宮応かつゆきの日本改革ブログ

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”無理筋の巨額補償次々” 「甘利前大臣疑惑ますます深まる」(「しんぶん赤旗」日曜版2/14付)

2016年02月15日 | 政治とカネ

 2月13日(土)午後行われた大和駅前の小池晃日本共産党副委員長を迎えて開いた「甘利前大臣のあっせん利得疑惑の徹底解明を求める」演説会には大和市民をはじめ13区内、相模原、横浜市民など約350人が参加しました。 大和駅頭での日本共産党の街頭演説会では最大規模となりました。

 甘利前大臣は、1月28日の記者会見以降、自らの「疑惑」について、一切語っていないません。 国民に約束した「秘書の疑惑調査」はどこまですすんでいるのでしょうか。

 「しんぶん赤旗」取材班は、2月14日付「日曜版」で、入手した資料をもとに次のように報じています。

 「URはS社に占有の解除を求め、2011年9月ごろから補償交渉を開始。 『工事をすすめるため』として現在までに3度、S社に補償金を支払っています。 ①道路用地の物件移転で約1600万円、②用地外の物件の移転・再配置で約2・2億円、③物件の損傷補償で数千万円。 合計で3億円近い巨費です。 そのうえ取材班が入手した資料によると、S社はさらに1億円を超える補償交渉を、甘利氏秘書を通じてURと続けていました」

 S社が地主から借りていた土地は、1平方メートルあたり33円。 近隣の事業用地に比べ3分の1程度。 「登記簿によるとこの土地は『畑』で建物は登記されていません。 本来、農地に建物はたてられないからです」

 「なぜ異例の巨額補償は実現したのか―」

 「S社は当初、弁護士を通じて内容証明でURに営業補償を求めます。 UR側は弁護士を通じた回答で営業補償を拒否しました。 ここまでは通常の対応なのに回答文書の最後が異常でした。 拒否しながら別の補償を示し、『折衝はURの担当者とS社の間で行ってほしい』と”弁護士抜き交渉”を提案したのです」

 「双方が弁護士をたて内容証明を交わしたなら、通常は裁判か弁護士同士の交渉が続きます。 ところが、URは弁護士抜きの当事者間で補償交渉をしようと提案しています。 法的交渉を避け、水面下での裏交渉の道を開いた。 不可解そのものです」(田中隆弁護士)

 田中弁護士は指摘します。

 「S社と地主の契約は、建物所有を目的としない3年更新の土地賃貸契約で、S社は借地権を主張できない。 URはつっぱねることも可能で、裁判で勝つのは目に見えていたはず。 こんな支出を自治体が決めたら、住民訴訟の対象になる」

 この交渉の裏で、甘利氏がどのような口利きを行ったのか、行わなかったのか。 また、秘書にどんな指示をしたのか、していなかったのか。

 2013年8月6日 URがS社物件の再配置補償で約2・2億円の支払い契約

 2013年8月20日 一色氏が補償金の一部1000万円を持ち甘利氏の地元事務所訪問。秘書が500万円を受け取る。

 2013年11月14日 一色氏が、「お礼」で甘利氏の大臣室を訪問。 現金50万円を渡しています。

 甘利氏本人、同元秘書、一色氏など関係者の国会証人喚問がいよいよ求められているように思います。