聖書には、心の賢いフシャイが祭司のザドクとアビヤタルに、アブサロムに命を狙われているダビデ王と部下たちが逃れる方法を直ぐに伝えてくださるように、依頼したことが記されていました。引き続き聖書は何を記録しているでしょうか。次のように記録しています。
「ヨナタンとアヒマアツ゚はエン・ロゲルで待機していた。あえて(エルサレムの)都市に入ることをしなかったのである。そこに召し使いの女性がやって来て報告し、2人はダビデ王の所に伝えに向かった。ところが、ある若者が2人を見掛け、(ダビデ王の命を狙っている)アブサロムに話した。それで2人は直ぐに去っていき、バフリムのある男性の家に行った。庭に井戸があったので、2人はその中に入った。
男性の妻が井戸の口に覆いを掛け、その上に砕いた穀物を載せたため、誰にも気付かれなかった。アブサロムの家来たちが家に来て女性に言った。「アヒマアツ゚とヨナタンはどこにいるのか」。女性は答えた。「ここを通り過ぎて川の方に行きました」。(アブサロムの)家来たちは捜したが、見つけられず、エルサレムに戻った。
家来たちが去ると、2人は井戸から出てきて、ダビデ王の所に行ってこう伝えた。「さあ、すぐに川を渡ってください。アヒトフェルはあなたを討つためにこれこれの助言を(アブサロムに)しました。ダビデと民の皆は直ちに出発して、ヨルダン川を渡った。夜明けまでに、全員がヨルダン川を渡り切った。
アヒトフェルは、自分の助言が実行されなかったのを知って、ロバを用意し、故郷の自分の家に帰った。そして家の人たちに指示を与えてから、首を吊った。彼は死に、父祖たちの墓に葬られた。」(サムエル第二17:17~23)。
上の聖句に記されている通り、ヨナタンとアヒマアツ゚は井戸に入り身を隠すと、賢い女性が井戸の口に蓋をし、その蓋の上に砕いた穀物を載せたので、アブサロムの追ってに見つからなかったことが記されています。機転のきく女性を神エホバが用いたことが分かります。
一方、アヒトフェルは首を吊って死んだことが記されています。神エホバのご意思に反する行為を行う者は神エホバが裁くことを教えています。
さてアブサロムの手から逃れるダビデ王はどうなるでしょうか。次回に引き続き紹介致します。
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病床の 1日長し 初夏の空 今日の一句
病院の談話室から見える風景