out of curiosity #3

ブログを始めて14年目。
カメラを抱えて世界中の山に出没したい~!

小楢山から秋の塩山 #2

2024-12-03 23:14:33 | 山登り in 山梨県
2024年11月25日(月)
 
小楢峠からひと登りで小楢山山頂到着!
南側が大きく開け、広々とした山頂は開放感たっぷり!
 
北東から南側の大展望は麓の甲府盆地、それを取り囲む山々、
その先に奥秩父、丹沢山地、御坂山地、天子山地、身延山地、南アルプス、そして富士山
 
富士山
左裾野に高いのは御坂黒岳 右裾野辺りに鬼ヶ岳があるらしい
 
南アルプスは木にかかってしまうが、良く見えている。
 
中央白峰三山 北岳手前から右に鳳凰三山
左にちょこんと頭を出しているのが塩見岳
 
左奥一番高いのが大菩薩嶺 右に小金沢連嶺が続く
 
北西は木々が茂っており金峰山などは木々越しに見える。
広い山頂には東屋もあったが、日向の座りやすい岩に腰かけお昼ご飯を頂いた。
風はなく、ジャケットは必要だが寒くはなかった。
甲府盆地は少しもやっていたが、久しぶりに雲の無い空、遠くまで見渡せた山々に、
いつまでも見ていたい気持ちだったが、下山後の予定もあったので下山する。(11:48)
 
母恋し路は小楢峠の後こそ急坂だが、比較的歩きやすいトレイルだった。
もう少し早い時期に来ればあの辺、カラマツの金色だったかな?
 
少し紅葉・黄葉が残っていた。
 
登山口駐車場近くになると良い色の木々も見えた。
 
駐車場には 13:40頃到着。
 
次の目的地に向かう途中。 紅葉したブドウの葉越しの富士山。
 
到着したのは「乾徳山恵林寺」
武田信玄が菩提寺と定めたお寺であり、信玄没後3年の秘喪の後(亡くなったことを3年間秘密にした)、
勝頼は快川国師の導師のもと盛大な葬儀を行い、こちらにお墓がある。
 
その後武田家は勝頼自刃をもって滅亡するが、直後に恵林寺も織田信長の焼き討ちに会い、
快川国師ほか100名を越える僧侶や民がこの三門のある場所に建っていた山門で炎に包まれ亡くなった。
三門に掛けられた言葉
 
安禅不必須山水(安禅は必ずしも山水をもちいず)
滅却心頭火自涼(心頭を滅却すれば 火も自ずから涼し)
 
は快川国師の最期の言葉だそう。
その後恵林寺は「本能寺の変」で信長がたおれて後、徳川家康により復興される。
 
三重塔
 
今回は明王殿、お庭など内部を拝観させていただいた。
写真右に見える太鼓橋から先は撮影禁止。
太鼓橋の先に歩くと音がするうぐいす廊下があり、明王殿へと続く。
明王殿の不動明王様は武田信玄公が対面で模刻させたと言われており、
「武田不動」として尊崇されている。
 
拝観後庫裡に戻ると白猫さん。
境内にはたくさんのネコさんがいるらしい。
 
庫裡
武田信玄公墓所は月命日の12日のみお参りできる。
 
恵林寺から歩いてすぐの岩波農園さんにやってきた。
この時期塩山に来たかった理由がこちら。 こういう文化、いつまでも残ってほしい!
柿はひとつひとつ手で剥き、ひもでくくられて干されている。
 
11月に入ると徐々に軒に吊るされる柿の数が増えてゆくが、下旬から12月にかけては
手前のようにひもから外され平干しにされ、表面に粉が吹くまでしっかり乾燥させる。
それがころ柿なのだが、11月下旬ごろだとまだ乾燥しきっていないあんぽ柿を購入できる。
私はこのあんぽ柿が大好き。 しかも塩山の干し柿は百匁柿と言って巨大!
本当においしい~!! けどこちらはブドウ農家さん、だそう。w
 
一日中お天気が良かったので、帰りはぶどうの丘に寄って夕景撮影も。
 
日没には間に合わなかったが、良い色だった。
 
登ってみたかった小楢山も楽しみ、前週に続き武田家の歴史を訪ね、ころ柿撮影もできて満足な一日だった。
 
コメント (1)
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小楢山から秋の塩山 #1

2024-12-03 21:33:03 | 山登り in 山梨県
2024年11月25日(月)
牛奥みはらしの丘から甲府盆地と南アルプスの夜明け (6:34)
農鳥岳 間ノ岳 北岳 鳳凰三山
 
 以前から登ってみたかった小楢山にようやく登ってきた。 紅葉にはもうすっかり遅いことは分かっていたが、この日は晴天予報が出ており展望が期待できそうだし、この時期に行きたい所もあったので。
 小楢山は山梨県、塩山駅北の方にある山だ。 甲府盆地を取り囲む、街に近めの山なので、アクセスも良いし山頂からの眺めも素晴らしい。
 
赤石岳 悪沢岳 農鳥岳 間ノ岳 北岳 (6:36)
 
 登山後行きたい所もあったので早目到着を目指して登山口に向かったが、中央高速勝沼ICを降りる頃ちょうど夜明け時間少し前。 これは南アルプスのモルゲンロートを逃す手はない、と牛奥みはらしの丘へ。
 
左奥に金峰山  中央は北奥千丈岳辺り? 右は乾徳山かな? (6:38)
小楢山はこちらの方なのだが、よくわからない。
 
小楢山フフ山梨登山口 (7:26)
 
 以前フフという宿泊施設があったようだが現在は閉館。 登山口前の駐車場とトイレが使えるようになっている(冬季は使用できなくなるらしい)。 この動物除けの門を開けて入るのだが、手元当たりのチェーンをはずし、足元の排水溝にさしてある棒を引き上げる。
 
小1時間ほど林道歩き
林道は崩れたようなアスファルト面や土らしい面、そしてこの時期は葉っぱがいっぱい。
 
割と急な斜面もある。
途中富士山が見えたのでパシャリ。 見えるうちに撮っておかないと。
しばらく見ないうちにすっかり白くなった。
 
ここで分岐。 右は「母恋し路」左は「父恋し路」(8:21)
これも戦国時代の悲しいお話から。
「父恋し路」は急登で岩場もあるとのことなのでこちらから登り、下りは「母恋し路」を下りる。
 
急登を登り始めると一本だけ紅葉のきれいな木が。
 
岩が多く露出した急な斜面に落ち葉が積もっておりなかなか手ごわい。
基本大石が無い斜面にトレイルがあるのだが、落ち葉で見えないため小さな石でも踏むとヨロヨロしてしまう。
 
父恋し路分岐からなんとか30分ほど登ると白雲の滝。
小さな滝ではあるが上の方から何段にも落ちている。
「はて、この先どこへ?」と見回すと滝の横の斜面、ほぼ垂直に上るような踏み跡があった。
 
滝横を登った後も急な登り、歩きにくい岩と葉っぱの斜面。
 
時折コケのついた岩の涸沢を渡る。
 
屏風岩到着。 (9:28)
まだ稜線に出ないかなぁ~。。。
 
まだ登るのかなぁ~、とピンクテープを頼りに少し心細くなってくる。
 
ようやく空が近づいてきた。
 
稜線に登り上げた。(9:46)
木の向こうには富士山が見える。
ここからは平坦な稜線歩きか、と思っていたら大岩の裏側を周りながら、
アップダウンが結構あった。
 
羅漢岩
 
大沢ノ頭到着。(9:59)
周囲の景色は良いのだが、木々の枝が高い。。。
 
なんとか富士山。 あぁ、やっぱりきれい。
 
コメツガのマツボックリがクリスマスオーナメントみたい。
 
大沢ノ頭から5~6分歩くと幕岩。
わかりにくいがここに鎖が設置されているので上に登ることができる。
写真で見るとそうでもないが、結構スリルがある上りで、
最後は右側と左側の大岩をつなぐように乗っている岩の下を潜り抜けた。
右の岩には行きやすかったが、左の大岩に行くのが怖かったので行かなかった。
 
登って右側の岩からだと南アルプスに木がかかってしまう。
 
八ケ岳
左の大岩に行けば山に木が被らず、金峰山なども良く見えるようだが、
ちょっと怖くて行けなかったなぁ~。 他の人はどう上ったのだろう。
残念だったが、まぁそれでも良い景色を拝んで慎重に下りた。
 
幕岩から先は歩きやすい尾根道。
どこかで展望が開けないかと期待したが、木がいっぱい。
この先に棚根入ノ頭があり、少し下って右に見える小楢山に登って行く。
 
棚根入ノ頭到着。 (10:35)
 
下って下りた所が小楢峠。(10:49)
母恋し路とここで合流。 ここからひと登りで小楢山山頂へ。 つづく。
 
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