誠実な人々は、懸命に世界平和を希求し、努力を傾注しておられます。日本も第二次世界大戦から71年になりますが、唯一の原爆を投下された国です。広島、長崎の被爆者のみならず、多くの日本人は核廃絶を訴え、平和を求めて来ました。5月27日(金)には、米国オバマ大統領が被爆地の広島を訪れ、被爆者とも話をする機会が設けられ、平和を希求する人々にとって、喜ばしいニュースとなりました。平和を希求するすべての人にとって、平和に向かって各国が一致し前進して欲しいと祈られたに違いありません。しかしながら、核保有国が一致し、核を廃絶し、真の平和をもたらすのは非常に困難な道のりであることが、オバマ大統領のメッセージからも伝わって来ます。平和を希求する人々の祈りにこたえて、真の平和をだれが達成できるのでしょうか。人間でしょうか、それとも一切の考えに勝る平和の神エホバによってでしょうか(フィリピ4:7)。聖書は何と教えているでしょうか。
残念ながら、歴史を通して明らかになっている通り、人間が誠実に努力しても、人間には真の平和が達成できない理由を、聖書のエレミヤ10章23節は次のように明らかにしています。「エホバよ、地の人の道はその人に属していないことをわたしはよく知っています。自分の歩みを導くことさえ、歩んでいるその人に属しているのではありません」。この聖句は、人間は神エホバのの導きを必要としており、能力に限界があり、世界の恒久平和をもたらすことは出来ないことを明らかにしています。
第二次世界大戦後に、諸国家は戦争の悲劇を起こさないように、失敗した国際連盟を変え国際連合を設立し、崇高な目標を掲げました。しかし、あちこちの国で紛争は絶えることがなく、頻発し、今もシリアの紛争や難民が苦難にあえいでいます。以前にある識者が、「国連の理念は間違っていないが、そこに加盟している諸国家の理念は異なり、国連の目標達成できない」主旨を述べられたのが印象的でした。国連が理念を達成できないのは、常に国連内では、各国の利害が対立し、崇高な目標は達成できないで来たことを証ししているように、エレミヤ10章23節の言葉が真実であることが明らかになっています。人間が真の平和を達成できないのは、聖書はこの事物の体制が邪悪な者、つまり悪魔サタンの配下にあることを明らかにしています(ヨハネ第一5:19)。悪魔サタンは、全地で人々を惑わし誤導するからです(啓示12:9)。では、諸悪の源の悪魔サタンの活動を砕き、真の平和を回復してくださるのはだれでしょうか。それはエホバ神であることを聖書のローマ16章20節は次のように明らかにしています。
「平和を与えて下さる神(エホバ)は、間もなくサタンあなた方の足の下に砕かれるでしょう。わたしたちの(神の王国の)王イエスの過分のご親切があなた方と共にありますように」。
平和を与えて下さるエホバ神が、間もなくサタンを打ち砕き、諸悪の源を断ち切ることによって、真の平和が回復するのです。こうして、エホバ神が創世記3章15節で予告された通り悪魔サタンの頭を打ち砕かれるのです。では神エホバは、だれを用いてそのようにご自身の目的を達成し、地上に真の平和を回復されるのでしょうか。
それは、預言者イザヤを通して約束されていた通り、「平和の君」である神の王国の王であるイエスを用い、「平和に終わりがなく」、永遠に亘って「公正と義によって堅く立て」、神の王国を用い「万軍のエホバの熱心」がそれを行なうのです(イザヤ9:6,7)。神の王国は間もなくこの地上から邪悪なものたちを滅ぼし、地上に真の平和・義の宿る楽園を回復してくださるのです(ペテロ第二3:10~13.啓示21:4)。明るい希望の福音ではないでしょうか。
現在は混沌とする今は終わりの日の対処しにくい危機の時代ですが(テモテ第二3:1)、現在世界中の239の国や地域で、神の王国の良いたよりが証しのために宣明されています。イエスはそれからこの邪悪な事物の体制の「終わりがくる」と予告されています(マタイ24:14)。皆様方も真の平和をもたらす神の王国の希望に堅く立たれますことを心から願っています。多くの方々が真の平和を希求し祈られた事柄が、上に紹介したように神エホバが成し遂げてくださるのです。神エホバが聖書を通して約束されたことは、すべてその通り実現します(イザヤ55:8~11)。
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雨降るも 枇杷の並びし 道の駅 今日の一句

近くの道端に咲いていた「ブラシノキ」