1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 事実は小説よりも奇なり。世の中には、不思議な事もあるもんだ。なれば、最後まで諦めずに、頑張ろう。

2024-12-17 20:16:20 | 法話

【昨日投稿法話の補足】


知人老医(既に他界)が拙僧に「住職よ、新人医師の教育を任されていた時、彼らに『病気は気から、じゃないから、我々の仕事があるんだ。医者は万能ではない。助かる人間しか、助ける事は出来ん。助からない人間を、助ける事など出来んのだ。自惚れてはいかん。今、君らは、免許取り立ての、何の経験もないど素人に過ぎん。医者は患者から、政治家は国民から、教諭は生徒から、住職は檀家から、親は子供から、育てられて一人前になるんだ。この事を仕事に従事している間、決して忘れる事はならん』と。だが、住職よ、実際は『病気は気から』はあるんだよな。理屈では証明出来ない事例は、山ほどある。住職の檀家さんにも、余命を宣告された女性(60代)の肺癌が、消えた事があっただろう。現代医学では、まだ、解明出来ていない、何らかの作用が働いているんだろうな」と。


対し拙僧、この老医に「そうでしょうね。しかし、あの肺癌消滅だけは、ほんと、驚きましたよ。わが寺の檀家さんの中には『そんな事が本当に起こるの』と思われる病気の回復は、数例ありますけどね。ある老夫婦なんかは、爺様80歳、婆様80歳の時、婆様が痴呆になり、その日によって、爺様の立場がコロコロと変わったんですよ。時には爺様が父になったり、兄になったり、友人になったり、と。敵になった時などは大変で、爺様を木の棒で叩きまくって、禿げ頭が傷だらけに。拙僧、爺様に『婆様を老人ホームに入れたらどうね』と進言したんですが、爺様が『わしは叩かれても構わん。婆さんが愛おしいんじゃ』と自分の命が尽きるまで、婆様の世話を献身的にしていましたね」と。


続けて拙僧「その爺様が5年後に他界を。その葬式の日、婆様が完全正常に。子供達が『住職、これ、どういう事ですか。母は、狂言してたって事ですか』と。対し『5年間も狂言し続けるは、流石にないでしょ。爺様が婆様の痴呆を、向こうに持って逝ってくれたんじゃないの。そう考えるしか、意味がわからん』と拙僧。その婆様ですが、痴呆が治った85歳から、他界する103歳まで、正常のままでした。この話を法話に投稿したら、SNSを読まれていた医師達が『そんな事、初めて聞いた』と拙僧に驚きのメールが。迷信は、解明されたら、迷信ではなくなりますもんな。そんな不思議も、解明される時期が、いずれは来るんでしょうけどね」と、この知人老医に。この老医ですが、拙僧の父が他界(22年前)した4年後に、この世を旅立って逝かれました。


これは余談ですが、わが寺の檀家で、当時60代男性が主治医に「俺は、酒も煙草も暴飲暴食も控える気はない。あんたはプロだろ。俺に規制を掛けずに、病気だけを治せばいいんだ」と。対し、その主治医が「私に何を期待しとるんだ。不摂生を改める気になってから、出直してこい」と。お寺の檀家さんには、この手のタイプが何人も。やりたい放題、したい放題やって、人に迷惑を掛け回して、幸せにだけはなりたい、とお願いに来る人達が。神仏も困ってるでしょうね、「私にいったい、何を期待しとるんだ」と言って。


【付録】

拙僧はこれまでに、約10年間でSNSに3000話の長短法話、また、法話の本を3冊、世に出させて頂きました。そのご縁がきっかけとなり、テレビ(約半年、週1回)、ラジオ、新聞、雑誌などや、教育委員会、学校、幼稚園、病院、老人ホーム、デイサービス、町内会老人の集い、倫理法人会、他宗寺院、葬儀斎場、社員研修などへの講演(北九州在住の拙僧が、遠方では九州南部、関西、関東、北陸、東北まで。尚、檀家は千葉県にも)にも呼んで頂き、方々で法話交流を。あらゆる話とまでは言えませんが、様々なジャンルである程度(仏教仏事系の他にも、癒し系、漫談系、人生系、目から鱗系、子育て系など)の話が出来ると思いますので、何かのお役に立ちそうでしたら、時間調整の許す限り、集いの大小問わず(参加者数人でも)足を運ばせて頂きますので、お気軽に、facebook、X、Instagram のメール(コメント欄)で、お声を掛けてくださいませ。勿論、この様なお話でいいなら、でございますが。拙僧も今年で62歳です。父親の他界年齢を基準にすれば、あと僅かに10年。これより先の残された時間は、1人でも多くの人のお役に立てれば、との思いです。『今、自分に出来る事を、今やる』ですね。


下記で拙僧の過去の法話を読む事が出来ます。興味がございましたら、是非。


金剛寺ブログ    :https://blog.goo.ne.jp/junko-0808

金剛寺ツイッター  :https://twitter.com/kongouji093

金剛寺フェイスブック:https://www.facebook.com/天徳山-金剛寺-1543297575974719/

                   拙僧が持つグループ「出会うは運命、出会ってからは努力、最後は感謝」

金剛寺インスタグラム:https://www.instagram.com/tentokuzan_kongouji/?


【追伸】尚「法話が長い」と不快感を示されておられる方々には、大変心苦しく申し訳ないので、拙僧の法話が目に入らない様に『ブロック』をさせてもらっております。楽しみにされている方々もおられますので、ご理解頂きまして、それでどうか、ご容赦くださいませ。


次回の投稿法話は、12月20日になります。添付写真は、わが寺の薬師如来。





【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 映画『ドクターX』を見て、考えさせられた事を、この度は法話に。

2024-12-17 06:31:10 | 法話

【臨時法話】  西田敏行さん、ご冥福をお祈りします。好きだったな、この俳優さん。


昨日、家内と一緒に映画館へ『ドクターX』を見に行きました。終了後に家内から「どう、パパ、面白かった」と聞かれ、対し拙僧「そうだね、この大門未知子さんだが、晩年(歳を取った姿)が見てみたい気がするよね。晩年を迎えるまで、この仕事(ドクター)にどの様に従事していくのか、それを作者がどう描こうとするか、興味があるな。私の知人であった女医さん(既に他界)は、90歳まで現役を。この女医さんも外科医だったが、ある程度の年齢で手術からは身を引き、その後は、ご老人や子供達のケアを」と。


続けて拙僧、家内に「映画を見る時はいつも、この映画は自分(拙僧)に何を問い掛けてくれているのかな、という思いで見てるんだよね。今回(ドクターX)は、若い頃に父(72歳で他界した、わが寺の先代)から、偶に言われていた言葉を思い出させてもらったよ。『英照(拙僧の僧名)よ、1つ聞くが、お前のやってる仕事(住職)は、いったい何なんだ。よく考えてみろ。医者の仕事は、政治家の仕事は、教諭の仕事は、父親の、母親の本来の仕事は、いったい何なんだ』という言葉だったが。そう言われた時にはいつも、何かしら『そう言われるだろうな』という、身に覚えがあったんだよね」と。


更に拙僧、家内に「この大門未知子さんと、その師匠(岸部一徳さん)さんの生き様(どんな手を使ってでも、今ここにある命を助ける努力をする)だが、映画の中の話とはいえ、自分の仕事に置き換えてみた時、考えさせられる事が、結構にあった。よか映画だったね。それにしても、西田敏行さんだが、大好きな俳優さんだったな。『池永玄太80キロ』のドラマでは、どれほど、笑わせてもらって、泣かせてもらった事か。私(当年62歳)が19歳の頃のドラマだったが」と家内に。


【付録】

拙僧はこれまでに、法話の本を3冊、世に出して頂きました。そのご縁がきっかけとなり、テレビ(約半年、週1回)、ラジオ、新聞、雑誌などや、教育委員会、学校、幼稚園、病院、老人ホーム、デイサービス、町内会老人の集い、倫理法人会、他宗寺院、葬儀斎場、社員研修などへの講演(北九州在住の拙僧が、遠方では九州南部、関西、関東、北陸、東北まで)にも呼んで頂き、方々で法話交流を。あらゆる話とまでは言えませんが、様々なジャンルである程度(仏教仏事系の他にも、癒し系、漫談系、人生系、目から鱗系、子育て系など)の話が出来ると思いますので、何かのお役に立ちそうでしたら、時間調整の許す限り、集いの大小問わず(参加者数人でも)足を運ばせて頂きますので、お気軽に、facebook、X、Instagram のメール(コメント欄)で、お声を掛けてくださいませ。勿論、この様なお話でいいなら、でございますが。拙僧も今年で62歳。これより先の残された時間を、1人でも多くの人のお役に立てれば、との思いです。『今、自分に出来る事を、今やる』ですね。


約10年間でSNSに投稿した3000話の長短法話を下記で読む事が出来ます。


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次回の投稿法話は、12月20日になります。





【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 結婚がしたい、子供が欲しい、という女性にだけ拙僧「結婚は何歳でも出来るが、子供は何歳でも、という訳にはいかんよ」と。

2024-12-14 20:54:03 | 法話

【12月15日投稿分】


昨年の秋に拙僧、ある団体で講演をさせてもらいましたが、その講演に参加していた女子高生(優秀校)から、連合で電話がありまして。彼女達曰く「住職は私達女子高生(約40人)に、少子化がもたらす様々な問題を指摘してくれましたが、その話を聞いていて、かなりの友人達が『早く、若い内に、結婚をしなきゃ』と心を動かされました」と。


その電話の中の1人が「実は住職さんのお話の中で、私の心に響いた事が2つありまして、その1つは『一概には言えないが、育てられた経験しかない者、育てた経験のない者は、いつまで経っても、大人になってない様に感じる。子育てというは、1に我慢、2に我慢。子供が成長するを、ひたすらに待つが、親の仕事。その間に親も、子供からしっかりと育てられていく。常日頃は、その差(育てた経験のある者、ない者)は、殆どわからないが、腹を立てた時の怒り方が、育てられた経験しかない者は、子供と変わらん怒り方をする』と住職が。その言葉を聞いた時、親戚の叔父や叔母の事が脳裏に。父には独身の弟、妹が2人、母には、独身の姉が1人。当に、住職が言われる通り、独身の叔父、叔母は、腹の立て方が当に、子供の怒り方のそれ、かな。私も結婚せず、子供を育てるという経験をしなかったら、ああなるのかな、と思ったら、ゾッとしました」と。


続けて、この女子高生が「今1つの衝撃は、子供を授かる話です。女性は生涯の卵の数が決められており、卵の数が年齢を増すごとに、急降下で落ちていく(出生児200万個、思春期30万個、25歳前後10万個、35歳前後5万個)という話。また昨今は、第一子を産む平均年齢が、31歳であるという事。4組に1組が、ドクターの力を借りて、不妊の治療や検査を。不妊治療の検査で、問題は女性の方ばかりでなく、男性の精子が極端に少ない事が問題、というケースも少なからずあるという事。また、凍結卵子を解凍し、顕微授精が成功する確率は、非常に低い(ある年は、29%であったと)という事(詳細は、ググって)。凍結した時の年齢が、35歳以下と、35歳以上では、極端に差が出るという事も。この凍結保存方法ですが、私は『赤ちゃんは、この方法をとれば、絶対にできる』の認識でしたので、かなり衝撃的な数値でした」と。


更に、この女子高生が「日本国(政治家さん達)は『少子化、少子化』と騒ぎ立てる前に、中学で、高校で、この数値を絡めて、現実の話をしてもらいたい。恐らく、この現実を皆、知らないと思う。そりゃ、中には『私は結婚する気もないし、子供も欲しいとは思わない』という生徒も一定数はいるでしょうが、住職がSNS内の様々な法話の中で『今、正解と思っている事も、時間が経ち、知識、知恵、経験が増していけば、自ずとその正解も変わっていく。10年経てば、人の考え方は変わる』と。この度の講演でも住職さんは『結婚は何歳でも出来るが、子供は何歳でも、という訳には、いかんのだよ』と真剣に私達に話を。ことごとく、つくづく、考えさせられました」と。


対し拙僧、この電話の女子高生達に「こうした数値は、あくまでも、参考数値でね、勿論、例外は山ほどある。わが寺の檀家さんの事例ではあるが、ドクターの力を借りず、52歳で妊娠された女性も。『ご主人には、子種がない』と医師に宣告された夫婦が、その土地を縁に人は生まれてくる事から、氏神(八幡様)さんに、何年も日参(毎日詣でる事)して、男の子を2人(現在息子達は50代)を授かった事例も。他にも、鬼子母神さんや、納骨堂、お墓のご先祖さんに願掛けをして、40代で子宝に恵まれた夫婦も。これらの事例は恐らく、神仏に願う事で『子供を授かれるかもしれない』という期待感が免疫を向上させ、子供が授かりやすい体質に変わっていったが、本当のところではないかと思うよ」と。


対し、この女子高生が「確かに、そうかもしれませんね。でも、住職さん。40代という高齢での妊娠、出産って、やっぱ、リスクがありますよね。それに、普通に考えて、若いお母さんの細胞をもらって生まれてきた方が、子供も元気(命の力)な様な気がする。話は変わりますが、1つだけ、国に対して文句があるんですよね」「何よ」「不妊治療に掛かる金額があまりに高額、という事です。『子供を産みましょう』と広く投げ掛けるのなら、国は、この不妊治療代を低額(無償)にしろよ、と。そう思わない、住職さん」と。


最後に、この女子高生達が「だけど、住職さんは、勇気ありますよね、この時代にこんな話(結婚、出産)を。下手したら、袋叩きになるのに」と。「知人の女性が51歳の時に、55歳の男性と結婚を。2人共が、初婚。この女性は若い頃『結婚なんて、子供なんて、必要ない』と、ずっと豪語を。が、結婚して1年が過ぎた頃、この女性が「住職、やっぱ、子供が欲しい』と。こんな女性が拙僧の周囲には、結構いるんだよね。時間が経てば、考え方は変わるもんな。そりゃ、こんな話をしたら、下手したら、袋叩きだよ。だけど、拙僧がお寺に入った時、父(お寺の先代)から『見てわからん奴は、言うてもわからん。が、言うてやらんと、尚、わからん。言うてやる人間は、嫌われる。が、誰かが嫌われ者にならにゃ。お前は嫌われ者の役目を担え』と拙僧に。まあ、そういう事かな」と。


【付録】

拙僧はこれまでに、法話の本を3冊、世に出して頂きました。そのご縁がきっかけとなり、テレビ(約半年、週1回)、ラジオ、新聞、雑誌などや、教育委員会、学校、幼稚園、病院、老人ホーム、デイサービス、町内会老人の集い、倫理法人会、他宗寺院、葬儀斎場、社員研修などへの講演(北九州在住の拙僧が、遠方では九州南部、関西、関東、北陸、東北まで)にも呼んで頂き、方々で法話交流を。あらゆる話とまでは言えませんが、様々なジャンルである程度(仏教仏事系の他にも、癒し系、漫談系、人生系、目から鱗系、子育て系など)の話が出来ると思いますので、何かのお役に立ちそうでしたら、時間調整の許す限り、集いの大小問わず(参加者数人でも)足を運ばせて頂きますので、お気軽に、facebook、X、Instagram のメール(コメント欄)で、お声を掛けてくださいませ。勿論、この様なお話でいいなら、でございますが。拙僧も今年で62歳。これより先の残された時間を、1人でも多くの人のお役に立てれば、との思いです。『今、自分に出来る事を、今やる』ですね。


約10年間でSNSに投稿した3000話の長短法話を下記で読む事が出来ます。


金剛寺ブログ    :https://blog.goo.ne.jp/junko-0808

金剛寺ツイッター  :https://twitter.com/kongouji093

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                   拙僧が持つグループ「出会うは運命、出会ってからは努力、最後は感謝」

金剛寺インスタグラム:https://www.instagram.com/tentokuzan_kongouji/?


【追伸】尚「法話が長い」と不快感を示されておられる方々には、大変心苦しく申し訳ないので、拙僧の法話が目に入らない様に『ブロック』をさせてもらっております。楽しみにされている方々もおられますので、ご理解頂きまして、それでどうか、ご容赦くださいませ。


次回の投稿法話は、12月20日になります。





【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 今年も信仰に振り回された人達が何人も相談にこられましたね。人は教えられても身に付かん。人は気付かんと身に付かん。

2024-12-09 06:14:31 | 法話

【12月10日投稿分】


読者の若者が「住職(拙僧の事)さん、両親がここ数ヶ月、おかしな事ばかり言うので『何か、あったのか』と尋ねると、また、聞いた事のない信仰にのめり込んでるみたいで。お金も『祈願料、供養料』の名目で、結構に高額を出しているらしく『今度は、何をそんなに心配しているの』と尋ねると、両親共がいっちまった目で、鼻息荒く言うには、どうも、そのお参り所の僧侶(拝み屋)から『7代前の先祖がとんでもない事をしている。そのせいで、今後、夫婦の間に亀裂が入り、何もかもが、上手くいかなくなる。この先祖の供養をしっかりしないと、いつまで経っても夫婦の仲は、良くならない』と、まるで、その先祖がどんな生活をしてきたかを、見てきたかの様に言ったそうで。徳川15代で、270年でしょ。という事は、7代前って事は、およそ130年前の先祖って事ですよね。そう古(いにしえ)でもなく、かと言って、そう近くもなく、丁度良い、微妙な時期の先祖を持ち出してきましたよね。この僧侶は、この手の人間(私の両親)の扱いに慣れとるわ」と。


続けて、この読者若者が拙僧に「私の両親の夫婦仲が悪いのは、今に始まったことではなく、お互いに自分勝手な事をしてきたからであって、第三者のせいでも何でもないですよ。その僧侶の前で、夫婦で罵り合う姿でも見せたんでしょうね。そんなのを見せられたら、何とでも理由付けが出来ますがな。そりゃ、その僧侶にしてみたら『よし、よし、カモが、ネギ背負ってやって来たわい』ってなもんでしょ。両親の様子を見ていて『これは、あかん』と思い、両親と一緒に、そのお参り所へ行きましたがな。その僧侶に会った印象を一口で言うならば『胡散臭い』としか、表現の仕様がなかったですね」と。


続けて、読者の若者が「私、その僧侶に『私の家の7代前の先祖が浮かばれてない、と言うからには、あなた(その僧侶)の認識では、まず、向こう岸(彼岸)には、あの世も、地獄も極楽も、存在している、と確信している、という事ですよね』と問うと『その通りです』と自信満々で即答を。『なるほど。で、その7代前の先祖が、私の両親にちょっかいを出している、という認識でいいんですよね』と問うと『その通りです』とまた、自信満々に。『その7代前の先祖が、あなた(その僧侶)に、俺の供養をしないと、いつまで経っても、夫婦仲は良くならないぞ、と言ってる、という事なんですよね』『そういう事です』と。『そこまで私の家の先祖と意思の疎通が出来てるんなら、あなた(その僧侶)から、私の家の、その7代前の先祖とやらに、こう言ってやってくれませんか。あんたのやらかした事の後始末だが、俺達(子孫)にどうせいっちゅうんじゃ。あんた(7代前の先祖)がやらかしたツケを、子孫(私達)に払わせる前に、あんたの目の前に閻魔大王がおらっしゃるんじゃろ。自分がやらかした事なんだから、自分でそのツケを閻魔さんに払いないや』とその様に、私の先祖とやらに言うてやってくだっせ』と私、その僧侶に言いました」と。


更に、この若者は拙僧に「続けてですね、この僧侶(拝み屋)に『私の両親があなた(その僧侶)のお参り所に行き出して、もう1年近くになりますが、その間、供養料として、相当な額を渡していると思いますが、両親の自分勝手は一向に治っておらず、毎日くだらん喧嘩を、飽きもせずに続けておりますが、これは、何ですか、あなたの供養力じゃ、私の先祖は永遠に浮かばれない、という事ですか。その間、永遠に高額供養料を払え、という事ですか』と問い詰めると、その僧侶は無言に。更に、私『あなた(その僧侶)があると確信している地獄極楽ですが、地獄に行くというは当然、この世で悪さしたからでしょ。その悪さした人がまた、あの世からこの世に里帰りして来て、また悪さをしてるという事ですか。閻魔はんはそれを《おう、やれ、やれ》と注意もせずに、只々見てるって事ですか。そうだったら、閻魔はんの存在価値なんてないでしょ。これ、あなた(その僧侶)は、どう思いますか』と問い掛けると、全く無言になりまして」と。


更に続けて拙僧に、この若者が「その後はこの僧侶とは、全く会話にならなくなったので、両親を連れて帰りました。これで両親も少しは、目が覚めたんじゃないかな、と思います。というか、目が覚めたと思いたいですね。これまでに幾つ、信仰の梯子(はしご)をしてきた事やら、このお2人(両親)さんは。住職の法話を引用して、そのままその僧侶にぶつけましたが、勝手に使って(引用して)すいませんでした」と、この読者若者が。対し拙僧「いやいや、お役に立てたのなら、それはそれでよかったです。信仰は特別な物じゃないですもんね。特別な物にしている者がいるだけで。責任を自分で背負えない者に限って『カモが来た』と、紛いもの(拝み屋さん)の餌食になっていきますわな。この様な相談ですが、拙僧も過去に、相当数受けてきましたよ」と、この読者の若者に。


最後に拙僧、この若者に「ある高僧がですね、拙僧が若い頃に、こんな事を言われたんだよね。『信仰(団体)の起こりは全て初めは、見えた、聞こえた、付いた、祟った、病気になるぞ、死ぬぞ、の脅し信仰、おかげ信仰から始まる。そこから徐々に教理、経典が確立されていき、教育を受ける事によって、不思議信仰が段々と薄れていき、責任は全て自分にあり、の自業自得(自分がやってきた事が、今ここにある結果)、諸行無常の人の道を説く、まともな信仰に変わっていく。が、この教理、経典が確立されてないところは、いつまで経っても、見えた、聞こえた、付いた、祟ったの脅し信仰はなくならない』とその様にその高僧が言われてたよね。まあ、でも、奇抜な信仰がなくなる事はないかな。一定数(責任を取りたくない、責任転嫁人)は、そんな信仰(お金を出せば、努力せずとも幸せになれる)が好きな人達が未来永劫、存在し続けるだろうからね」と。


今年も信仰に振り回された人達が、何人も相談に来られました。人は教えられても身に付かん。人は気付かんと身に付かん、ですもんな。気付く為には、それ相当の失敗(痛い経験)を繰り返さないと、ですな。如何に数多の知識を持っておろうとも、それに経験が伴ってなければ、ただの『物知りさん』に過ぎん。ただの『物知りさん』では、実戦の時に何かしらの支障が。昨今は、この様な人が少なからず、かな。何せ、何でもかんでも『スマホピコピコ』で検索し、それを正解と信じる時代ですもんね。洗脳しようと思えば、スマホを利用すれば、簡単に人を洗脳できまっせ。


【付録】

拙僧はこれまでに法話の本を3冊、世に出して頂きました。そのご縁がきっかけとなり、テレビ(約半年、週1回)、ラジオ、新聞、雑誌などや、教育委会、学校、幼稚園、病院、老人ホーム、デイサービス、町内会老人の集い、倫理法人会、他宗寺院、葬儀斎場、社員研修などへの講演(北九州在住の拙僧が、遠方では九州南部、関西、関東、北陸、東北まで)にも呼んで頂き、方々で法話交流を。あらゆる話とまでは言えませんが、様々なジャンルである程度(仏教仏事系の他にも、癒し系、漫談系、人生系、目から鱗系、子育て系など)の話が出来ると思いますので、何かのお役に立ちそうでしたら、時間調整の許す限り、集いの大小問わず(参加者数人でも)足を運ばせて頂きますので、お気軽に、facebook、X、Instagram のメール(コメント欄)で、お声を掛けてくださいませ。勿論、この様なお話でいいなら、でございますが。拙僧も今年で62歳。これより先の残された時間を、1人でも多くの人のお役に立てれば、との思いです。『今、自分に出来る事を、今やる』ですね。


約10年間でSNSに投稿した3000話の長短法話を下記で読む事が出来ます。


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次回の投稿法話は、12月15日になります。





【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 不倫、浮気は、当人と相手、家族の問題。仕事を止める必要などない。働いてもらいましょう、玉木さんには。

2024-12-06 12:30:32 | 法話

【臨時法話】  昨日投稿した法話の付け足し。


拙僧法話の読者女性が「住職、国民民主党の玉木代表が不倫処分で3ヶ月の役職停止ですって。住職が以前の法話で、この玉木代表の問題を『浮気、不倫問題は、当人と不倫相手と家族の問題であって、他人は関係ない。そんな事でいちいち仕事をストップさせてどうする。世の中には、なんぼ程、不倫してる男性がおると思っとる。そんな男性を皆々吊し上げて足を止めようもんなら、日本の動き(経済)が止まってしまうわい』と。ほんと、そう思いますよね。世の中には、男性と女性しかいないんだから、何かしら起こりますがな。それに、不倫、浮気は、男性1人だけじゃ出来ないんだけどな」と。


更にこの女性が「仕事の出来る男性は、魅力があるから、女性がほっとかないでしょ。男性だけを責めるは、違う様な気がする。この玉木代表もそうだけど、最も辛い思いをしている奥様が、怒りを飲み込んで支えようとされているのに、第三者が騒ぐ問題かい。それに、浮気、不倫は、犯罪と違う。罪の償いするは、当事者さん達だけでよか。政治の仕事をストップさせる事じゃないでしょ。清廉潔白で真面目でも、政治の仕事が出来ない政治家など国民にとっては何の益もない。第一、政治家さんに清廉潔白を求めている国民なんているの」と。


更に続けて、この女性が「ググッてもらえたらわかりますが『不倫をした事があるか、不倫をしたいと思った事があるか』のアンケートが方々で取られ、統計結果が公表されていますが、男女共に少ない数じゃないですよ。勿論、不倫、浮気がいいとは言いませんが、国民の文句を止める為だけに、形だけ取り繕う処分は必要ない。働け、ですよ。不倫問題に限らず、昨今は、何にでも噛みついて、あっちこっちで世の中の流れを止めて、自分達で自分達の住む世界を窮屈にして、何が楽しいんだろう。そう思わない、住職」と。「御意です。拙僧が喋る事は、何もございません」と。


【付録】

拙僧はこれまでに、約10年間でSNSに3000話の長短法話、また、法話の本を3冊、世に出させて頂きました。そのご縁がきっかけとなり、テレビ(約半年、週1回)、ラジオ、新聞、雑誌などや、教育委員会、学校、幼稚園、病院、老人ホーム、デイサービス、町内会老人の集い、倫理法人会、他宗寺院、葬儀斎場、社員研修などへの講演(北九州在住の拙僧が、遠方では九州南部、関西、関東、北陸、東北まで。尚、檀家は千葉県にも)にも呼んで頂き、方々で法話交流を。あらゆる話とまでは言えませんが、様々なジャンルである程度(仏教仏事系の他にも、癒し系、漫談系、人生系、目から鱗系、子育て系など)の話が出来ると思いますので、何かのお役に立ちそうでしたら、時間調整の許す限り、集いの大小問わず(参加者数人でも)足を運ばせて頂きますので、お気軽に、facebook、X、Instagram のメール(コメント欄)で、お声を掛けてくださいませ。勿論、この様なお話でいいなら、でございますが。拙僧も今年で62歳です。父親の他界年齢を基準にすれば、あと僅かに10年。これより先の残された時間は、1人でも多くの人のお役に立てれば、との思いです。『今、自分に出来る事を、今やる』ですね。


下記で拙僧の過去の法話を読む事が出来ます。興味がございましたら、是非。


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【追伸】尚「法話が長い」と不快感を示されておられる方々には、大変心苦しく申し訳ないので、拙僧の法話が目に入らない様に『ブロック』をさせてもらっております。楽しみにされている方々もおられますので、ご理解頂きまして、それでどうか、ご容赦くださいませ。


次回の投稿法話は、12月10日です。