1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に。2390話目】 生後数日の女の子に対し父親が「この子は嫁にはやらん」と。訳わからん。自分は義父から娘(現妻)を奪っておきながら。

2022-05-25 21:27:37 | 法話
若い父親が「娘に嫌われない方法ってありますか」と。「1週間前に生まれたばかりだろ」「もう、それが心配で、心配で」「番組『ホンマでっか』で専門家が『思春期の600人の女の子に、父親が好きか、と聞いたら、好き、と答えたは6人だった』と言ってた」「100人に1人の割合ですか」とその落胆様ったら。

【追伸】
この父親が「その6人が父親を好きな理由は何ですか」と。「その時の統計結果では、お父さんとお母さんが非常に仲の良い家庭の女の子達だったそうだよ」「住職の娘さんはどうだったの」「娘に嫌われてた、という印象は全くないな。作務衣を着て学校に来るを嫌がった時期(中学生の頃に一瞬)はあったが」「その理由は」「娘の友人から『千晶のお父さんは、悪い人なの』と言われた事があるらしくて。作務衣姿に雪駄履き、恐い顔に低い声とくりゃ、そう思われますわな。でも、今、娘は30歳を超えましたが、先日『お父さんとお母さんが大きな声で怒鳴り合う姿を1度も見た事がない』と娘が友人に話していたのを耳に。君も娘さんに嫌われたくないなら、奥さんを大事にする事だな。それと、これは一概には言えないとは思うが、専門家が『親が小さな嘘(悪い事をしたら、鬼が来るよ、とか)を付いて子育てした子供は、親に嘘を付く様な大人になる』と。子供も学習しながら(親の小さな嘘を嘘で対応しながら)成長してるからね。これは、何かしらの参考にした方がいいかな。親が作った家庭環境で、その親が育てる。親に似た子供が育つ確率が高いは、当然かな」と。

(投稿写真は、拙僧の娘が3歳の頃)





【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 拙僧の家内は、安いから、暫くは食べれる、と賞味期限切れ寸前の品物を購入。食品廃棄は常に「まだいける」と、自分の目と鼻で判断を。

2022-05-25 11:55:36 | 法話
読者50代男性が「住職。先日、81歳で父が他界を。父は8人兄妹の下から3番目。父のすぐ上の兄(叔父)が葬式の時『大戦後、満州から帰国。が、私らは食べる物が。他人の家の軒下で、地べたに置かれたお裾分けを食べて、命を繋いできた。特に、辛い思いをしたが、お前のお父さんだった』と。初めて聞いた」と。

【追伸】
この読者男性が「父は、私が幼い時から礼儀には非常に厳しく、特に食べ残しには。5歳くらいの時『人参が嫌い』と言うと『そうか。なら、食べんでよか』と、丸1日食事抜きをされた事がありました。母は父に逆らう事が出来ないので『好き嫌いをしちゃ駄目だよ』と、私に優しく言って聞かせてくれて。お陰で私は、食事に文句を言う習慣が全く身に付いておらず、妻からその事だけは褒められております。父は厳しい人でしたが、暴力を振るわれた事は1度もない。葬式の時、叔父に聞いて初めて、父が食べ物に苦労して育ってきた事を知りました。住職が度々法話で言われる『人がそう動くからには、そう動くだけの理由がある』というは、こういう事なんですね」と。因みに、世界人口は、拙僧が生まれる10年前(1950年)は25億人だったと。それが2050年には97億人、2100年には110億人になると。それに伴い、食糧不足も。将来日本は(残飯量世界上位)、「あの時、何で食べ物を、粗末にしたかな」と、必ず後悔する時が来るだろうね。人間は基本、飲まにゃ死ぬ。食べにゃ死ぬ。よって将来、かなりの確率で、水戦争、食糧戦争が。そうならん為に、人類は今、どう工夫すればいいのかな。



【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 拙僧、若い時「儲かる話があるんですが」と来た人に「儲かる話を人に教える様な『あほう』は、おらんでしょ」と、追い返した事があったな。

2022-05-24 20:49:56 | 法話
読者男性が「ラスベガス売上金強奪の映画を見ていた時、約40年前の銀行オンラインの端末を利用して架空入金の手続きをし、予め用意していた架空口座に1億8千万のお金を入金し、横領した女性(銀行員)の事を思い出した」と。「拙僧もその事件は印象深い。愛人にそそのかされて、犯行に及んだ事件でしたね」と。

【追伸】
この読者に拙僧「当時、拙僧の友人が銀行員で『銀行内にいたら、こんな事が簡単に出来るのか』と尋ねると『簡単に誰でも出来るよ。やるか、やらんか、良心があるか、ないか、それだけだよ』と言ってたよ。どの分野でも、騙される側より、騙す側の方が有利。人を信じさせて、洗脳するは簡単。信仰の世界でも同じ。やっていいか、悪いか、それだけ。例えば、檀家の商売人さん達には、常に拙僧『大きなお金が動く時には、如何に依頼の費用が掛かっても、弁護士か司法書士に同席を願い出なさい』と進言を。拙僧も何度か同席を依頼された事があるが、法律上、何の効力もない拙僧が同席したとて、何の力にもなれん、とお断りを。世の中は、狐と狸の化かし合い。注意した上にも注意して行動を。常日頃から、騙されない様にする知識の準備を。






【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 短所を押さえ付けたら、長所まで萎む。短所も、長所も、癖も、その人が生きる為に与えられた道具。後は、本人さんの使い道次第にて。

2022-05-22 14:53:39 | 法話
町内の60代女性が電話で「お寺の境内地で中学生がキスをしてましたよ。注意した方がよろしいのでは」と連絡が。「何度ほど、見られましたか」「1度ですけど」「そうですか。わかりました」とその女性に。家内が「注意するの、パパ」「しないよ。お寺や神社の境内は昔から、隠れ家的デートスポットだもんね」と。

【追伸】
この話を聞いた檀家が「住職は何故、その中学生カップルを注意しないんですか」と。「注意したところで、場所を変えるだけだよ。現在、結婚されている大人は皆、全員、この中学生のカップルの様な淡い経験をしながら、大人になっていったんじゃないですか。自分達がその時代を通り過ぎたら『悪』になるんですか。勿論、行き過ぎは注意せにゃならんですがね。たま〜にだけど、本堂の入り口の階段に座って話している若いカップルと話をする事が。時には、悩み相談を受ける事も。水子地蔵の話は、若い人には結構に響く様で、命のなんたるかを学んで帰られるみたいですよ。その若者達の縁で、親が金剛寺にご縁を。牛に引かれて善光寺、ですね」と。

(投稿写真は、わが寺(金剛寺)本堂の入口。この入口階段で若者達と会話を)









【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に。2348話目】 ダンサーのサムさんの父上(医師)は「何をやってもいいが、真面目にやれ」とサムさんに。いい言葉。仕事に優劣はなし。

2022-05-21 09:09:55 | 法話
読者女性が「住職。ある程度は仕方ないですが、親が子の結婚に自分の主観を押し付けて、過度に干渉するとよくないですよね」と。「何か、あったの」「1週間前に67歳で他界した兄ですが、わが家の長男で、連れてきた女性が長女という理由で猛反対を」「女性の家は婿養子を希望だったの」「お察しの通りです」と。

【追伸】
この女性に「昔は家を中心に、物事が動いていたもんね。婿養子を希望の事例では『家も潰した、娘の人生も潰してしもうた』は、わが寺の檀家にも少なからず。拙僧はこの様な家の親には必ず『女の子しか授からなかった時点で、親は一旦、家の存続は諦める事。結婚後に婿さんが養子に入ってくれるとか、授かった息子(孫)の1人が、母方の実家を継いでくれるとか、そうなった時点で、ラッキー、と。そのくらいの気持ちでいなさい』と、その言葉を」と。「親の人生と、子供の人生は、別ですもんね」と、この読者の女性が。