中日 000 103 030 7
広島 200 000 105 8
勝利投手:菊池保1勝
敗戦投手:R.マルティネス2敗15S
本塁打:[広島]鈴木誠23号、鈴木誠24号、坂倉10号
打線は、初回に2死1塁から鈴木誠が4試合連続となる2点本塁打を放って幸先良く先制点を挙げました。
先発の森下は、3回まで1人の走者も許さない完璧な投球でしたが、4回2死後に連打と四球で2死満塁のピンチを招き、高橋周の適時打で1点を失うと、6回は2四球と安打で無死満塁の大ピンチを迎え、1死後渡辺に適時打を浴びて同点に追いつかれると、さらに2死後に投手の小笠原の適時打と押し出し四球で2点を失ったところでマウンドを降りました。
なおも2死満塁のピンチでしたが、代打A.マルティネスを右飛に打ち取って追加点を許さず、森下は5回2/3を投げて9安打4四球4失点でした。
2回から5回までは中日先発小笠原に完璧に抑えられて1人の走者も出すことができませんでしたが、逆転された直後の6回1死後に連打で1,3塁のチャンスを作りながら西川が併殺に倒れてしまいました。
続く7回には鈴木誠がこの試合2本目となる本塁打を放って1点差に追い上げ、さらに安打と四球で無死1,2塁としながら、菊池涼が犠打失敗、林が安打で繋いで1死満塁と一打逆転のチャンスを作りましたが、代打長野が三振、野間が中飛に倒れて追いつくことができませんでした。
7回は島内が三者凡退に抑えましたが、8回に登板したコルニエルが安打と犠打で1死2塁とされ、木下に適時打を浴びて1点を失い、さらに安打で1死1,2塁となったところでマウンドをバードに譲りました。代わったバードは、四球で1死満塁とピンチを拡大してしまい、堂上に2点適時打を打たれて、この回痛恨の3点を失ってしまいました。
9回は菊池保が1死満塁のピンチを招くも、加藤翔を左飛に打ち取り、タッチアップした3走を西川が本塁に好返球してアウトにして失点を防ぎました。
8回に2安打と四球で1死満塁のチャンスを作るも、田中広が捕邪飛、菊池涼が左飛に倒れて無得点に終わりましたが、9回に連打などで1死1,3塁として、2死後に西川と鈴木誠の連続適時打で2点を返して、なおも2死1,2塁から坂倉が3点本塁打を放って、4点差をひっくり返す逆転サヨナラ勝ちを収め、これが今季初のサヨナラ勝ちとなり、チームは3連勝で4位に浮上しました。
序盤は森下が完璧な投球を披露し、鈴木誠の先制本塁打でリードを奪う最高の試合展開でしたが、森下が4回に四球絡みで失点すると6回にも3安打3四球で3点を失ってイニング途中で降板し、打線も2回から5回は沈黙してしまいました。6回以降は一転してチャンスの連続でしたがあと一本が出ず、鈴木誠の本塁打による1点しか奪えず、1点差で登板したコルニエルが3点を失ってしまい、敗戦色が濃厚な展開となりました。
しかし、9回に1死満塁の場面での左飛を西川が好返球して失点を防いだことで試合の流れが変わったと思います。敗戦目前の9回で集中力が途切れそうな状況でしたが、西川のこのプレーでまだ諦めていないことをチーム全体に改めて示し、9回裏の大逆転劇を呼び込んだと思います。
この逆転勝利は大きな価値ある1勝になったことは間違いないと思います。ここからチームは上昇気流に乗っていけるはずです。明日の試合が楽しみですね。