out of curiosity #3

ブログを始めて14年目。
カメラを抱えて世界中の山に出没したい~!

ホウオウシャジン咲く鳳凰の嶺 #1

2019-09-07 01:25:55 | 山登り in 山梨県
2019年9月1日(日)
鳳凰三山固有種 ホウオウシャジン
 
 8月31日に予定していた仕事がなくなった。 今後9月に山小屋泊は難しいだろうと思い、好機を逃さず! 行きたい場所はいくつかあったが31日に出ることは厳しかったし、できることなら比較的すいているであろう日曜日に泊まりたい。 一番行きたかったのはホウオウシャジンが見ごろを迎えた鳳凰三山を再び、だった。 7月に登った時には充実感はあったものの、疲労困憊疲れ果て、時間もかかったので、「次に登ったらもう少し楽に登れるだろうか」「やはりまたこりごりな思いをするだろうか」ということも今期中に確かめてみたかった。 と言う以上に、なんだか行きたくて仕方なかった。
 
 ただし、天気予報は時間を追うごとに悪くなっていった。 行こうと決めた8/31朝は 『9/1晴れ、9/2は晴れに「快晴」も着くほど』だったのに、8/31午後には『9/1雨、9/2晴れ』のような予報。 それでも 9/1の雨は強くなりそうではなかったので、何とか我慢して登り、9/2の晴れを山上で迎えようと決行。
 
 ということでルートは以前と同じ御座石鉱泉から燕頭山経由のピストン。 お花はホウオウシャジンが目当てだが、登山道にはレンゲショウマも見られるかも。 鳳凰小屋にはヤナギラン、シラヒゲソウも咲いているみたい。 稜線にはタカネビランジもまだ見られるかも。 
 
 
前回とほぼ同じ時刻、5:50頃に登山口を出発。
登り始めると程なくしてミヤマウズラ。
 
 キノコもあちこちに。
 
 ミヤマウズラと真っ赤なキノコ。
 
 
 
 オクモミジハグマ
 
 
 
 もう終わってしまったかと思っていたレンゲショウマもまだ咲いていた。
 
 マルバダケブキ
 
 センジュガンピ
 
 トリカブト
 
 レンゲショウマ
 
 キノコ
 
 少し木々が開けたら、麓と奥秩父方面の山が見えた。
この日、御座石鉱泉に着いた頃は予報に反して晴れ。
その後も雲は多くなってきたものの、高曇りという感じでこのように周辺の山は見えていた。
前回は登るとすぐに雲に巻かれ、この辺りからの景色は見えなかったので新鮮。
 
 富士山には厚い傘雲。 天気は崩れるのかな。。。
 
「旭嶽 頂上」と書かれてある。 
猿田彦大神を祀ってある石塔や、ほかに祠もある。
 
 八ヶ岳も北から南まで良く見えた。
 
 そして約4時間かけ燕頭山に到着。 ここまで約 2.9km。 標高差約 1,040m。
4時間歩いている、ってことは時間的には男体山山頂に着いたのと同じくらい。
「時間かかるな~。まだここからCT2時間。私なら3時間?」
とは思うものの、前回より少しは早い。 何より前回ほどのダメージはない。
自撮りをしておやつ休憩をしたら出発。
 
 セリバシオガマはまだたくさん咲いていた。
 
 そして、燕頭山を下りながら見えた甲斐駒ヶ岳の雄姿!
そうかぁ~。 右に長く伸びるのが黒戸尾根だろうか。
 
 地蔵岳のオベリスクも見える。 甲斐駒ヶ岳と合わせるとこのような位置関係。
 
 タカネコンギク?
 
ヤハズヒゴタイ?
 
 ダイモンジソウ
 
 オオビランジ?
花の付け根の毛が全くないわけではないのだが、薄く見える。
 
 
 
 
 
北アルプス展望台。 南アルプス甲斐駒ヶ岳は見えるけど。。。 
 
 これ、北アルプス? どの辺だろう。
 
 それにしても地蔵岳の山頂から1時間弱下った辺りにある鳳凰小屋まで
まだまだありそうだなぁ、と眺める。
 
 そしてこの日は 12:45ごろ、鳳凰小屋に到着。
前回は13:30ごろでしたから上出来! 疲労感はあるけど、悲壮感はない。
やっぱり様子がわかっていると力配分がわかるというか、楽になるのかな。
たまたま体調が良かったのか。
 
 さすがに12時台なので小屋の皆さんと少しお話したら、部屋に入らずお庭の花を撮る。
 
 ヤナギラン。
鳳凰小屋サイトではヤナギランに囲まれた小屋の写真を見ることができるが、
シカの食害で激減してしまったのだそう。
小屋の周りの鹿よけネットは昨年張ったらしい。 またヤナギランが復活するといいな。
 
 サラシナショウマ
 
 シラヒゲソウ
 
 
 
 ホウオウシャジン
 
13:30ごろになってしまったが、地蔵岳まで行けるかな、と観音岳に近い稜線に上がるルートを行ってみる。
できれば地蔵岳へ周回したかったのだが。。。
 
 稜線に上がった時間が 14:50頃。 これで周回したら 16:30にも小屋に着けないので、
周辺のお花を少し撮ってピストンで帰ることにする。
なにしろ「30分」と書かれた小屋までの下りを 1時間くらいかかってしまうのだから。
 
 ホウオウシャジンの隣には咲き終わりだがタカネビランジ。
 
 ホウオウシャジンは鳳凰三山に咲く固有種。
イワシャジンの高山型と考えられている。
イワシャジンより花冠が小さく、萼片の鋸歯が少ない。
花崗岩の岩場から細い葉とともに垂れ下がるように咲く釣り鐘型の花が美しい。
 
 コケモモ
 
稜線は風も強くとても寒くなってきた。 ホウオウシャジンも撮れたし、少し荒れたトレイルを気を付けて下る。
 
 これは鳳凰小屋についてすぐの写真。
オーナーの細田さんはこの日下山されるということで、皆さん一緒に撮っていただいた。
うれしぃ~!
 
 この日の宿泊者は、天気予報が悪かったこともあり、キャンセルも出たらしく、10名程度? 外にはテント泊のグループが何組かいた。 宿泊者が少ないのは小屋にとっては痛手だろうが、宿泊者にとってはちょっとありがたい。 布団はもちろん一人一組。 隣の布団との間もスペースをとってあった。 夕食はいつものカレー。 その後夜は寒かったので、談話室のコタツの部屋に行っても潜り込むスペースがある。 皆さんで山談義をして、とても楽しかった。
 この日も 19:30には皆さん布団にもどり、小屋の電気も8時前に消えた。 またほとんどの人が暗いうちに出発して山の上でご来光を拝むようだ。 ただ、皆さん稜線方面に行くようで、砂斜面の地蔵岳直登は誰もいなさそう。 私は稜線方向ではご来光までに樹林帯を抜けられないので、また地蔵岳直下の砂斜面でご来光を撮影するつもり。 前回より元気だったとはいえ、一日目で稜線まで上がり、蓄積標高登りは 1,712mになっていた。 起きられるかなぁ~。
 
 
コメント (2)
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