やっと今日で夏休みも終わりです。わたし達にはあまり関係ないですが・・・・
この夏は明るいニュースは甲子園ぐらいで、悲しいニュースが多いでした。中でも
子どもを巻き込んだものは何ともやり切れません。
長年子どもたちに関わってきただけに罪のない子どもがなくなったり、痛めつけ
られるのは涙が出ます。許せない思いです。プールでの事故、飲酒運転による
追突事故、共にいたいけない子どもでした。不可抗力でないだけに痛々しい限り
です。
また最近は若い父母による児童、幼児虐待のなんと多いことでしょう。折角
この世に生まれてきたのに、親の手によって殺害、虐待されることは、親失格
です。
わたしが勤めている頃も多少の折檻はありましたが、・・・ものさしで叩かれた
とか、アイロンで少しの焼けど、ビンタによる痣などで親が自分から、言ってき
ました。子どもも回りも自分に非があり問題にしなかったのです。昔はどこの
親も怪我をさせない程度に子どもを叱り飛ばしていましたから、それを虐待と
は言わなかったのですね。・・・子どもに正しいことを教えるためのお仕置きだ
ったのです。
虐待とは逆に「過保護」も多くなりました。子どもの多い時代は兄弟(姉妹)
同志教えあい、喧嘩もあれば仲良くもしルールなども覚えて行ったものでした。
今は1人、2人の子どもですから親が手を出しすぎ自分ではやらない、悪いこと
でも許される。従って自己主張はするが、働こうとしない、思いやりさえない子
になってしまうのです。
勤めの終わりごろでしたが、自分の子どもを教師の前で「さん」付け「ちゃん」
づけしていた親もいました。可愛さ余ってでしょうが、礼儀と言うか常識を疑う面
がありました。今はもっとひどいですね。「海外旅行に行くから休ませて」とか
「学校では、おなかが痛いのに薬も飲ませないのか」(今は飲ませたらいけない)
とか、わが子可愛さに言ってくるらしいです。
大人になりきれない大人が右往左往している世の中です。虐待、過保護共に
こんな親たちに育てられているのですから、これからどうなるのでしょう。
でもこんな中にあって、早稲田実業の斉藤君のようなさわやかで謙虚な高校
生も育っているのはうれしいです。