out of curiosity #3

ブログを始めて14年目。
カメラを抱えて世界中の山に出没したい~!

女峰山に登る #3

2018-07-03 23:46:21 | 山登り in 栃木県

2018年6月25日(月)
女峰山山頂より赤薙山方向

ようやく山頂に到達しました。
こうして見ると、とても急で長い登り斜面を登ってきたのだな、と思います。
が、山頂到着までにお昼ご飯込みとは言え7時間ほどかかってしまいました。
それでも来てしまったのですから、あとは安全に、なるべく早く下山することです。
日没までには6時間半くらいありますから、着実に行けばなんとかなるでしょう。


けど、せっかく来た山頂ですから、景色くらいは撮ります。
帝釈山から小真名子山、大真名子山、帝釈山の向こうは太郎山でしょうか。
うっすらですがその左奥に奥白根、金精山も見えます。


小真名子山、大真名子山、男体山。


こちらは北側、奥の方に水が見えるけど、川俣湖かな?


午後1時前には下山し始めました。


これは何の木だろう? ピンクの新芽がかわいい。


一里ヶ曽根到着。(14:08)
写真は登りでゆっくり撮ったので下山はなるべく歩くことに専念する。
頂上直下の岩場や一里ヶ曽根への登り返しで時間がかかると思ったが、ほぼCT通り。


あら。 白いドウダンツツジだ。 ここで見られるとは。


往きには気づかなかった。


ベニサラサドウダン、サラサドウダンと、ドウダンツツジはたくさん咲いていたな。


奥社跡到着。(15:24)
こちらは稜線歩きが長く、奥社までの登り返しもきつかったがここもほぼCT通り。
でも一里ヶ曽根、奥社跡で15分も休憩している。 そうだったかなぁ。(^^;)


しばらく歩いて、あれが赤薙山登り返し?


違いました。 あれですか?


違いました。 こちらが本物の赤薙山登り返しでした。
奥社から赤薙山までは往きも長く感じましたが、帰りはなおさら長く感じました。


この左はサラサドウダンなのかな? ちょっと違って見えるのだけど。


ようやく赤薙山山頂直下まで来ました。
振り返り「あぁ、これで登り返しも終わりだ。」と少しホッとする。


帰りは赤薙山山頂に寄りました。
赤薙山神社で手を合わせ
「本当にありがとうございました。あと少し、見守ってください。」と。


赤薙山山頂直下はとても荒れていました。
どこを歩いたら良いのかわからないほどの踏み跡。
木の根っこがあちこちに出ていて、大きな段差になってしまっている所も。
この辺に来てようやくホッとして歩けました。


大笹牧場と栗山ダム。 ただいまぁ~。

その後、小丸山までも案外長いなぁ~、と思いつつ歩き、
さらに天空回廊からの階段でホッとするものの、脚がガクガクになる。w

レストハウスの前で手と顔を洗い、
ザックを降ろしてゴソゴソして、自販機で冷たい飲み物を購入し、道路の向こうの大駐車場にてフィニッシュ。
車への到着時刻が 18:17。
朝 5:17出発ですから、ぴったり13時間かかりました。(12時間と言っていましたが、サバよんでいました。w)

それでも女峰山に登ってこられ、写真撮影も楽しみ、具合も悪くならず、日没前に帰ってこられたのですから上出来です。
本当に「よくできました」の一日でした。
この数年間であちこち山に登ることができましたが、確実に思い出深い山行のひとつとなりました。
そのうちに二荒山神社、男体山にも報告に行かなくては、です。

登山道で気になっていたこのお花もたくさん見られホッとしました。

オノエラン






 終わった後はうれしさと爽快感もありましたが、「2度目はないな。」とも思っていました。w が、しばらく経つと何だか気持ちも変わってくるので不思議です。 私にはこの日の長い時期にしか登れませんので、逆に日が長くなってくるとまた気になり始めるかもしれません。 登るときはまた衝動的に行きたくなった時でしょう。

コメント (8)
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女峰山に登る #2

2018-07-01 22:25:40 | 山登り in 栃木県

2018年6月25日(月)
女峰山山頂


一里ヶ曽根についたものの、心を砕くようなガレ場の激下り。
この先何回の登り返しに耐えられるだろう、と弱気になったりする。


平らな所でホッとしてもその先のアップダウンが目に入る。


ただ、山が大きく、いくつかの山を越えてゆく分、男体山(表)と比べ岩登りは少なく、
植物の多い歩きやすいトレイルが続き楽しめることも事実。


さて、ここまで来てようやく女峰山山頂部分が見えてきた。
と言っても、この時はどれが山頂だか全く確信がなく、
登って、登って、まだあの一番右端の高い所まで!?、と思っていました。


とりあえず、まだきつそうな登りが続く。 ゆっくり行こう。


あら。 イワベンケイかな? 少し植生が変わってきた?


まだこの先厳しそうな登りが見える。 この辺りで時折風が強く当たり寒くなったりもしたので、


風の当たらない側の斜面で 11:30ごろだったため、小さなスペースを見つけ、
お昼ご飯を食べながら長めの休憩にしました。
こうなると午前中に頂上にはつかないでしょうが、その前にバテてしまってはしょうがないから。


写真右奥に日光市街地が見える。 大して離れていないのに、私は今すごい秘境にいる気持ち。
正面に見える大きく崩れた斜面の下の方が雲竜渓谷かな。


少し休んでお腹も満たされたらやる気も出てきました。


モモクリさんでも山頂まで5時間ほどかかるのだ。
私はこの時点で6時間以上経過している。 でも、お昼ご飯もすんで自分の立てた計画より40分遅れ程度なのだ。
「だから、たぶん大丈夫」と信じてゆく。


山頂近くになり、このような登りもありました。
岩のトレイル、だけでなく、ズルズルと滑りやすい細かい砂利のようなトレイルもあり、最後の方は神経を使いました。


ただ景色がこうなると、なんとなくもうたくさん登るところは無いようで、なんだかとても清々しい!
追い抜いて行った人がもう下山してくるけど、私だってきっともうすぐだ!


うしろを振り返ると、先ほどよじ登ってきたピークの後ろにぐるっと歩いてきた稜線が。


そしてここが最後の登り? 違うかも?
いやいや、祠が見える。 人が立っている。 その上に十字架のような山頂名板らしきが見える!
もうきっとここが最後だ!!


と思うと、「もうどんなに時間がかかってもいいや!」と可愛いお花に取り掛かる。(えw


最後まで癒しを、慰めを、ありがとう!! と立ち上がり、一歩一歩上へ上へ、と登り詰めてゆく。


なんだかもう、それはそれは晴れ晴れとした明るい気持ちで、顔はニヤニヤとしてここに立つことができました!!
そして帽子を脱いで、柏手を打ち、「ありがとうございます!!」と頭を下げると同時に、
グッと熱いものがこみあげてきました。  緊張の堰が緩んであふれ出したかのように。


そして、夢にまで見た女峰山山頂。(12:29)
一生立つことはできないかもしれない、と思っていた。
他にもそんな場所は山ほどあるわけだけど、やはり女峰山には立ってみたかった。



その夢が叶った。


コメント (6)
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女峰山に登る #1

2018-06-30 21:09:39 | 山登り in 栃木県

2018年6月25日(月)
赤薙山山頂先から女峰山、男体山を望む


 「女峰山に登る」ということ。 それは「男体山に10回登れても、女峰山の頂に立つことは一度も許されないだろう」というくらい自分の中では険しく遠いものでした。 志津からのルートが以前のように使えれば、などと考えたこともありますが、それだって登頂できたかどうかはわかりません。 やまとそばさんやモモクリさんが何度も登ったのを見てなお、いや見れば見るほど、遠くて難しい山だという気持ちが募る一方でした。

 それは距離や標高差があることはもちろん、女峰山にはほかのどの山よりも雲が掛かりやすい。 早く出て早く帰ってくることができなければ、それだけで危険な山、という気がしていました。 事実そうでしょう。 また、距離があるだけでなく、常にアップダウンが続き、下山登山口まで気を許せない、ということも足を重くさせていました。 行ったはいいが、帰って来れなければ。。。唐沢小屋で泊る勇気はないよ~。(ToT)

 この週末もいつものように金曜日午後位になりあちこちの天気を最終チェック。 とりあえず行きたい山は目星をつけてあるので、あとは決定、準備だけ。 もうほぼ「今週はここにしよう」と決めていたのに、なぜか女峰山の天気を見た。 まぁ、この時期気には掛けていたのだが。。。なんと! 昼間のほぼすべてに「快晴」マークがついている! こんなことってあるだろうか。

 夏至に近いこの梅雨の時期、予報通り「快晴」にならずとも雨は降りそうにない。 朝の早い時間だけ景色が良くて、山頂に着くころには真っ白、だったとしても、荒天にならず、明るいうちに下山できるならやってみる価値はあるだろう。 もし途中でリタイヤしても、次へのステップになるかもしれない。 そう思ったら行きたい気持ちだけになってしまいました!

 モモクリさんで9時間以上かかるこの道のり。 12時間みれば足りるだろうか。 朝5時に出発して夕方5時に帰着。 それより遅れたとしても、この時期の日没は午後7時過ぎ。 2時間の余裕があるし、小丸山から下は鹿柵内の階段だ。 と思うと気持ちにも余裕が出てきた。 行く! 絶対に行くっ!!

 で、最近手慣れた車中泊の準備をし、24日夕方、日光に向かいました。


この写真は2016年10月23日に撮ったものです。 今回のルートがどうだったのか、
というより、市内から見た女峰山山頂がどこなのかも実はわかっておらず、確認したかったのです。 場所は霧降大橋。
あまり遠くに見えない赤薙山から女峰山ですが、赤薙山を越えた後、大きく下り、その後3回くらいのアップダウンでようやく奥社跡に到着します。
P2209はその通過地点にあるように見えますが、実はそのルートの奥側にあります。
奥社跡を経て、大きく下って、右後ろのP2209に登り上げる感じです。
そこから一里ヶ曽根までは割と平坦な稜線歩きが続きますが、
一里ヶ曽根の後は大きく下って登って下って、大登りx2回、という感じだったでしょうか。
この馬蹄形のようにグルッと回って女峰山山頂に至るルートがなかなか女峰山に近づかない焦りと疲れを感じさせます。
下から見たら「あそこからあそこまで」と目視できるだけにそれ程のことではないように思えるのですが、やっぱり大変だったなぁ。


キスゲ平園地レストハウス前 (5:19)
なんだかんだでやはり少し遅れての出発。
これだけ空が青いと武者震い。w


天空回廊への階段一段目を緊張気味に登り始める。 まさに最初の一歩、という気持ち。
予想していなかったキスゲも随分咲いており、「下の方だけだろう。」と思っていたら上の方まで結構たくさん咲いていました。


頭の上は爽快なブルーだったのですが、この日早朝から長袖のインナーが暑く感じるほどの暖かさ。
遠くの空は既に白っぽくかすんでいました。


遠景はダメそうだけど、良い天気には違いない。


鹿柵ゲートを越えた先にもキスゲが咲いていました。


焼石金剛。 (6:52) 山頂に立てますように、無事に戻れますように、と祈願。


赤薙山に続く笹原の斜面。 あちこちにサラサドウダン、ベニサラサドウダンが見える。


ソリで市街地まで下りられそうだけどね。


赤薙山山頂は巻いて、女峰山方面へ。
巻いて、と言っても上りの標高をそれ程得するわけではない感じ。
ただ、山頂方向へ行く斜面のトレイルより、巻き道のトレイルの方が断然歩きやすい。


すぐに赤薙山を下る斜面。
以前奥社くらいまで行ってみようかと来た時に、この下りと向かいに見える山の登りを見て、
「こんなにアップダウンするんだ」と一瞬で行くのをヤメにしました。w
ここから見える一番奥の一番高いピークが女峰山山頂手前、だと思いますが、ここからだと直線なのであまり遠く見えないのです。


さて「まずは奥社跡まで」と、アップダウンがあっても「当たり前、当たり前」としのぎます。


随分来た気がするのにあまり景色が変わらない。( ̄▽ ̄)


けれど、もう見られないだろうと思っていたイワカガミが見えてくる。
これはかわいい!


男体山もずっと見えている。 雲が掛からないといいなぁ。


イワカガミがどんどん増えてきてうれしい。
写真を撮って休憩。


「まだか、まだか」というほど長かった。 ようやく奥社跡到着。 (9:07)
モモクリさんは「ここで半分。 あとは惰性で行けます。」と言っていた。 よしよし!


奥社跡で少し休憩をして、約90度北向きに進路を変え激下り。


なぜかこの先はイワカガミがガラッとピンクに変わる。


ミツバオウレンもあちこちに見られるようになってきた。


激下り後 P2209に登り上げると、一里ヶ曽根までは稜線歩き。
この日は暑さにやられるかも、と心配していましたが、このように木々に覆われている所が多く、大変助かりました。
が、この稜線左下は雲竜の崖なのだろうと思うとのぞき込みたくなるのですが、
まったく見る隙はありませんでした。


すでに終盤でしたが、所々にハクサンシャクナゲも見られました。
この辺がヤハズだったのかな?


美しい木々に覆われた稜線なのですが、景色が見えず単調、とも言う。


ちょっと開けてビックリ。 女峰山が近づいたようには全然感じない~!(;'∀')
しかも明らかにあのピークが山頂ではない。
更にはいったいいつになったら一里ヶ曽根に着く~!?


こんな枯れた木々のある広場のような所に出ると、


その先が一里ヶ曽根でした! ようやく着いた~!!(10:16)
ここまででかなりヘトヘト。 眺めも良いので少し景色を見て休憩。


振り返って歩いてきた方向。 写真右の山が歩いてきた尾根。
その左奥にうっすら見えるのが高原山でしょう。 手前には栗山ダム。


歩いてゆく方向。 近づいてきた感はあるけど。。。この後ガレのような激下りがあって、右の山に登る。
クルっと稜線のような所を歩いて、登って、登って、まだあそこは山頂じゃないなぁ。。。


そんなことを考えながら途方に暮れる私。
けれど、ここで引き返そう、もうダメだ、とは全く思っていなかったことが幸い。 つづく。

コメント (2)
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