1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 短所を押さえ付けたら、長所まで萎む。短所も、長所も、癖も、その人が生きる為に与えられた道具。後は、本人さんの使い道次第にて。

2022-05-22 14:53:39 | 法話
町内の60代女性が電話で「お寺の境内地で中学生がキスをしてましたよ。注意した方がよろしいのでは」と連絡が。「何度ほど、見られましたか」「1度ですけど」「そうですか。わかりました」とその女性に。家内が「注意するの、パパ」「しないよ。お寺や神社の境内は昔から、隠れ家的デートスポットだもんね」と。

【追伸】
この話を聞いた檀家が「住職は何故、その中学生カップルを注意しないんですか」と。「注意したところで、場所を変えるだけだよ。現在、結婚されている大人は皆、全員、この中学生のカップルの様な淡い経験をしながら、大人になっていったんじゃないですか。自分達がその時代を通り過ぎたら『悪』になるんですか。勿論、行き過ぎは注意せにゃならんですがね。たま〜にだけど、本堂の入り口の階段に座って話している若いカップルと話をする事が。時には、悩み相談を受ける事も。水子地蔵の話は、若い人には結構に響く様で、命のなんたるかを学んで帰られるみたいですよ。その若者達の縁で、親が金剛寺にご縁を。牛に引かれて善光寺、ですね」と。

(投稿写真は、わが寺(金剛寺)本堂の入口。この入口階段で若者達と会話を)