変われば変わるものだ。我が農園の隼人ウリには、緑実と白実がある。子供の頃、グロテスクな白色の実が、何故か好きになれなかった。つい最近まで、成長の早いこの蔓をまったく邪魔者扱いにしていた。料理に、うりの部分を工夫して使ってはいたが、それほど話題にならなかった。ところが、台湾の少数民族の料理店で出された食材が、隼人ウリの蔓と知った時、妻と顔を見合わせた。妻の実行力の速さには、何時も脱帽する。今では、わが屋の定番の野菜料理だ。食の基本は、生のあるものを食することだ。野生化した(隼人ウリ)龍髭菜の成長の様は、正に、龍のように、元気そのものだ。