15日、「厚木基地周辺住民の会」は南関東防衛局に「要望書」を提出し、交渉しました。要望は、「オスプレイの配備、訓練問題」「P-1次期哨戒機の配備問題」「空母G・Wの昨年5月の出港延期の原因の説明」などです。1時間余りの交渉でしたが、オスプレイ関連について報告したいと思います。
南関東防衛局の担当者は、オスプレイの「性能」、「抑止力」、「安全性」を強調し、本土の各地の米軍施設を使用して訓練をおこなうこと。そして、使用する米軍施設の中に、「厚木基地も含まれていると認識している」と明言しました。しかし、訓練内容や厚木基地での「整備・補給」などについては、一切明らかにしませんでした。
この問題で防衛省は、「キャンプ富士は、現在、航空機の整備・補給機能を有しておらず、また、かかる機能を保有する具体的な計画もない」と地元の関係者に回答しています。また、森本防衛大臣(当時)は昨年11月6日の記者会見で、環境レビューが岩国基地やキャンプ富士をあげたのは例示にすぎず、「その他の米軍基地を使って、例えばターン・アラウンドといいますか、そこで一旦降りて補給をして、訓練ルートで訓練するということが大いにあり得る」と述べています。
厚木基地には、米海軍の米本土以外で海外では唯一の「航空機中間整備部」が設置されており、オスプレイの修理も可能です。オスプレイは、沖縄から岩国基地に飛来し、今月6日から8日、紀伊半島から四国に設定されているルートで低空飛行訓練を実施しました。米軍はこの訓練に際しても、直前の2月28日に通知し、また、当初の訓練ルートを突然変更するなど勝手気ままに訓練を強行しています。
防衛局の対応は、いつものことながら、「住民の安全を守る」と言いながら、米軍には、何も言えない、何も聞かない、「米軍に言われてことを地元に伝えるだけの機関」であることを今回も痛切に感じさせられました。大和市議会は、昨年11月29日、全会派一致して、「MV-22オスプレイの訓練における厚木基地の使用及び訓練ならびに訓練ルートでのトランジットは行わないよう強く求める」決議を採択し政府、米軍に送付しています。たたかいはこれからです。