広島 020 201 010 6
ヤクルト 000 000 100 1
勝利投手:床田3勝2敗
敗戦投手:田口4勝8敗
本塁打:[広島]鈴木誠22号、菊池涼13号
打線は、2回に鈴木誠が3試合連続となる本塁打を放って先制すると、さらに1死3塁から菊池涼が適時2塁打を放ってこの回2点を先制しました。
4回には無死1,3塁として會澤の遊ゴロで本塁を狙った3走鈴木誠がアウトになってしまいましたが、続く1死1,2塁から菊池涼と林の連続適時打で2点を追加し、さらに6回には1死3塁から菊池涼の適時打で1点を挙げてリードを5点に広げました。
先発の床田は初回に2塁打と死球で2死1,2塁のピンチを招きましたが、オスナを三振に斬って無失点で切り抜けると、2回から6回までは1安打に封じて2塁さえ踏ませないほぼ完璧な投球でヤクルト打線を抑えました。
7回に2死1塁から中村に適時2塁打を浴びて1点を失いましたが、7回を投げて4安打7奪三振1失点でした。
1点を返された直後の8回には菊池涼が本塁打を放って再びリードを5点に広げると、8回はケムナが三者凡退に抑え、9回はバードが四球と安打で2死1,3塁とされましたが、中村を中飛に打ち取って無失点で凌ぎ、ヤクルトに快勝して、チームは連勝でカード勝ち越しを決めました。
投打が見事にかみ合った素晴らしい試合でした。先発の床田は、初回にピンチを招きましたが落ち着いてオスナを三振に斬って先制点を与えず、直後の攻撃では4番鈴木誠が本塁打を放って先制点を挙げると、さらに続く坂倉の2塁打をきっかけに1死3塁として菊池涼が適時2塁打を放って追加点を奪って試合の流れを掴みました。
この援護で床田も気持ちが楽になったと思われ、2回以降はテンポの良い投球でヤクルト打線を無失点に抑えると、打線も4回は菊池涼と林の連続適時打、6回にも菊池涼の適時打で着実に追加点を奪って中押しをしました。
さらに7回に床田が1点を失うと、8回には菊池涼の本塁打でダメ押しの1点を挙げて最後までヤクルトに流れを渡しませんでした。
その中でも試合の展開上、大きな価値があったのは4回の菊池涼の適時打だったと思います。無死1,3塁で會澤が遊ゴロに倒れて1死1,2塁となり逸機の可能性がありましたが、菊池涼が適時打を放ったことで試合の流れを大きく引き寄せました。もしこの回が無得点に終わっていたら試合の流れが変わっていた可能性があったと思います。
菊地涼は4安打4打点と全打席で打点を挙げる活躍で復調をアピールしました。鈴木誠の状態が上がってきており、坂倉も好調であることから、主軸で作ったチャンスを下位の菊池涼が返すという攻撃パターンが出来つつあります。下位打線で得点できるのは大きな強みであり、相手からすると嫌だと思うので、今の打線はかなり期待が持てそうです。この良い流れに乗って9月反攻を見せてほしいですね。