1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 人は、誰が育てるか、誰に育ててもらうかは、非常に大事にて。

2023-12-18 10:06:00 | 法話

【臨時法話。拙僧の爺様の話】


読者若者が「ここ最近、12月10日以降に住職が、数回投稿の明治生まれの爺様の話、『元文部大臣、防衛庁長官の三原朝雄さんとの縁の話(人を動かすには、金がいる)や、30歳超えた独身子供がいたら、親が売って回らんと買い手はつかん、の50組以上仲人をしたという話(現代の親活)など、めっちゃ面白くて、まだ、他に何か、ありませんか」と。「あるよ、山ほど。じゃ、今日は、爺様の性質についての話を1つやろうかね」と。


続けて拙僧「爺様は特に、時間に対して大変厳しい人でね、口癖が『時間にルーズな奴は、全て(お金にも)においてルーズだ。人を平気で待たせる様な奴は、信用出来ん』といつも言ってたね。拙僧が5歳くらいの頃からだったかな『博文(拙僧の俗名)よ、考えてもみろ。何時間も前に、何時に出るぞ、と言ってるのに、それに遅れるとは、どういう了見や。皆、その時間に合わせて段取りをしとる。人を待たせるは、時間泥棒と同じだ。たった5分でも、その人間の寿命の内ぞ。その5分で、何かしらの仕事も出来る。そんな平気で送れる様な人間を待つ必要はない。さっさと見切りを付けて、置いて行け。そうすれば、次回は時間を守ってくる』と。いや〜、話してて、懐かしいわ」と。


更に続けて拙僧「それに対して、こんな事も言ってたよ。『但しだ。遅れてきた理由が、納得出来るものならば、別だ。別だが、前もって連絡はして来い。連絡がなければ、遅れる理由もわからん。それと、こっちからの依頼での待ち合わせなら、相手が何時間遅れて来ようと待て。が、あっちからの依頼で人を待たせるなど、人を軽く見とる証拠だ。失礼千万、言語道断だ。1分たりとも待つ必要はない』と幼児の拙僧に。小さい頃からこんな話を拙僧にして、身に付けさせようとしてたんでしょうね。よって、拙僧の父も拙僧も、時間には厳守に。爺様と約束をしている社長さん達は、待ち合わせの時間の15分前には、約束の場所に来てたもんね。仕事が破棄(破談)されるから、必死だったみたい。が、その爺様だが、いつも、商談相手よりも前に約束の場所に。特に、初対面の社長さんと接見する時には、約束時間の相当前に来て、仕草、物言いを遠くから観察してたもんね。『人は、他者が見てない時(人の目がない時)の言動、追い込まれた時の言動、腹を立てた時の言動で、その人間の本性がわかるもんだ』も、口癖の1つでしたね。それともう1つ、人を誹謗中朝したり、人に嫌味を言う人とは、距離を置いていたよね」と。「そりゃ、凄いわ。でも、人生を成功させるわ、それだったら」と、この若者が。


投稿写真は、毎度の事ながら、爺様似の達磨(柘植の根)さん。次回の投稿法話は、12月20日になります。