1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 昨今の結婚事情は、女性からのプロポーズを望んでいる男性が多いとの事。今日の法話は、その事を少しお話ししましょうかね。

2023-12-09 08:55:52 | 法話

【12月10日投稿分】


檀家の女性が「某番組を見ていて、少しショックを受けたんだよね。昨今の20代から30代の男性は『精神的に楽だから、愛するより愛される方がいい』の理由で、女性の方からのアプローチを望んでるんだって。男性側から言わせれば『アプローチしたらセクハラ(告白ハラスメント)と言われるから、敬遠してしまう』と。どうよ、これ、住職」と。「〇〇ハラスメントって、まだ、世の中では言ってるんだね。自分で自分の首絞める事(世の中を渡り難くなる)になるから、その流行はもう過ぎたと思ってたよ」と。


続けて、檀家の女性が「女性も女性で『断るのが苦痛。周囲の目が鬱陶しい』と、告白されるを毛嫌いしてるんだって。因みに、女性誌調査によると、告白されたい男性派が76%と。既に告白された経験のある男性が90%で、告白した経験のある女性が84%と。それとね、住職。マッチングアプリって、知ってますか」と。「聞いた事はあるよ」「婚活は、バサっと網を投げる投網漁ではなく、1本釣りなんだよね。みんなに評価されても、マッチング出来なきゃ意味がないでしょ。だから、凄く綺麗(男前、美人)な人より、ちょっと残念な人の方が、マッチングの確率が高いんだと。どうも、競争率の低そうな人が狙い目らしいよ。競争率が高そうな人を釣り上げるは、無理、って判断するんだよね。住職さ、何か、複雑な顔をしてるね。話している私も、実は複雑なんだよ。こんな他人の事ばかり言ってる内に私、とうとう36歳になっちゃったよ」と。


この女性に拙僧「その筋の専門家が『人間の自然寿命は、38歳(特定遺伝子による判断)である。よって、30歳から40歳は、人生の華の時期。30代後半の女性が、人間として1番綺麗で輝いている』と言ってたよ」と。「1人の女性(個人)として見たら、でしょ。住職がいつも言ってるじゃん。『結婚は何歳になっても出来るが、子供は何歳になっても、という訳にはいかんぞ』と。私、子供が欲しいんだよね」「じゃ、急がなきゃ」「だよね。ところで住職、昨今ね、結婚、出産の予定はないが、20代から30代の女性の6割が『若い卵子を残したい』と卵子冷凍保存を希望してるんだって。福利厚生としてそれに補助金を出してる企業(メルカリは1子ごとに、最高額200万円。サイバーエージェントは40万円)もあるんだと。『これで気が楽になった。これで、いつ結婚しても』という女性が、ちらほらと。これ、どう思うよ。今は3組に1組が離婚でしょ。更に驚いたは、子供のDNA鑑定をする夫婦がいると。怪しんでいる夫婦に限って、その鑑定をお願いしてるとの事ですが、鑑定した5組に1組は、夫の子ではなかったという結果が。様々な事情が想像されるが、住職はこんな世の中、どう思いますか」と。

対し、拙僧「どう思いますか、とくるか。自分にとって都合が悪い意見、と判断した読者(身に覚えのある)から、烈火の如く拙僧に文句がやってきそうだね。卵子冷凍保存出産の件については、その是非は兎も角『よく考えたな。そんな時代になったのか』と、素直に驚いたよ。個人の事情、つまり、今は産めない体だが、後には体が丈夫になって、産める体になった、という人達には大いに助かるだろうね。ただ、わが寺の檀家さんで、40歳を過ぎて初めて子供を授かった人達、この人達は皆、医学の力を借りて授かったが、『この歳での子育ては、肉体的に、精神的に、非常に大変』と異口同音に。子育ては、エネルギーがいるもんね。拙僧には3人の子供が。その子供達が幼児の時、拙僧の父は50代後半だったが、その頃、父が拙僧に『孫は、来て嬉し、帰って嬉し、だよ。子供のエネルギーは、とても凄い。若い時じゃないと、育てるは大変』と。そうは言っても、結構に相手をしてくれましたけどね」と。その拙僧も現在、その頃の父の歳に。孫も1人。


これは余談ですが、檀家11歳の女の子が「番組『さんま御殿』を見てたら、再現フィルムで『子供の成長をみんなに』と会社の上司女性が、家族写真を載せて年賀ハガキを。対し、部下の女性達が『子供だけなら、まだね。親は年老いていく自分の写真を送り続けるって、それってどうなんだろ』と。この番組を見ていて私の親、今年から止めるって。内心ほっとした。実は私、嫌だったんだ。私の知らない人にまで、自分の写真が出回るのが。住職は年賀ハガキに家族の写真載せ、どう思う」と。「こんな言葉があるんだよね。『這えば立て、立てば歩めの親心。我が身につもる、老いを忘れて』と。家族写真を印刷するは、その心境かもね」と返すと「年賀状を貰った相手がさ、その家族と非常に親しい人なら、貰っても話が弾むだろうけど。何年も会ってないのに『昨年中はお世話になりました。今年も宜しくお願いします』の言葉と共に、家族写真まで載せた年賀状を送るは、相手はどう思うんだろう、といつも疑問には思ってたな」と、なんともシビアな11歳の女の子でした。


因みに、年賀ハガキは「何日までに出して下さい」と郵便局が毎年の様に。特に年賀状に『元旦』と書く人は、その期日(今年は、12月25日までに)を守りましょう。『元旦』は、1日の午前中の事。『元日』は、1日丸1日の事ですので、その辺を考慮して投函しましょう。郵便局側の気遣いだと思います。


次回の投稿法話は、12月15日になります。