大和市基地対策協議会(会長ー大木哲大和市長)は今月27日、防衛、外務、総務各大臣及び米国大使宛に「平成26年度厚木基地の早期返還と基地対策の抜本的改善に関する要望書」を提出しました。
今年度の「要望書」では、「空母出港時の深夜の飛行を行わないこと」が明記され、資料として、「深夜の艦載機騒音により200万人以上が被害」が添付されています。
同資料の内容を紹介します。
「22時以降の航空機の飛行等は、日米合同委員会の合意により、原則禁止されております。 それにも関らず、真夜中に艦載機などの飛行が行われています。 ここ数年、空母出港後の数日間、22時から深夜に多数の艦載機の飛行が行われており、その騒音被害は深刻です。 間近で聞くクラクションにも相当する騒音によって、深夜の静寂が突然打ち破られ、市民は睡眠を妨げられるなど日常生活に深刻な被害を受けております」と述べ、 次のようなデータを示しています。
「空母出港後22時から深夜にかけての艦載機飛行状況(最近3年間)」
【平成26年】
〈出港日〉 〈期 間〉 〈騒音測定回数〉
5月24日 5/25(日)~5/26(月) 16回
〈最高時〉106.7dB 〈最後の飛行時刻〉 午前0時56分
【平成25年】
〈出港日〉 〈期 間〉 〈騒音測定回数〉
6月26日 6/29((土)~6/30(日) 20回
〈最高音〉107.6dB 〈最後の飛行時刻〉 午前2時25分
【平成24年】
〈出港日〉 〈期 間〉 〈騒音測定回数〉
5月26日 5/27(日)~5/29(火) 30回
〈最高音〉109.9dB 〈最後の飛行時刻〉 午前1時32分
私たち「住民の会」は、2012年7月25日外務省、防衛省への申し入れ・交渉の際、「CQ(着艦資格取得訓練)は空母の甲板で行われ、艦載機は、一旦甲板に着艦する。 それなのに、わざわざ艦載機を空母の先端まで移動し、あらためて発進させて深夜に厚木基地に戻すのはおかしい。 そのまま空母に止まり、深夜に厚木基地に戻るべきではない」とせまりました。
私たちの申し入れ・主張に対して、防衛省の担当者は「おっしゃる通り」と回答、空母艦載機が深夜に厚木基地に帰還する不当性を認めざるを得ませんでした。(この内容は、「爆音はごめん 米空母の母港撤回 静かな街を私たちに」2013年5月発行パンフに掲載)
私たちは、自治体とも、一致点での共同を広げていきたいと思います。
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