ノーベル賞受賞者を中心とした日本を代表する科学者が、
民主党による乱暴な『事業仕分け』により科学技術とりわけ「基礎科学」の発展をおろそかにする切捨て政策を批判して声明を発表した。
当然のことだと思う。
時、あたかもダーウィンがいわゆる進化論を基礎付けた「種の起源」を発表してから150周年(1859年11月24日発表)、ダーウィン生誕200年の年である。
以前にも書いたが、枝葉末節を切り刻んでいる反面、5兆円にのぼる軍事費の方は殆ど手付かずである。
今日も米国製の戦闘機40機を購入することになったというニュースが出ていた。
防衛省、次期戦闘機F35選定へ 11年度予算計上で調整(共同通信) - goo ニュース

(F35戦闘機:これはロイター配信の写真です)
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もらえたら嬉しいです)
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「取り返しつかない」ノーベル賞受賞者が仕分け批判
読売新聞 2009年11月25日(水)21:17
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4人のノーベル賞受賞者を含む5人の科学者が25日、東京・本郷の東京大学で記者会見し、政府の行政刷新会議の「事業仕分け」で科学技術予算を削減する決定が相次いでいることを厳しく批判した。
日本を代表する科学者がそろって国の政策を批判するのは極めて異例。研究現場の危機感が浮き彫りになった形だ。
会見したのは、ノーベル賞受賞者の江崎玲於奈、利根川進、野依良治、小林誠の4氏と、数学界のノーベル賞と言われる「フィールズ賞」を受賞した森重文氏。
小林さんは「科学技術で世界をリードするという鳩山政権の政策とどう整合性があるのか、全く理解できない」と指摘。米国での研究歴が長い利根川さんは、経済が悪い時でも科学技術に投資し、将来を見据えて人材を育成していく、とするオバマ大統領の発言を紹介し、日本の現状を「別世界のこと」と皮肉った。
5人は「着実な知の積み上げの継続が中断されると、人材が枯渇し、取り返しがつかない事態に陥る。科学技術創造立国とは逆の方向」とする緊急声明を発表した。
「歴史の法廷に立てるか」野依さん仕分け批判
読売新聞 2009年11月25日(水)14:39
「科学をコストでとらえるのはあまりに不見識」――。
政府の行政刷新会議による「事業仕分け」で、次世代スーパーコンピューター(スパコン)の開発が「事実上の凍結」となるなど科学技術への厳しい判定が相次ぐ中、ノーベル賞受賞者の一人で理化学研究所理事長の野依良治さん(71)が25日午前、自民党本部での会合で判定の再考を訴えた。ほかの同賞受賞者らも同日夜、野依さんと緊急声明を発表する。若手の研究者グループもこの日、仕分けの現場を見学に訪れ、「このままでは日本の将来は危うい」と強調した。
2001年にノーベル化学賞を受賞した野依さんがトップを務める理化学研究所はスパコンの開発主体。民主党の国会議員や民間人の「仕分け人」は今月13日、スパコン開発のための補助金267億5900万円が「効果が国民に見えない」などとして、「限りなく予算計上見送りに近い削減」と判定した。
これについて、25日朝、自民党文部科学部会などの合同会議に講師として招かれた野依さんは「先進各国がオリンピックと同じように国の威信をかけてスパコンの開発にしのぎを削っている。いったん凍結すれば瞬く間に他国に追い抜かれる」と説明した上で、「凍結を主張する方々は、将来、歴史という法廷に立つ覚悟ができているのか」と痛烈な批判を展開した。
若手研究者の育成や地域科学振興などの事業でも、予算縮減や廃止の方針が次々に打ち出されており、野依さんは、「科学技術は我が国の生命線。短期的な費用対効果ではなく、将来への投資と考えるべきだ」と指摘。「科学にムダはつきものか?」という自民党議員の質問には「うまく行かないこともたくさんあるが、先進国の平均寿命も、科学技術がなければこんなに伸びなかった」と強調した。
野依さんは同日夜、ノーベル賞受賞者の江崎玲於奈、利根川進、小林誠の各氏と、数学界のノーベル賞といわれる「フィールズ賞」受賞者の森重文氏の5人で科学技術予算削減に対する緊急声明を発表する予定だ。
「種の起源」初版本1500万円 英民家で発見、競売(共同通信) - goo ニュース
ノーベル賞学者ら「仕分け」憂慮
=「科学技術に深刻な結果」-東大に集結、緊急声明
時事通信 11月25日21時14分配信
次世代スーパーコンピューターの凍結など科学技術予算に厳しい判定が続く政府の「事業仕分け」に対し、野依良治・理化学研究所理事長ら日本のノーベル賞受賞者ら5人が25日、東京大で記者会見し、「事業仕分けは科学技術に深刻な結果をもたらすものであり、『科学技術創造立国』と逆の方向を向いている」とする声明を発表した。近く政府や関係機関に送付するという。
会見したのは、野依さんのほか、江崎玲於奈さん、利根川進さん、小林誠さんのノーベル賞受賞者と、数学界のノーベル賞と呼ばれるフィールズ賞を受賞した森重文さん。会見には出席しなかったが、昨年のノーベル物理学賞受賞者の益川敏英さんも賛同した。
会見で野依さんは、「21世紀はどんな国も一国では生きていけない。特に天然資源の乏しい日本は、科学技術が唯一の生きていく道だ」と強調。小林さんも「個別の事業のネガティブな面だけを取り上げて予算を縮減しようとするのは短絡的で、科学技術で世界をリードしようする現政権の政策とどう整合性があるのか」と厳しく批判した。
国立大運営費に厳しい指摘 事業仕分け(朝日新聞) - goo ニュース
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