1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 子(わが子、弟子、部下、生徒など)育て(しつけ)は、する物ではない。子育ては、見せるものにて。

2024-12-23 12:10:05 | 法話

【12月25日投稿分】


読者の若者が「番組『アメトーク』で、さんまさんが『現状維持が最も難しい』と言ってたんですよね。が、現状維持(現在の流行も)は、今が頂点。後は、落ちていくだけ、と思うんですが」と。対し、拙僧「例えば、だよ。後から入る人の為に、風呂のお湯をずっと40度に保たせるには、追い焚き機能を常に発動させておかにゃならんだろ」「ああ、なるほど、そういう事ですか」「そういう事かな。その番組、拙僧も見たよ。さんまさんが言ってたでしょ。『現状維持を続けていく為には、果敢に挑戦していかなきゃ、現状維持を保つ事は出来ないもんね』と。人間は徐々に歳も取っていくし、時代も変わっていくし、現状を維持するというは、そう簡単なものではないと思うよ」と。


対し、この若者が「さんまさんといえば、60歳で引退すると、明言されていたでしょ。だけど、爆笑問題の太田さんが『いやいや、続けて下さい。このままやめられたら、カッコ良過ぎて、我々は困るんです。我々にさんまさんが、朽ち落ちていく姿を見せて下さい』と。そう言われたから、さんまさんは『引退するをやめた』と。納得されたらさんまさんは、切り替えるのも早い。だから、68歳まで変わらず続けられているんでしょうね」と。対し、拙僧「ボクシングのチャンピオンと同じだよね。今日まで倒してきた人達に対し、倒されて去っていくが、チャンピオンの使命(礼儀)と。具志堅用高さんがある番組で『試合前のルーティンだったアイスクリームを食べなかったから、最後の試合は負けた』と言われていたが、本音は『最後の試合は怖くて、リングに上がりたくなかった。それでも、倒されて去っていくが、倒してきた人達への礼儀』と、決めておられたんだろうね」と。


続けて、この若者が「そういえば、元『雨上がり決死隊』の宮迫さんが、さんまさんに『引退する日の収録の最期は、粉になって消えて下さい』と言われたらしいですね。それでさんまさんは、テレビ局側に『俺の最期は、C Gで粉にして消してくれ、と頼んである』と言われたとか。漫画『明日のジョー』の最期も、白くなって終わったですもんね。燃え尽きて終わっていく人生って、そんな人生を歩みたいですよね。そういえば、さんまさんが『俺は、スピードが命。スピードがなくなったと感じたら、引退かな』と言われてたよな」と。


更に、この若者が「さんまさんの衣装がいつも地味なのは、話(トーク)が散らない様にする為と。人物描写をするが仕事だから、控えめの衣装を選択すると。それと、さんまさんのエピソードで印象的な話は、面白い事が起きたり、思いついた事は文字にせず、全て頭の中のノートに書き留めていると。若手芸人の『忘れたらどうするんですか』の問い掛けに『そんなに面白くないから忘れるんや。喋る面白さと、文章の面白さは、全く違う』と言われていました」「拙僧の知人高僧も、見たもの、聞いたものは、書き留めず、一旦全て忘れろ。思い出せたものだけが本物、と言われたよ」と。


続けて拙僧「講演会に行くと偶に『住職は、講演会では原稿を書いて臨まれるんですか』と聞かれる事があるんだが、今日までに200以上の講演に招かれたけど、1度も原稿を書いた事がない。今日の参加者は、男性が多いな、女性が多いな、老人が多いな、子供が多いな、で、話す内容は自ずと違ってくるもんね。また、60分の約束で依頼されたのに『まだ話せ、まだ聞かせて』とせっつかれて、4時間以上話した事も何度かあった。原稿なんて書いていっても、何の意味もなさない。さんまさんが言われる様に、原稿と喋りは全くの別物だよ。原稿だと炎上するだろう内容も、しゃべくりでは皆、文句言わずに興味津々で聞いてくれる。もう大概、コンプライアンス問題は、やめてしまった方がいいかな。この頃は、過剰になり過ぎだわ。ドロドロした人間臭い話の方が面白いし、教訓に出来る事も絶対に多い。人間はそれほど綺麗なものではないもんね」と。


対し、この若者が「なるほどですね。若手芸人さんがさんまさんに『話(回し)が詰まる事って、ないんですか』の問い掛けに『ない。お菓子をいっぱい持って行っているから』と。このお菓子というが、予備の知識なんでしょ」と。「そうだよ。話がどこに飛んでも、講演参加者から突然、とんでもない質問を受けても、切り返せる話(ネタ)をなんぼでも持って拙僧も、講演会に臨んでるよ。それにしても、さんまさんを含む、お笑い芸人の人達は凄いよね。勉強が出来るという事と、頭がいい(キレ)という事は、根本的に違う。彼ら(お笑い芸人さん達)は機転を含め、本当に頭がいいと思う。拙僧は録画してまでお笑い番組を見てる。彼らの話し方、間の取り方を勉強させてもらう為に。人を怒らせるは簡単だが、人を笑わせ続けるって、難しいよ。如何に素晴らしい法話をしても、聞き手を飽きさせたり、眠気を誘ったりしたら、坊主の負け、だもんね」と。


【付録】

拙僧はこれまでに法話の本を3冊、世に出して頂きました。そのご縁がきっかけとなり、テレビ(約半年、週1回)、ラジオ、新聞、雑誌などや、教育委員会、学校、幼稚園、病院、老人ホーム、デイサービス、町内会老人の集い、倫理法人会、他宗寺院、葬儀斎場、社員研修などへの講演(北九州在住の拙僧が、遠方では九州南部、関西、関東、北陸、東北まで)にも呼んで頂き、方々で法話交流を。あらゆる話とまでは言えませんが、様々なジャンルである程度(仏教仏事系の他にも、癒し系、漫談系、人生系、目から鱗系、子育て系など)の話が出来ると思いますので、何かのお役に立ちそうでしたら、時間調整の許す限り、集いの大小問わず(参加者数人でも)足を運ばせて頂きますので、お気軽に、facebook、X、Instagram のメール(コメント欄)で、お声を掛けてくださいませ。勿論、この様なお話でいいなら、でございますが。拙僧も今年で62歳。これより先の残された時間を、1人でも多くの人のお役に立てれば、との思いです。『今、自分に出来る事を、今やる』ですね。




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                   拙僧が持つグループ「出会うは運命、出会ってからは努力、最後は感謝」

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【追伸】尚「法話が長い」と不快感を示されておられる方々には、大変心苦しく申し訳ないので、拙僧の法話が目に入らない様に『ブロック』をさせてもらっております。楽しみにされている方々もおられますので、ご理解頂きまして、それでどうか、ご容赦くださいませ。


次回の投稿法話は、1月1日になります。