小山周次(1885-1967)という明治から昭和にかけて,日本の水彩画に貢献した画家がいます。そのハガキ大の作品を昨日いただきました。
その画家の長男が,家内側の親戚のおじさんに当たります。先日,ご無沙汰のご挨拶に行った数日後,おばさんから手紙と一緒にいただきました。
うれしいなー。早速,額装して飾りました。周次の還暦の少し前の作品です。同じ年代の私が描いた「おっぱい画家」とは,風格も品も違う……。昔の人は大人ですね。
その水彩画の裏面です。この住所は今では通用しないので,そのままにしておきます。
この絵が描かれたのは,1943から1944年ぐらいでしょうか。
おじさんの家の茶の間に飾ってあった大きな水彩画です。夜,照明の反射を避けて,斜めから撮って,後で補正したものです。
上石神井の駅を背に自宅の南側の風景を描いたものです。右の小屋は軍用犬を飼育していたものということでした。でもこの後ろ向きの犬はノラのようでした。その姿が可愛いのでついシャッターを押してしまいました。
おじさんは,何年か前に,家にあった周次さんやその友人たちである著明な画家たちの沢山の作品のほとんどを,区分けして日本中のいくつかの美術館に寄贈してしまいました。ただこの作品だけは,今住んでいる家の縁側からの光景なので,手元に置いているとのことでした。左側の木は今では大きく育ったのが残っていました。
そして,この家の周囲には2階建ての建物が無数に建ってしまったので,もうこのような光景は見ることができません。