広島 000 010 310 5
中日 020 100 000 3
勝利投手:森浦3勝3敗
敗戦投手:福2勝2敗
セーブ:栗林1敗24S
本塁打:[広島]正隨1号
[中日]堂上5号
打線は、初回に四球と安打で無死1,2塁としながらも、正随が併殺、四球を挟んで坂倉が一邪飛に倒れてしまうと、2回1死1塁では林が三振、一走菊池涼が盗塁死で併殺となり、試合の流れを掴み損ねました。
先発の玉村は、2回1死1塁から堂上に2点本塁打を浴びて先制を許すと、4回には短長打と四球で無死満塁のピンチを招き、高橋周の犠飛で1点を失いましたが、後続を断って追加点は与えず、4回を投げて4安打2四球3失点でマウンドを降りました。
5回からは島内が登板して1回1/3を完璧に抑えると、3番手森浦も2/3回を1安打無失点に抑えて追加点を与えませんでした。
打線は、3回に2死後に3塁打と四球で1,3塁としながら鈴木誠が遊飛に倒れてしまいましたが、5回に2死1,2塁から正随が適時打を放って1点を返しました。なおも暴投と敬遠で2死満塁と一打同点のチャンスでしたが、坂倉が左飛に倒れてしまいました。
6回にも1死1塁から林が併殺に倒れてしまいましたが、7回に四球と安打で無死1,2塁として、小園は犠打を決められず1死1,2塁となるも、正随が3点本塁打を放って逆転に成功しました。
続く8回にも連続長短打で無死1,3塁として上本の犠飛で1点を追加しました。
7回はケムナが登板して、先頭打者に四球を与えるも、続く代打加藤翔を併殺に打ち取るなど後続を断って無失点で凌ぐと、8回は塹江が三者凡退に抑えました。9回は栗林が三者凡退に抑えて中日に逆転勝ちしてチームの連敗を4で止めました。
今日の試合は、良くも悪くも正随の独り舞台でした。初回は立ち上がり不安定だった中日先発笠原に対して無死1,2塁の先制機で打席に入ってフルカウントから当てに行って最悪の三ゴロ併殺に倒れて笠原を助けてしまい、逆にカープは試合の流れを掴み損ねて、2回も三振併殺でチャンスの芽を潰しました。
この悪い流れに引きずられるように、玉村が2回に先制2点本塁打を浴びてしまい、4回にも追加点を与えて早々に降板となり、序盤は敗戦ムードが漂って5連敗を覚悟しました。
しかし、5回に正随が適時打を放って1点を返すと、2番手島内と森浦が2イニングを無失点に抑えて中日に傾いていた試合の流れを止めて、7回は無死1,2塁で小園が犠打を失敗して三邪飛に倒れてしまい、またも流れが中日に傾いたかと思われましたが、正随が起死回生の3点本塁打を放って逆転に成功しました。
初回と2回の拙攻で連敗中のチームの雰囲気はさらに重くなりましたが、正随が一振りで重苦しい空気を一掃してチームの連敗を止めました。5回にプロ初適時打を放ったことで結果を求める焦りが消えて、リラックスした状態で7回の打席に入れたことが本来の力強いスイングを取り戻させたと思います。
正随の本塁打で連敗中の連敗の重苦しい空気が一掃されたと思うので、良い状態で明後日からの10連戦に臨めそうですね。それにしても本塁打は試合の流れを変えることを改めて実感した試合でした。