最近自然界の資源が消滅しつつの危惧が叫ばれ漁業生活さえ危機にある
志摩市で
「志摩の自然を活かす」とのテーマで地域と三重県・三重大学・新県立博物館による提携でシンポジウムが今日午後1時半から5時まで志摩市の生涯
学習センターで開催されました。
基調講演として
三重大 木村 清志教授(水産実験所長)による
「熊野灘・英虞湾の魚類相~30年」で現場での研究から黒潮による分布
の様子や地球温暖化との関係など話されました。
木村準教授からは
「英虞湾干潟の希少生物と熊野灘深海底の生物群集」についてで
干拓のより干潟が失われ海洋生物の多くが(他の場所では見られない)
絶滅の危惧機と指定されているそうです。
また新県立博物館 北村学芸員からは
「三重の持つ多様性の力」をテーマに伊勢湾・英虞湾・的矢湾の内湾、
太平洋に広がる熊野灘など多様な自然環境の中で営まれる暮らし(文化・
歴史)など調べて提示する役目を背負っていること。
そして地元志摩市からは 浦中 市農林水産部里海係長の
「里海を支える生き物のつながり、新しい里海再生によるまちづくり」
自然環境と市民の生活から海底への有機物の堆積や、赤潮、海中酸素の
欠乏などで漁獲が少なくなり、また農地では獣害による作物への被害で生
活に影響を及ぼしていることなど・・・。
最後にパネルディスカッションで上記4人のパネラーに三重大吉岡教授
のコーディネーターで行なわれました。会場との意見交換もあり多くありました。
今日の参加者は志摩市だけでなく三重県各地からで200名余?と言う
盛会でした。
会の当初に三重大の学長の面白いご挨拶もありました。わたしの友達は
昨年から今年にかけて志摩にある500の埋めたてられた干潟を全て歩いて
調べたそうです。今干潟再生として海水導入をモデルとして行なっているそう
です。
里海再生は海ばかりでなく、山、川、田畑など今後の課題は多く残ってい
ます。
今日は久しぶりに良い勉強をさせていただきました。