【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 戦争で産まれた技術が転用されて、現在において、便利な品物になっている物は数多に。電子レンジも、携帯電話も、腕時計も、その1つにて。
檀家理系大学生が「軍事を必要以上に毛嫌いしてる人達がいるが、戦争で産まれた技術が沢山、生活の中に溶け込んでるんだけどな。軍事技術は厳格な基準が定められているから、一般的な環境で作る物とは違い、高性能な技術や完成度が求められている。転用すれば、非常に優れた製品に。別に戦争肯定してる訳では」と。
【追伸】
この大学生に「どんな品物があるの」と尋ねると「色々あるよ。インターネットは、米国がソ連からの核攻撃を想定し、非常事態においても指揮系統が失わない様に、分散処理システムとして出来たのが、インターネットでしょ。パソコンは、弾道計算を目的に開発された『エニアック』が元でしょ。1秒間に5千回の計算能力を持つデジタルコンピュータとして。光ファイバーケーブルは、核攻撃による電磁パルスでも破壊されない様な通信ケーブルとして開発されたものだし。携帯電話は、軍事用無線機の技術を応用して、携帯電話を米国のモトローラー社が開発を。電子レンジは、レーダー開発の実験中に、偶然マイクロ波による急速な加熱現象を発見した事が始まりと。他にも、まだあるよ。戦争(殺戮)という環境から作られたは、なんか、皮肉だけど、人間は追い込まれないと力(知力)を発揮出来ない事も事実かな」と。「そうだね。何でもがそうだが、道具が悪いんじゃない。使い方と、使う人間の資質の問題が大きいよね」と。
