1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に。2369話目】 英国人に嫁いだ妻妹の子供が「英国では小学生の時、歴史で、この戦争はどうすれば回避出来たと思うか、の議論をする」と。

2022-03-06 19:41:17 | 法話
読者が「以前、住職が法話の中で『日本人に限っての統計だが、自主的に動く人間が2割、指示されたら動く人間が6割、俺が動かんでも誰かが動くだろうが2割』と。何でこうなったの」と。「教育制度かな。学校で先生から『こうしろ』と。家に帰っても先生から『これしろ』と宿題を。ずっと指示されて10年間」と。

【追伸】
この読者が「なるほど。それに加えて、塾でも『こうしろ、これしろ』だもんね。自主的にやれる時間がないもんね。そうした理由からかな、世界でもトップクラスだった日本人の学力が、どんどん低下を」「いや、低下はしてないと思うよ。ただ、他の国のレベルが上がって、取り残されたんじゃないかな、と思う。基本、明治時代からこの国の教育は変わってないもんね。旧態依然が主流の国だもんね」「それと英語力。スイスの関連企業調査で、非英語圏の英語能力ランキングで100カ国中78位、5年連続で英語力が低いと認定を。これ、どうよ、住職」と。「日本の英語は試験用。読解や文法重視、だから、中高大の10年勉強しても英会話は。英語圏では2歳の子が英語で話せているのに」「教育方針にも問題はありそうだけど、根本的には何が要因だと思いますか」「島国だからかな。英語で話す必要に駆られてないもんね。日本語以外、使う必要がない。必要のないものは淘汰されていくは必定。つまり、英会話力が向上しない1番の要因は環境だね。因みに、北九州でトップの高校に通う檀家の女の子が『この学校には、5科目が優秀な子は沢山いるが、頭のいい子はそんなにいないんだよね。話してても知的さを感じない。日本はどんな人材を育成しようと考えてるんだろうか。指示されれば動く、指示待ち人間を多く作りたいのかな』と面白い事を言ってたよ」と。













【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に。2368話目】 時折「生活保護受給者は、葬式をしてもらう事が出来ないって、本当ですか」と問われる事があるんですよね。

2022-03-05 21:31:16 | 法話
読者高校生が「生活保護受給者は葬式が出来ないって本当なの、住職」と。「そんな事はないよ。住職に葬儀を頼めないから、葬式が出来ない、という認識が広まったんだね」「住職に頼めないの」「生活保護受給は、財産保有してないが前提。住職に布施を払えるはずがない、が基本的考えと」「なる程、そうなんだ」と。

【追伸】
この高校生に「何故、そんな質問したの」と尋ねると「実は、友人の父親が危篤状態に」「なるほど、そういう事か。住職は呼べないが、扶助制度というものがあって、葬式を行う遺族が生活困窮者の場合、受給する事が出来るよ。但し、葬式前に申請しておかないと、葬式後の申請は受け付けて貰えないよ。申請すれば必ず受給される、とも限らんけどね。受給扶助が許される範囲は、所謂、検案、遺体運搬、火葬埋葬、納骨葬祭に限る、かな」「住職さんのお寺には、生活保護受給者は」「おらっしゃるよ」「葬儀は」「してあげてるよ。家庭事情によっては、火葬後にお寺の本堂で密葬し、遺骨は49日間、阿弥陀如来の前に安置し、毎日供養を拙僧が」「そんな事もしてくれるんですか」「その友人に、お寺のご住職に相談する様に、君から言ってあげなさい」と。




【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 ノストラダムスの大予言の時の人類滅亡のデマも、ワクチンの接種死のデマも、デマというは、コロナよりも感染力が強いですよな。

2022-03-04 17:42:41 | 法話
檀家60代男性が「朝ドラ『カムカム』で、1999年7の月に人類滅亡の話題が。もう忘れてた、懐かしかったわ。が、あの時は、友人、知人の中にも大騒ぎするのが何人もいたな。信仰関係も滅亡を信じる人間をターゲットにお金儲けする輩が。過ぎ去ったら、どこ吹く風、何もなかったかの様に。人とはおもろい」と。

【追伸】
この男性が「ノストラダムスの大予言の時、住職の周りはどうだったの」と。「右に同じかな。そんな人達には『大丈夫。そうなった時は、心配せんでも、みんな死ぬ。生き残った方が、寂しいで』と。これ、なんかに似てると思わんね」「ああ、ああ、そういえば、似てるな。この度のコロナのワクチンだろ。『打ったら、死ぬ』が広まったもんな。現在、世界で6割の人が1度は接種してるとの事だが、その接種で42億人、死んでないもんな」「デマは、コロナよりも、感染力が早いし、厄介だもんね。経済を止めてるのも、コロナじゃない、人間だもんね」と。








【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 10年経たんと、20年経たんと、50年経たんと、至る事の出来ない境地というものがある。今月3月は拙僧夫婦、34年目に突入。

2022-03-04 17:42:05 | 法話
里帰り中の拙僧娘が「お父さん、夜中にお母さんが便所に起きた時『大丈夫か』と言ってたでしょ。お母さん、どこか体が悪いの」と。「いや、父さんが夜中、便所に起きた時も、母さんはそう声を掛けるよ」「何で」「この歳になるとな『どうかあるのかな』と、お互いに心配するんだよ。その内、お前にもわかるよ」と。

【追伸】
拙僧、娘に「労る、という言葉だが『労働』の字を使うだろ」と。「ああ、そういう意味か」「だよ。母さんは最近、何をやるにも『ヨイショ』と小さな声だが、零す様になってきた。腰を伸ばす仕事、腰を屈める仕事、家事という仕事は、老えば、老う程に大変になる。夫婦はお互いに助け合わにゃ、な。父さんも今年で還暦、結婚34年目に。結婚当初の母さんは21歳で、考えたら、若かったよな。まあ、当然の事だが。最近、居間で向き合ってお茶を飲んでると、母さんの手はシワだらけ、髪には白いものが数多に。うたた寝も多くなってきた。一般の家庭からお寺に来て35年。苦労の結晶が体のあちこちに。父さんなりに、大事にしてきたつもりだが、それを見ると、随分、苦労を掛けてきたな、と。これからが余りの人生、じゃない。これからが父さんら夫婦にとって、本当の意味での2人の人生」と。




【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に。2367話目】 人生100年時代を、有意義に楽しく生き抜くためには、何をすればいいのだろう。手っ取り早い方法は、TVゲームかな。

2022-03-03 15:51:58 | 法話
70代男性が「住職、知ってたか。100年前は平均寿命は男女共に43歳、50歳を超えたは、戦後だと。これからは『人生100年時代』と。医学の進歩で、自分の希望に関係なく生きてしまうんだってよ。私の友人など、歩いていただけで半月板が損傷を。集中力は続かないし、そんなに長く生きても幸せとは」と。

【追伸】
その70代男性に「その筋の専門家が『集中力が続かないは、自律神経機能の低下が原因。50歳を超えると、若い人の3分の1の機能ほど』と。が、改善の方法はあると。『瞬時の判断力を問うテレビゲームをやれ』と。ドライビングゲームとか。それをする事で認知能力は3歳若返り、情報処理能力は7歳若返ったとのデーターが」と。「時間にしたら」「数日に分けて、10時間程と。使ってない能力を鍛える事になると。定年後にする事がなく、無趣味は、認知症のリスクが高まり、情報処理能力は衰えると。例えば、音楽をする側(発信側)の人は、聴く側(受けて側)の人よりも、衰えはないと。あなた、テレビゲームを馬鹿にしてたでしょ。テレビゲームに助けてもらいなっせ」と。この人にはそう言ったが、拙僧もテレビゲームは、拒否していた側の人間。「あんなのが何が楽しいんだ」と。改めよう。