完成度が求められている。転用すれば、非常に優れた製品に。別に戦争肯定してる訳では」と。

【追伸】
この大学生に「どんな品物があるの」と尋ねると「色々あるよ。インターネットは、米国がソ連からの核攻撃を想定し、非常事態においても指揮系統が失わない様に、分散処理システムとして出来たのが、インターネットでしょ。パソコンは、弾道計算を目的に開発された『エニアック』が元でしょ。1秒間に5千回の計算能力を持つデジタルコンピュータとして。光ファイバーケーブルは、核攻撃による電磁パルスでも破壊されない様な通信ケーブルとして開発されたものだし。携帯電話は、軍事用無線機の技術を応用して、携帯電話を米国のモトローラー社が開発を。電子レンジは、レーダー開発の実験中に、偶然マイクロ波による急速な加熱現象を発見した事が始まりと。他にも、まだあるよ。戦争(殺戮)という環境から作られたは、なんか、皮肉だけど、人間は追い込まれないと力(知力)を発揮出来ない事も事実かな」と。「そうだね。何でもがそうだが、道具が悪いんじゃない。使い方と、使う人間の資質の問題が大きいよね」と。









【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 拙僧の中学時代の友人は空手3段。街で不良に絡まれると、一目散に逃げていた。理由を聞くと「大怪我させたら、まずいだろ」と笑いながら。

2022-05-01 16:01:41 | 法話
檀家で柔道の有段男性が「嫌がらせを後部座席からずっと続けてきた男性を、タイソンさんが何度も殴り付ける映像が。住職はあれ、どう思いますか」と。「その映像、見たよ。タイソンさんだが、初めのうちは前方を向いたまま、苦笑いで言われっぱなしでしたよね。あの嫌がらせ男性だが、何か目的があったのかな」と。

【追伸】
この檀家男性が「目的って、何ですか。やられた後の保険金(示談金)、狙いかなんか、ですか」と。「わからんけどね。米国は訴訟の国だからね。タイソンさんの試合は、あの嫌がらせ男性も、少なからず見てるはずでしょ。タイソンさんと知って、ちょっかいを掛けてるんだから。ヘビー級のボクサーをたった1発でダウンさせるパンチを持つタイソンさんに、ちょっかいを出すんだから、それなりの目的がないと。普通なら怖くてそんな事、と思いませんか」「手加減まで計算してたのかも、ですね。報道番組でやたらに『世界1のボクサーが、あんなに何度も殴ったら、危ないと思わないのか』と言ってたが、本気で殴ってるわけ、ないでしょ。ヘビー級のボクサーを1発で仕留めるタイソンさんだよ、老いたりとはいえ。だけど、住職。自分も有段者なんだよね。あんな場面に私も、1度出会った事が。その時は笑って対処したが。実際は、我慢にも限度が。どう対処すれば、正解なのかな」「難しい問題だよね。それこそ、法律で明確にしてもらわないと。言いたい事(自論正義)を言う人達も、世間には数多にいるもんね」と。







【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 人間は『誰に育てられるか、誰が育てるか』は、非常に大きな問題にて。躾(しつけ)は『するもの』じゃない。躾は『見せるもの』にて。

2022-05-01 08:10:08 | 法話
読者が「住職の法話には度々、お金にルーズの人の話が出てきますが、改善させる方法ってあるんですか」と。「基本的には、自覚の問題ですが、自覚を促す手立ては与えてますよ。『1年間、朝、昼、晩、いつでもよいから、境内の掃除に毎日来なさい』と。が、続く人は少ないかな。続けられる人は改善してるかな」と。

【追伸】
この読者が「掃除する事が、何か改善の要因になっていくのですか。しかし、1年間、毎日はきついですよね」と。「容易い試練を与えても、しっかり身に染み付いたルーズを払い落とす事など出来んもんね。規則正しい生活を身に付けさせる事が、ルーズの改善には最もよき方法かな。それと、今1つ、時間にルーズな人間は、全てにおいてルーズ。人を待たせて平気な人間に、信用出来る要素は、あまりないかな。過去に1人ですが、7年間、毎日朝5時にお寺の境内を掃除して、会社に行ってた男性が。途中から、掃除をする事が喜びに変わっていったと、この男性(現在92歳)が言われておりましたね。禅宗では、最も大事な修行は、掃除する事と。目の前の散らかりを片付けられない人間、そのままにしておける人間が、心の散らかりを改善する事など、出来ようはずがない、と」「以前、住職が法話で、1年365日、毎朝5時から2時間、住職(拙僧)は境内の掃除をしてると。その後に、掃除するところなんて、あるんですか」と。「時期によったら、掃除後、30分で元の木阿弥に。木々の安らぎを与えてもらえる代わりに、落ち葉というリスクも。お寺はなんぼでも、掃除するところはあるよ」と。