【これは、昨年の7月29日に投稿した法話です。結構に読者さん達の当たりが良かったので、再度、ここで 】
番組『あちこちオードリー』で、お笑い芸人のティモンディ前田さんが「勝ち星は、投手にしか付かない。捕手には勝ち星は付かない。漫才師も売れてる相方の陰で、支えている相方の評価は付かない」と。プロ野球といえば「今年、この捕手が何人の投手に、何勝させた」なる賞があったかいな。拙僧が知らないだけかな。最近、プロ野球、見てないから。
野球の話になると、いつも言ってるが、超一流といわれる投手が、豪速球、キレのある変化球を投げ、世間に注目してもらえるは、それを全て受け捕ってくれる捕手がいればこそ。家庭においても、給料を運んでくる旦那は評価されるが、奥様の評価は、残念ながら低いんだよな。考えたら1日中、家事、子育てと休む暇もない。特に、授乳時期は寝る時間も。旦那は家に帰ればくつろげるが、奥様はそこから更に、旦那の世話(残業)が始まりだす。それも1年中ほぼ毎日。勿論、そんな旦那ばかりでは。野球の捕手(キャッチャー)を女房役というが、家庭の奥様と同じくあまり評価をされてない。何か、不公平を感じるよね。社会の中にはこうした事例は数多に。将棋も、王将ばかりが駒じゃないですもんね。社長を支える社員。医師を支える看護師。代議士を支える秘書。大木を支える木の根など。その様な陰で支えるものを、評価してくれる世の中に、なってもらいたいものですね。
【追伸】評価と言えば、こんな話も。檀家姑さんは「うちの嫁は朝遅く起きて、2週間に1回は街へ。夕飯も時々作らん事も」と。対し、わが娘には「うちの婿は優しい。朝は遅くまで寝かせてくれるし、友人と頻繁にランチにも行かせてくれる。夕飯は毎晩外食を」と嬉しそうに。対象が違えば、同じ様な事をしても評価が変わる。
【余談】評価と言えば、今1つ。先日、他宗の若住職(拙僧法話の読者)さんが「番組『酒のツマミ』で松本人志さんが『いいとも』生放送最終回の後、家に帰ったら奥様から『1人だけ浮いてたね』と言われ『結構頑張ったのに』と落ち込んだ、とのこと。住職(拙僧)さんの奥様はいつも、どう評価をしてくれてますか」と。「そうね、例えば、講演会ですが、褒められた事は1度もないかな。ダメ出しばかり。人前や子供の前では怒りませんが、2人だけの時に」「やはり、そうですか。妻の牙城は、崩せませんか。私もです」「最も近いところで、最も厳しい目で、見てくれてますもんね。この世を立つ時に『よく頑張りましたね』と言ってもらえたら、もう、それだけで十分かな」と。
因みに、漢字の成り立ちには各々に意味が。女性を見てみると、純粋無垢の『娘』が、結婚して『嫁』になり、時間の経過と共に、鼻に付く『嬶(かかあ)』となり、最後は波風立てる『婆』と。次々に変化していく女性に、男性が敵うはずがない。その都度に対応していくが精一杯。無駄なあがきは、やめた方が。• • • 、失礼しました。
次回の投稿法話は、9月20日になります。