out of curiosity #3

ブログを始めて14年目。
カメラを抱えて世界中の山に出没したい~!

浅間尾根から鷹ノ巣山

2022-02-18 21:50:03 | 山登り in 東京都
2022年2月14日(月)
石尾根から飛龍山、雲取山を望む
 
 予報では朝方まで雪が降るようだが、10時ごろから好転しそうなこの日。 晴天にさえなるかもという予報だったので、やはり景色の良い所に行きたい。 朝の雪で山上では着雪や霧氷が見られるかも、と思うとできるだけ高い山に登りたかった。 まず思い浮かんだのは鷹ノ巣山だが、水根から登るには 1,600mくらい登らなくてはならない。 しかも水根沢沿いのトレイルは雪があればかなり危ういだろう。 六ツ石山への尾根を登る? う~ん。 どうも良い景色を見る前に撤退を余儀なくされそう。 そこで見つけたのが峰谷から浅間尾根を登るルート。 上り 1,000mくらい、距離は 9kmくらいで行けそうだ。 駐車も平日なら大丈夫そう。 だが、朝の雪で車が林道をどのくらい上れるのか、がおそらくこの日の核心になるであろう、と。 まぁ、林道を上れないようならこの日は御岳山、大岳山にしておこう、という気持ちで出発。
 
雪景色の小河内ダム。
あまり早朝に着いても林道が心配、晴れてくるのは10時過ぎ、などと思いつつも早めに家を出る。
が、結局奥多摩湖周辺の景色に気を取られ、ちょうど良い時間に。
 
 
 
峰谷橋。
ここから奥多摩湖を離れ山に入ってゆく。
登山口は標高 950mくらいだが、その辺りまで家屋があるのでびっくりした。
しかし、予定していた駐車場までは雪のために上がることができなかった。
ずっと轍をたどって上って行ったが、それをつけたと思われる車が林道大きく開けた場所に駐車してあり、
そこから先は雪が降り積もった急坂。 私もそこに車を停め歩き始めた。
 
出発は 7:50頃。 登山口を 8:00頃には出たかったが、
駐車した場所から写真を撮りながら45分程かかってしまった。
写真に足跡が一人分見えるが、おそらく轍をつけてくれた車の持ち主。
この後、この方の足跡をずっと追いかけて行くことになる。
林道といい、トレイルといい、一日中お世話になってしまった。
 
まるでおとぎ話のような集落。
 
舗装路を離れ登山口を登り始めると雪のトンネル。
 
シカも現れた。
いやぁ~、浅間尾根に来れて良かったなぁ~、と思っていた。
 
ここからひたすら尾根を登り続ける。 
登山口から石尾根の避難小屋まで、CTは2時間15分。
 
思っていた以上に雪がある。
トレイスがあるのは本当に助かったが、6本爪で大丈夫だろうか。
 
シイタケの栽培所辺りに来ると雪が深くなり、トレイスと言うより深い足跡があるのみ。
これだけでも大変助かったことは事実なのだが、膝上まであるような足跡をたどるには、
それだけ足を上げなければいけないし、歩幅は私より広いので、かなり辛くなってきた。
YAMAPで現在地を確認すると、時間の割に全く進んでいない。
 
 
 しかも、シイタケ栽培所辺りだけが吹き溜まりで雪が深いかと思っていたら、そこから先、傾斜のきつい斜面でも深い雪が続き、本当に辛くなってきた。 上の写真、右奥の白くなっている辺りが鷹ノ巣山だが、まだまだ遠い。 が、トレイスを付けた方のルートがとても考えられていて、なるべく雪の薄い所、歩きやすいところを選んであったので、何とか頑張れた。
 
木々の間に大菩薩嶺など眺めながら、早く展望の良い所に行きたいなぁ、と思いつつ登る。
が、お天気もあまり良くなって来ない。
 
もう少しで避難小屋、という所は斜面のトラバースで注意して歩く必要があった。
この手前辺りでトレースの方に会うことができた。
私はトレース上でサングラスを拾っており、無事その方に返すことができた。
トレースがとてもありがたかった、とお礼も言えた。
その方がおっしゃるには、避難小屋から先の石尾根も雪が多く難儀したとのこと。
石尾根は雪が薄いのでは、と思っていた私は結構ガッカリ。
 
避難小屋到着。(11:54)
なんと、登山口から3時間20分くらいかかってしまった。
けどあの雪だ。 仕方ない。
ここにはトイレもあるのでお借りして、休憩してから石尾根を登り始める。
ここから鷹ノ巣山まで CTは30分。
 
言われた通り雪が深い。
 
こんなに積もっていたとは、本当にビックリ。
しかし写真左端の方は雪が薄く、トレースはそちらを歩いている。
それでも時々急に雪が深くなり、歩きづらい。
ちなみに写真右の方に行くと鷹ノ巣山巻き道になるが、
斜面をトラバースするようなトレイルはただの雪の斜面になっており、
踏み込むのは危険そうだった。
 
 
 
期待していた着雪も霧氷もなく、とにかく山頂に着きたいという思いだけで登っていた。
ここだけ着雪が残っており、奥の三頭山と共に写真に収める。
 
最後の急こう配が本当につらい。 一歩、一歩、と時間をさらにかけて歩を進める。
 
ちょっと登っては休んで。
背後には薄いながらも南アルプスの山々が見えていた。
 
中央左が白峰三山。 一番右側が北岳。
北岳右手前に鳳凰三山。 そこから右後ろに仙丈ケ岳。
さらに右には甲斐駒ヶ岳。 もっとお天気よくなっていたら。。。でも見えたからいいか。
 
最後の急こう配。 脚が上がらない~。
 
中央高いピークが雲取山。 左奥に飛龍山。 右木の影に白岩山。
 
ようやくとうちゃ~く! 鷹ノ巣山山頂。(13:11)
CT30分の所、1時間ほどかかってしまった。
 
ヘトヘトだが、上りに時間がかかったので、それ程ゆっくりもしていられない。
ザックを置いて写真を撮る。
御岳山~大岳山~御前山~三頭山
 
撮影が止まらない、ほどの展望でなかったのは幸い。
右に大菩薩嶺、そこから左に小金沢山稜。 その左に薄~い富士山。
 
大岳山~三頭山
こんな風に雲がかかっているのもなかなか良い。
 
座ってお昼ご飯を食べ始めると、少しは富士山が濃くなった気がした。
13:45頃下山開始。
 
浅間山が見えた。
 
埼玉県境の山々。
 
復路は順調に下ることができた。
向こうは榧ノ木山の尾根かな。
 
広大なシイタケ栽培所なのだが、集落からここまでお手入れに来るのか。
 
猿が入っていた。 何か食べるものはあるのかな。
 
頑丈な網が張られているが、木のとても高い所まで上れるので、猿には意味がない。
ヤドリギの実を食べていたのかな。
 
下りは2時間20分ほどで、順調に下ることができた。
 
 楽だと考えていた浅間尾根からの鷹ノ巣山だったが、シーズン初雪山の洗礼を受けたようだった。 が、深雪で歩きにくかったものの、完全なラッセルではない、ルートミスをする心配はなかった、ということで安心して進むことができ、無事終えられた。 先行者のトレースが無ければおそらく途中撤退だったと思う。 辛さもあったものの、これだけの雪の中で遊べ、展望もそこそこ楽しむことができ、頂上へ到達できた達成感も味わえて、楽しい一日だった。 先行者の方には本当に感謝している。 懲りずにまた行ってしまう、かもしれない。
 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする