1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 あの世でも奥様と暮らしたいという旦那さん、多いですな。逆に「真っ平御免被る」という奥様の多い事。

2025-01-29 11:33:09 | 法話

『臨時法話』  天から貰った最高のプレゼントは、わが女房(旦那)殿にて。


 今朝、拙僧法話の読者男性から「住職さんは、死をどの様に受け止めておられますか。あの世という世界は、本当にあると思われますか」と、寂しそうな声で電話が。対し、拙僧「その類の問い掛けを檀家の子供達から、偶に聞かれる事がありますね。『地獄、極楽や閻魔さんって、本当にあるの(いるの)』と。対し、拙僧『知らんがな、死んだ事がないから。でも、死んだ後で閻魔さんが本当にいたらどうするね。その時にはもう、間に合わんぞ。死んだ後で閻魔さんが本当にいても大丈夫な様に、この世にいる時に、爺ちゃん、婆ちゃん、お父さん、お母さんを大事にしな。みんな(知人、友人)と仲良くしな。嘘は付かず、正直者になりな。なら、死んだ後で、閻魔さんが本当にいたとしても、慌てる事はないだろ』と。これには、子供達は、非常に心を動かされるみたいですよ」と。


すると、この読者男性が「そういう事なんですよね」と。「拙僧は『ご浄土はある』と説く坊主でありながら、あの世の存在の有無を証明する事など出来ません。ただ、拙僧にとっては、あの世というがないは、非常に困るんですよね。先に旅立った祖父母、父母、縁あった人達にまた、どうしても会いたいですもんね。特に、家内(妻)とは、あの世でも一緒に暮らしたいですもんな。50年(夫婦期間)は、短過ぎる。夢も持たねば、夢が叶う事はないでしょ。願いも持たねば、願いが叶う事はないでしょ」「そうですよね、あの世はある、と信じた方が心が安まりますよね。私も住職と同じ思いなんです。あの世はある、と信じて、向こうで家内を待つ事にします。有難うございました」と、この読者の男性が。


【付録】

拙僧はこれまでに法話の本を3冊、世に出して頂きました。そのご縁がきっかけとなり、テレビ(約半年、週1回)、ラジオ、新聞、雑誌などや、教育委員会、学校、幼稚園、病院、老人ホーム、デイサービス、町内会老人の集い、倫理法人会、他宗寺院、葬儀斎場、社員研修などへの講演(北九州在住の拙僧が、遠方では九州南部、関西、関東、北陸、東北まで)にも呼んで頂き、方々で法話交流を。あらゆる話とまでは言えませんが、様々なジャンルである程度(仏教仏事系の他にも、癒し系、漫談系、人生系、目から鱗系、子育て系など)の話が。何かのお役に立ちそうでしたら、時間調整の許す限り、集いの大小問わず(参加者数人でも)足を運ばせて頂きますので、お気軽に、facebook、X、Instagram のメール(コメント欄)で、お声を掛けてくださいませ。勿論、この様なお話でいいなら、でございますが。拙僧も今年で62歳。これより先の残された時間を、1人でも多くの人のお役に立てれば、との思いです。『今、自分に出来る事を、今やる』ですね。


約10年間でSNSに投稿した3000話の長短法話を下記で読む事が出来ます。


金剛寺ブログ    :https://blog.goo.ne.jp/junko-0808

金剛寺ツイッター  :https://twitter.com/kongouji093

金剛寺フェイスブック:https://www.facebook.com/天徳山-金剛寺-1543297575974719/

                   拙僧が持つグループ「出会うは運命、出会ってからは努力、最後は感謝」

金剛寺インスタグラム:https://www.instagram.com/tentokuzan_kongouji/?


次回の投稿法話は、2月1日になります。





【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 何の栄養もない『ボケナス』とまで揶揄されたナスビが、実は凄い養分を持っていたが判明を。

2025-01-27 12:56:48 | 法話

【臨時法話】


拙僧法話の読者が「今年の1月23日ですが、番組『アメトーク』で『ナス大好き芸人』のテーマで話が。『ナス』と言えば、昨年の暮れですが、住職も自律神経失調症緩和に関する法話で『ナス』の話をされてましたね。何かしらのストレスが掛かって交感神経が乱れると、年齢に関係なく、ツーンというネギ臭い汗が出て、足の裏からも汗が出てきて、臭くなり、皮膚からも汗が出てきて、複合臭(何とも表現し難い匂い)がしてくると。これを一瞬で解消する方法は『笑う』という事だと。また、笑う以外にも、自律神経を整える為には、腸活が非常に大事であると。つまり、腸と脳は、相関関係にあると。その様な法話を住職が」と。その時に投稿した法話を、簡単に箇条書きしますと、下記の如くです。


【ナスの過去法話、簡単に箇条書き】


自律神経が整う(鬱状態改善、精神疾患改善)為の食事は、発酵食品(味噌)と食物繊維(バナナ)、大豆、乳製品、納豆、卵かけご飯など。その中でも最も効果があるは、なすび。信州大学の中村浩蔵准教授が、学生さん達と一緒に14年間も研究。数多くの野菜の中で、神経伝達物質『コリンエステル(交感神経活動抑制作用)』がダントツに入っているは『ナス』というを発見した。その中でも、最も良いナスは『高知のなすび』であると。


神経伝達物質が入った定番野菜といえば、ピーマン、ニンジン、トマトなど。それらと比べても1000倍以上もの量が『ナス』に。交感神経を落ち着かせ、心身をリラックスさせ、血圧も下げる働きがある。ただ1つ疑問に思うは、こんなに長い間、栄養がない野菜と『ボケナス』のレッテルまで貼られていた『なすび』が何故、今頃になって。その理由は単純にて、これまで真剣に『なすびの栄養分』を調べる人がいなかった、というだけ。因みに、拙僧、ナスの料理で最も好きは、やっぱ、焼きナスですかな。


【自律神経失調症緩和策、専門家談】


1日に10分でいいから、ぼーっとする時間を作る。ストレスの原因は、9割が人間関係にて。『笑う』という行為は、モルヒネの数倍鎮痛作用あり。旅行に行った時、1日目はなかなか眠れないは、安心、安全が欠けているから。2日目、3日目になると、帰ってくる部屋が同じなので、安心、安全の確保が出来、眠れないと言ってる人も眠れる様になる。自律神経を労わりたい人は、1泊の旅行ではなく、2泊3日で同じホテルに泊まる。


徹夜明けは、ほぼ全員が自律神経失調症状態に。ボーッとしたり、耳が遠くなったり、ふらついたりと。達成感と意欲が、疲労を一時的に消す事があるが、これが最も危険で、過労死の原因になると。自律神経は休んでこそ、休まるもの。疲れているのに休まず、気分転換といって、ちょっとした休憩時間でも何かをしたり、無理に旅行に行ったりと、休む、というを勘違いしている。結局、無理(心身に負担)をしているだけ。気分転換は名ばかりで、もっと疲れる事をやっているだけ。忙しい人こそ、家でごろっとしてください。『休み』とは本来、何もしないのが『休む』という事にて。


自律神経を簡単に整える方法は、楽しい事、好きな事、嬉しかった事、リラックス出来る事を、脳に思い浮かべる事。未来の事でも、過去の事でもいい、写真や動画に頼らず、思い浮かべる事が大事であると、以上の事をその筋の専門家が。


【余談】

因みに、ナスビといえば、良い夢の中に『 1 富士  2 鷹  3 茄子(ナスビ) 』というものがありますが、実はこれ、徳川家康公が好きだったもの、3つを並べたものと。景観は富士(無事安泰)を好み、趣味は鷹狩り(高みをめざす)を好み、食べ物はナスビ(栄養満点)を好んだと。ここまでは皆、聞いた事があるでしょうが、それに加えて、4は、扇(末広がり)、5は、煙草(煙が上昇)、6は、座頭(毛がない、怪我ないから無事安泰)と。初夢というは、一般には1月1日就寝後に見た夢と言われておりますが、人それぞれにて。今年初めて見た夢が、1月5日だったら、1月20日だったら、2月1日だったら、それがその人の初夢にて。定説のこだわりに縛られる事をやめたら、明るく思える事は数多に。


【付録】

拙僧はこれまでに法話の本を3冊、世に出して頂きました。そのご縁がきっかけとなり、テレビ(約半年、週1回)、ラジオ、新聞、雑誌などや、教育委員会、学校、幼稚園、病院、老人ホーム、デイサービス、町内会老人の集い、倫理法人会、他宗寺院、葬儀斎場、社員研修などへの講演(北九州在住の拙僧が、遠方では九州南部、関西、関東、北陸、東北まで)にも呼んで頂き、方々で法話交流を。あらゆる話とまでは言えませんが、様々なジャンルである程度(仏教仏事系の他にも、癒し系、漫談系、人生系、目から鱗系、子育て系など)の話が。何かのお役に立ちそうでしたら、時間調整の許す限り、集いの大小問わず(参加者数人でも)足を運ばせて頂きますので、お気軽に、facebook、X、Instagram のメール(コメント欄)で、お声を掛けてくださいませ。勿論、この様なお話でいいなら、でございますが。拙僧も今年で62歳。これより先の残された時間を、1人でも多くの人のお役に立てれば、との思いです。『今、自分に出来る事を、今やる』ですね。


約10年間でSNSに投稿した3000話の長短法話を下記で読む事が出来ます。


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次回の投稿法話は、2月1日になります。





【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 今日の法話は、下関水族館『海響館』で有名な『マンボウ』の話をしましょうかね。

2025-01-24 06:01:00 | 法話

【1月25日投稿分】


拙僧法話の読者(高校生男子)が「住職さん、最近(近々)の出来事で、なんか面白い話はないですか」と。この子は偶にこんな事を言ってきます。対し拙僧「そうだね。じゃ、山口県にある下関水族館のマンボウの話は知ってるかい」と問うと「いや、知らない。なに、それ」と。「この話は、今年(令和7年)早々の事なんだけど、下関の水族館『海響館』で飼育されているマンボウが昨年、クラゲを一気飲みする動画が投稿され、バズって、超人気者になったんだよ。その水族館(海響館)が、昨年(令和6年)の12月から改修工事が始まりって、休館になったんだが、その途端にそのマンボウが体調を崩したんだと。なかなか体調が改善しないので、飼育員さん達から『来館者がいなくなったので、寂しくなったんじゃないのか』という意見が出て、試しに、水槽の前に人の顔写真やスタッフさん達の制服を貼り付けると、体調が改善に向かったそうなんだ」「へえ、そんな事があるんだ」と。


続けて拙僧「そのマンボウの飼育担当されている主任の男性が『来館者がいなくなった事が、体調不良の原因かどうかは、本当のところはわかりません。が、このマンボウは人を見ると必ず寄ってくるので、人なつっこい魚である事には、違いないと思います。だから、寂しかったのかな、と思って、試しにその様な手段(水槽の前に人の顔写真)をとってみたんです』と言われてたよね。拙僧、他の魚(マンボウ以外)はどうだったんだろう、と思ったが、海響館でそうなった(寂しくて、体調不良)は、このマンボウだけらしい。世界の事例では、他の魚もこうした事例は、あるという事だよ」と。


更に、続けて拙僧「この話を単なる『魚(マンボウ)の話』と軽く見ず、自分に置き換えて考えてみると、身に覚えのある人が、結構沢山いるんじゃないのかな」と。すると、この読者の高校生が「自分(私)にも『そういう寂しい思いをさせている相手(子供、親、伴侶)が、いるんじゃないのか』と胸に手を当てて考えてみたら、という事ですよね。そうなると、わが家はこれ、ピンポイントの話ですよ。以前、住職さんの投稿法話で、こんな話があったでしょ。夏休みの宿題(作品作り)で小学生の男の子が、ダンボールで何やら工作を。両親が『何を作ってるの』と男の子に尋ねると『お父さんとお母さんが、お爺ちゃん、お婆ちゃんになった時に、廊下でご飯を食べる為のテーブル(食卓)を作ってんだよ』と何の悪気もなく。この男の子の回答に両親は絶句した、という話です。この話ですが、ほんと、躾(しつけ)はするものじゃない。躾(しつけ)は見せるもの、の典型ですよね。実はこれ、わが家のピンポイントなんです。そこで住職さん、1つお願いがあるんですが」「なによ」と返すと「この度の、この僕との会話ですが、法話にしてSNSに投稿してくれませんか。どうしても、親に読ませたいので。そしたら、もしかしたら、少しは反省してくれるかも」と、この読者の高校生が。で、今日、ここで、この話を投稿させてもらいました。


【付録】

拙僧はこれまでに法話の本を3冊、世に出して頂きました。そのご縁がきっかけとなり、テレビ(約半年、週1回)、ラジオ、新聞、雑誌などや、教育委員会、学校、幼稚園、病院、老人ホーム、デイサービス、町内会老人の集い、倫理法人会、他宗寺院、葬儀斎場、社員研修などへの講演(北九州在住の拙僧が、遠方では九州南部、関西、関東、北陸、東北まで)にも呼んで頂き、方々で法話交流を。あらゆる話とまでは言えませんが、様々なジャンルである程度(仏教仏事系の他にも、癒し系、漫談系、人生系、目から鱗系、子育て系など)の話が。何かのお役に立ちそうでしたら、時間調整の許す限り、集いの大小問わず(参加者数人でも)足を運ばせて頂きますので、お気軽に、facebook、X、Instagram のメール(コメント欄)で、お声を掛けてくださいませ。勿論、この様なお話でいいなら、でございますが。拙僧も今年で62歳。これより先の残された時間を、1人でも多くの人のお役に立てれば、との思いです。『今、自分に出来る事を、今やる』ですね。


約10年間でSNSに投稿した3000話の長短法話を下記で読む事が出来ます。


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【追伸】尚「法話が長い」と不快感を示されておられる方々には、大変心苦しく申し訳ないので、拙僧の法話が目に入らない様に『ブロック』をさせてもらっております。楽しみにされている方々もおられますので、ご理解頂きまして、それでどうか、ご容赦くださいませ。


次回の投稿法話は、2月1日になります。添付写真は、下関海響館のマンボウ。





【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 諺に「対岸の火事」というものが。他人事とは思わず、常に心構えが必要なのが、人の人生にて。

2025-01-19 21:24:37 | 法話

【1月20日投稿分】


1月16日の朝ドラ『おむすび』で、東日本大震災の話が取り上げられていましたね。全国から支援物資が大量に送られてきたが、段ボール箱が品物別に分けられておらず、山積みになってる為、被災者が今、必要としている物が探し出せず、ボランティアの人達が非常に難儀を。この場面(ドラマ)を見ながら、2005年(平成17年)3月20日に起こった福岡県西方沖地震の時、全国より届けられた支援物資に対し、被災した子供達が放った言葉が、今でも脳裏に残っております。震災の数年後、被災した子供達に報道番組が「届けられた支援物資は、有り難かったですか」とインタビューを。しばらく無言の後、子供達が重い口を開き「今だから言いますが、箱を開けると、中には、着崩された古い汚い下着、衣服、靴、靴下。使えそうにない短い鉛筆、消しゴム。僕達は被災者ですが、乞食じゃない。あなた達なら、これ、使いますか」と。


この報道番組を拙僧と見ていた、当時17歳だった息子が「父さん(拙僧の事)、全国の学校から届けられた支援物資だけど、荷造りをしたのは子供達じゃないよね。間違いなく、保護者と先生だよね。箱詰めする時、何とも思わなかったのかな、使い古しの服、ボロボロの靴、汚れた下着、などを入れながら。何か、違和感を感じるんだけど」と。


この同じ報道番組を見ていたという、わが寺の檀家で、海上保安庁に勤めておられる男性達が「住職、この子供達がインタビューされて、言っていた事は、本当の事ですよ。支援物資(段ボール箱)を現地に運び込み、仕分けをしたのは、私達ですから。確かに、有難いとは思いますよ。ただ、使える物と使えない物を仕分けるだけでも、大変な労働力と膨大な時間が掛かるんです。他に沢山、時間を掛けてやらなければならない事が、山積みだというのに。それに、使えない物を捨てるには、お金が掛かるんですよね。出来れば、支援物資(品物)ではなく、お金(寄付金、支援金)を頂ければ、大変助かるんですが。こちら(被災地)で本当に必要な物を、購入する事が出来ますので」と拙僧に。


先日(令和7年1月13日)、宮崎で震度5弱の地震がありましたよね。北九州でも多少揺れましたが。太平洋側で地震が起こる度に、南海トラフの話題が持ち上がりますが、地震(自然災害)を予知する、止める、避ける事は、人間の力では到底無理な話にて。人間に出来る事といえば、現場の混乱を避ける対策を打ち出し、二次災害(直接的被害に連鎖して起こる災害)、三次災害(機能障害、経済的障害の様なものなど)を食い止める事だけ。これこそが、助けられる命を助ける事に繋がると思います。地震国(被災)である日本は『この時は、こうする』を前もって、しっかりと決めておいた方が、良いのではないかと。過去の大災害で混乱した事の教訓が、数多にあるんですからね。


【余談】

過去の様々大惨事に関わった檀家が、わが寺には何人も。


1985年の日本航空123便墜落事故(昭和60年8月12日、犠牲者520人)には、搭乗直前に急用の連絡が入り、搭乗せずに一命を拾った檀家の男性が。因みに拙僧も、1週間前に同社同型同コースを。お寺でお盆準備の最中に「日航が落ちた」とニュースが。


1993年の北海道南西沖地震奥尻島の津波(平成5年7月12日、犠牲者198人)と1995年の阪神淡路大震災(平成7年1月17日、犠牲者6434人)には、同一人物(30代檀家男性)が、一命を拾いました。彼曰く「北海道では津波に追われ、阪神では早朝、ホテル内で体が宙を舞った。2度も命を救われました」と。


2001年の9、11アメリカ同時多発テロ(犠牲者2977人)では当時、檀家男性がワールドトレードセンター上階で勤務を。忘れ物を取りにビルに入ろうとした時、飛行機がビルに。彼曰く「上にいたら、恐らく助かってなかったと思います」と。


2005年の福知山線脱線事故(平成17年4月25日、犠牲者106人)には、幼稚園から大学のその日まで皆勤だった女性(20歳)が、腹痛(激痛)で皆勤を断念したその日に、その時間帯に登校に使っていた電車が。彼女曰く「最も酷かった車輌(への字に曲がった)に常に乗っていたので、その電車にもし乗っていたら、恐らく私も無事ではなかったと思います。すぐに先祖さんに手を合わせました」と。


2011年の東日本大震災(平成23年3月11日、犠牲者2万2325人)には、東北に嫁いでいた檀家の娘さんが。ご主人と2歳娘、3歳娘と、津波に飲み込まれていく我が家を後方に見ながら高台へ、高台へ、と。彼岸参りで拙僧、彼女の実家に訪れた時、そこに彼女と娘さん2人が。ご主人は現地に残って、後処理の手伝いをしていると。どんな状況だったかを詳しく聞かされて拙僧、絶句しました。


皆々(檀家被災者)、どうにか、命だけは。後日、被災者全員が各々、わが寺へ御礼参りに。異口同音に「見えない何かに助けられたとしたならば、先祖さんとしか、考えられません。ほんと『今ここに、命があるに、何不足』ですね」と。


【付録】

拙僧はこれまでに法話の本を3冊、世に出して頂きました。そのご縁がきっかけとなり、テレビ(約半年、週1回)、ラジオ、新聞、雑誌などや、教育委員会、学校、幼稚園、病院、老人ホーム、デイサービス、町内会老人の集い、倫理法人会、他宗寺院、葬儀斎場、社員研修などへの講演(北九州在住の拙僧が、遠方では九州南部、関西、関東、北陸、東北まで)にも呼んで頂き、方々で法話交流を。あらゆる話とまでは言えませんが、様々なジャンルである程度(仏教仏事系の他にも、癒し系、漫談系、人生系、目から鱗系、子育て系など)の話が。何かのお役に立ちそうでしたら、時間調整の許す限り、集いの大小問わず(参加者数人でも)足を運ばせて頂きますので、お気軽に、facebook、X、Instagram のメール(コメント欄)で、お声を掛けてくださいませ。勿論、この様なお話でいいなら、でございますが。拙僧も今年で62歳。これより先の残された時間を、1人でも多くの人のお役に立てれば、との思いです。『今、自分に出来る事を、今やる』ですね。


約10年間でSNSに投稿した3000話の長短法話を下記で読む事が出来ます。


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【追伸】尚「法話が長い」と不快感を示されておられる方々には、大変心苦しく申し訳ないので、拙僧の法話が目に入らない様に『ブロック』をさせてもらっております。楽しみにされている方々もおられますので、ご理解頂きまして、それでどうか、ご容赦くださいませ。


次回の投稿法話は、1月25日になります。











【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 中山美穂さんの様に、入浴中に他界が1月に入って2人目。皆さん、他人事とは思わずに、気をつけましょう。

2025-01-14 15:37:32 | 法話

【1月15日投稿分】


4日前の1月11日の夜中2時のこと、今年還暦になる男性(写真店社長)が入浴中、安らかな表情で他界を。わが寺ではこの様な突然死、これで何人目かな。この様な事が起こる度に、特に若い人達に「40代前後で朝、死んでいたが、わが寺では6人。この6人は皆、過労死。死因は皆、心不全。会社は、歯車が壊れたら、別の歯車に入れ替えるだけ。仕事が忙しくて休めないのなら、別の何かをセーブ(酒、煙草、遊び)しなきゃ。何もかんもじゃ、若いからって、流石に体が悲鳴を上げるよ。自分だけは死なん、と思っとろ。明日の命を約束されている人間なんて、誰1人もおらんよ」と彼らに。


故人のご家族から連絡を受け、急いで北九州から大分県へ。枕経、通夜、葬式の中で、最も大事なのは、枕経。ご臨終と言われて、約8時間は耳が聞こえとる。「あなたは死んだんだよ。向こうに行く準備をしなっせ」と故人に知らせるが、枕経にて。今でこそ、それ(8時間)が検証されておりますが、昔の住職さん達は、臨終後に8時間、耳が聞こえとる事など、知る由も。恐らく「早く故人に、死んだ事を知らせにゃ」の思いから、夜中でも、どんなに遠くでも、駆け付けて行ったものと。枕経は故人の為、通夜、葬式は、どちらかといえば、残った人間の為に勤めるもの。お世話になった故人に対する御礼報謝の法要が、通夜、葬儀ですもんね。だから、しなくてもいい、というものではない。


故人の家に伺うと、母親(82歳)と遠方から偶々正月帰省で里帰りをしていた、故人の息子(次男)さんの2人が。長男さんと故人の奥さんは、この日(他界日)は朝から、成人式の記念写真撮影の仕事があるので、朝も早い内から仕事場で準備を。故人の母親が拙僧に「孫(故人の長男)が私に『父さん(故人)が以前、俺に、住職(拙僧の事)さんの父上は他界前、住職(拙僧)さんに、親が死んだくらいで、仕事を休むな。檀家さんに迷惑を掛ける事はならん。お寺は檀家さんの事を1番に考えなきゃならん、と言ったそうだよ、と教えてくれたんだ。だから、俺も仕事(お客さん)を優先する。その方が父さん(故人)も喜ぶと思うから』と。息子は子供達にそんな話をしていたみたいで。これは、驚きでした。住職(拙僧の事)の法話は聞いてないと思っていたんですが、聞いてたんですね」と。


その次男(故人の子供)さんに「拙僧は、41歳の時に父親(行年73歳)を失ったが、その時点で数千万の借金を背負わされた。背負わされたは、ちょっと違うか。ボロボロのお寺を建て直した借金だもんね。その時、何より助かったは、妻が男気のある女性だった事かな。『パパ、先の事は考えず、1日、1日、懸命に勤めていけば、その内に何とかなるよ』と拙僧に。ギャーギャー騒ぎ立てる女性だったら、大変だったと思うが、そうじゃなかったからね。まあ、何にせよ、懸命にやれば、何とかなるもんだ。何とかならんでも、それなりに納得出来るもんだ」と、故人の息子(次男)さんに。


更に、拙僧「今思えば、親が早く亡くなったお陰で、甘えが吹っ飛び、仕事に対し、真剣に取り組む事が出来た。気付いたら、何とか形だけは、様(住職という姿)になっていったかな。徳川二代将軍の秀忠公が『大名達は、わしを上様、上様と立ててはくれるが、心は皆、駿府(家康公在所、今の静岡県)の方に向いておる。が、10年も上様、上様と呼ばれ続ければ、それなりの姿になるものだ』と。本人(秀忠公)さんはそう言うけれど、秀忠公の10年は、相当な試練だったと思うよ。枝葉の先は、風当たりは強いもの。家康公も『天下を取るは、至難の業。が、天下を守り続けるは、もっと難しい』と言われたとか。君達(故人の息子2人)も10年後に、何故、父親がこんなに早く旅立って逝ったのか、その意味(答え)を知る事が出来る様に、懸命に日々の精進に勤しみ、大きくなれや」と。


この故人の戒名は『継承院写道英真居士位』と授けました。故人の名は『英樹』で『父親から代を受け継ぎ、この道(写真店)一筋で一生を』から、この様な戒名を。拙僧の俗名は『山本博文』ですが『山本博文位』では、どんな人だったのか、さっぱりです。わが寺の過去帳を見ると、使われている漢字から、職業、人柄、死因、などが読み取れる戒名が数多に。戒名はその家にとって、何よりの資料に。子孫にとって戒名は、100年前の祖先を知る事が出来る、つまり、ロマンですよね。昨今では、戒名などいらん、という人がいますが、確かに、あまりにも戒名料が高額になり過ぎている寺院も。わが寺では戒名料は無料ですが、お寺によっては、その戒名料のおかげで運営が成り立っている寺院も少なからず。ある大きな宗団では、年収が、年収ですよ、10万円以下というが宗団全体の1割、年収が50万円以下というが宗団全体の4割と。日本全体で77000ヶ寺ある内、既に20000ヶ寺以上が、廃寺(住職不在)に。近い将来、50000ヶ寺が廃寺になるとの事。『坊主丸儲け』と言われる様な裕福な寺院は、恐らく一握りもないでしょうね。


さて、戒名と言えば、本来、存命中にもらうもの。わが寺の檀家の爺様(90代)から「住職よ、わしに戒名くれ」と頼まれたので「爺様の生き様から授ける事になるけど、それでいいかい」と返すと、伴侶の婆様が「住職さん、ご遠慮なく、思うがままに」と。そこで拙僧、なればと『天寿院好色一代居士位』と付けると、爺様絶句、婆様大笑い。すると爺様が「これじゃ、今後100年『この先祖さん、よっぽど女性好きだったのか、それとも、英雄色を好む、の大人物だったのか、どっちかだな』と、数多の子孫の笑い者になるわい。住職よ、何とかならんかい」と焦り顔で。「じゃ、爺様。恐らく死ぬまで、あと数年はあるだろうから、今から婆様をより一層大事にするかい。するなら『天寿院伴侶一筋居士位』に変えてやってもいいけどね」と言うと「そうする。絶対に」と、爺様が安心した顔で。


拙僧は住職の仕事で、何が好きかと言えば、戒名を授ける事ですかね。戒名さんは、その人の人生の記録(生きた証)になりますもんね。また、戒名授戒と共に、葬式も好きかな。故人の『人間世界を修了した卒業式』ですもんね、葬式は。一生という旅を歩き終えた人の最後に立ち会える仕事など、誰でも出来るという仕事じゃないですもんね。この戒名の話と、葬儀何たるかの話を、この度61歳で他界された男性の通夜、葬儀で、約450人(通夜、葬儀、合わせて)の会葬者さん達に。現在、インフルエンザ大流行の最中に、450人の会葬者とは、凄いでしょ。故人にお世話になった人達は、どんな状況であろうと工夫して、御礼報謝(葬儀)に足を運んで来られますもんね。葬儀の会葬者数を見れば、その人(故人)の人間性(人となり)が一目瞭然、1発でわかります。


【付録】

拙僧はこれまでに法話の本を3冊、世に出して頂きました。そのご縁がきっかけとなり、テレビ(約半年、週1回)、ラジオ、新聞、雑誌などや、教育委員会、学校、幼稚園、病院、老人ホーム、デイサービス、町内会老人の集い、倫理法人会、他宗寺院、葬儀斎場、社員研修などへの講演(北九州在住の拙僧が、遠方では九州南部、関西、関東、北陸、東北まで)にも呼んで頂き、方々で法話交流を。あらゆる話とまでは言えませんが、様々なジャンルである程度(仏教仏事系の他にも、癒し系、漫談系、人生系、目から鱗系、子育て系など)の話が。何かのお役に立ちそうでしたら、時間調整の許す限り、集いの大小問わず(参加者数人でも)足を運ばせて頂きますので、お気軽に、facebook、X、Instagram のメール(コメント欄)で、お声を掛けてくださいませ。勿論、この様なお話でいいなら、でございますが。拙僧も今年で62歳。これより先の残された時間を、1人でも多くの人のお役に立てれば、との思いです。『今、自分に出来る事を、今やる』ですね。


約10年間でSNSに投稿した3000話の長短法話を下記で読む事が出来ます。


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                   拙僧が持つグループ「出会うは運命、出会ってからは努力、最後は感謝」

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【追伸】尚「法話が長い」と不快感を示されておられる方々には、大変心苦しく申し訳ないので、拙僧の法話が目に入らない様に『ブロック』をさせてもらっております。楽しみにされている方々もおられますので、ご理解頂きまして、それでどうか、ご容赦くださいませ。


次回の投稿法話は、1月20日になります。添付写真は、左は家康公、右は秀忠公。