お風呂での事故で2ヶ月ほど入院していた同級生の友達T・Nさんが、4月
から老人ホーム「けやきの家」に入居したと聞き、やはり同級生のT・Sさんと
訪ねました。T・Nさんは5年ほど前から人工透析もしていて、週3日(火・木・土)
の午前中は以前から変わらずと言うことでした。
T・Nさんは体の方はよくなっていて、頭もしっかりしています。ただ足腰に筋
肉の衰えがあり、殆ど車椅子での生活です。
高校卒業と同時に米農家へ嫁ぎ、以後いちご・みかん栽培と60年間働
いてきたのでした。元々頭もよくいろいろ教えられたと言う人も何人かいます。
わたしが退職してから20年あまり1年に1度は7人ほど集って会食もした友だ
ちです。
この度は1歳上のご主人の方も昨年肺ガンで片方のガンの摘出をされ、今も
抗癌剤の投与があり、息子さんたちを手伝って仕事はしているが、足腰の弱い
T・Nさんの面倒がおろそかになってはと施設に入ることを勧められたようでした。
「けやきの家」は新しくオープンした施設ですぐ横には大きなスーパーがあり、
誰でも買い物ついでに立ち寄れる便利な場所です。スタッフも親切で気持ちよく
部屋へ案内してくれました。
1人部屋で補助ベッドもついていて家族の誰かが来られても付くことが出来
ます。洗面所、トイレ付きですから部屋で一日が暮らせます。食事やちょっと
した手遊びに集っているようでした。
1時間余りいろいろ話をして帰りましたが、「何か欲しい物は?」と尋ねたら
「本が見たい。」ということでした。私の家からも10分あまりで行けますから、
良かったでした。
80歳を過ぎたわたしの同級生には何人か施設暮らしもしています。
7人の仲間のうち昨年は1人が亡くなられ、また1人は2年ほど伊勢市の施設
暮らしです。車に乗っていた人も乗らなくなりわたし1人になってしまいました。
明日は我が身かも知れないです。その時が来たら受けなければならない
のが現実です。