これでもか・・・高さも二倍の三メートメ・・・二重に網を廻らし、縦にも、迷路の様に・・・敵もサルもの侮っては、と力んでも・・・所詮、ボケ老人の策など簡単に破られてしまう。猿やハクビシンの侵入を止めることは・・・官庁の徹底した支援がなければ・・・弱者は何時になっても泣き寝入りだ。
花好きの家内が、これで二百円よ!・・・と買ってきた、八重と一重咲きのトルコ桔梗とユリの花束を生ける姿に・・・、友が皆、我より偉く見える日よ、花を買い来て、妻と親しむ。の詩を思い起こした・・・カサブランカの香りと家内の心遣いに、ゆらいだ。こんな齢・・・に
天城山から海に連なる峰の麓から雲が湧き上がっている。こんな日の早朝の空気の美味さは特別だ。蝸牛の角の上で、得失で争う濁世・・・猿・ハクビシン・イノシシに農作物を荒され、一喜一憂の日々をさ迷う凡夫の伊豆ボケ老人にも天は平らかだ。