きれいなきれい〈田添公基・田添明美のブログ〉

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休憩     田添明美

2021年04月24日 10時00分47秒 | 「いたずら」田添明美

すってんころりと
山の上に つゞいて立っていた
電柱の一本が
強風で倒れました

今日は 停電です

山の上に 住んでいる
おじいさんと
おばあさんは
困るでしょう

一休みできると/横になった
電柱は平気です

一日目
だれかが
助け起こしてくれるだろう
二日目
もうじき
立ち上げてくれるだろう

さんさんとふる

山の木々のこもれびのなかで
ゆうゆうと
休んでいます


           R3.4.17

 


日本画家・上村淳之

2021年04月23日 21時45分02秒 | 「いたずら」田添明美

数ヶ月前に、録画した「上村淳之」をやっと、見た。

上村淳之は、上村松皇の息子で、上村松園の孫である。
以下は、録画を止めながら、書いた淳之(87才)の言葉である。

「描く時、デッサンは見ない。
 きちんと、写生ができていると
 あとは 空(くう)でかく。

 一番大事なのは、その余白の部分。
 ぱーっと広がりがあるかどうかという事。
 一番のポイントです。(絵)は、ひろーい空間の中の一部分ですわね。
 で、その一部分だけれど、広い空間を夢想させなければ、この描こうとしている空間はでてこない。
 具体的に、描かないで ひろがりを出す」

私は、子供の頃から、上村松園を好きだったが、美術館へ行き。
彼女の初期の作品を、いいと思った。
黒の嫁入り姿と、その左右どちらかに配置されていた作品が、好きだった。
型が出来ると、その型を極めようとする。
初期の作品には、その松園の型がなく、初々しかった。

松園の息子・上村松皇は、広大な自宅に、鳥を飼い、花鳥画を描いた。
あまりに稚拙で、驚いた。

松園の孫・上村淳之の作品を、初めて見て驚いた。父と同じく、花鳥画である。
題名を失念して、申し訳ないが、日本画家・小倉遊亀の横長の作品に、似ていた。
遊亀の作品は、青空のもとを、まず、ピンクの日傘をさした女性が歩き、
その後ろを、黄色のパラソルをかかげた少女、その後ろをとっとと犬が歩いている。

遊亀のその作品を、彷彿させる、花鳥画だった。シンプルさにおいて同質だが、遊亀の方が、筆は鋭角だと思う。
上村淳之の作品の中で、いいなあと思ったものは
鶴の夫婦・鶴の親子、やはり、飼って観察していると、こんなに情感があふれるのかと、しみじみ思った。
いい作品に、触れられたなあと、

書き留めた言葉が、何年か後に、私の中で、私の言葉で、旅立てればいいなあと思った。
まだ、すきなものがある。
うれしかった。

三度、癌の手術を受けても、彼はまだ、筆を握っている。


合唱      田添明美

2021年04月23日 10時27分34秒 | 「いたずら」田添明美

うすあかりのなかで
妹が うたっているので
合唱しようと よっていくと
しだいに
妹の数が ふえていき

教室いっぱいになったので そのまま
講堂に移動し
ピアノに あわせ
みな
それぞれ 触れるようにして
うたいだす

うれしそうに
指揮棒を ふっているのは
なつかしい先生で

なつかしい気持ちが 高まると
声も 重なる

二重三重に

学校は ふくらみ

歌声は
とうめいな 影のように
渦巻いて 夜空を 渡っていく


            R3.4.16


おと       田添明美

2021年04月22日 10時01分41秒 | 「いたずら」田添明美

ぱくぱくと いきをし
ぱくぱく  めしを くううちに

ぴくぴくと おとがする
ぴくぴく  なにかが うごく

ぷくぷくと まるまり ふくれ
ぷくぷく  ぱんっと
      くだかれた おとだけが
      だまって

ぺくぺく  ぱたぱたぱたと
ぺくぺく  そとへ でていく

ぽくぽくと がらんとした夜空に
ぽくぽくと 星が〉
      ならんでいる

 

           R3.4.15


ピラカンサの花が咲き始めました

2021年04月22日 09時26分15秒 | 写真画像

今朝は新座市方向へポタリングでした。

この時期は何処にでもあるヒナゲシの群生。

明暗の差が面白い光景に出会いました。

帰宅コースでの麦畑は,一段と成長が進んで,

その穂の構造を見るだけで楽しい。

そして我が家の庭のピラカンサの花が

咲き始めました。これがあの赤い実になるのです。

 

 

 


雨      田添明美

2021年04月21日 10時21分09秒 | 「いたずら」田添明美

水たまりを
ぱしゃぱしゃ
子どもが ふむ

水たまりに
うつった 景色がきえる

水がはね
服がぬれる

水たまりだいすき!)

ふいに
子どもが 声をはずませる

ちいさな合羽と
    長靴たちが とおざかり

雨だけに なった

景色はもどる
水たまりのなかへ

ほっ として、


           R3.4.14


善福寺公園-04/21

2021年04月21日 09時23分29秒 | 写真画像

今朝の善福寺公園に到着したのは,ラジオ体操の時間で,

大勢がその運動をしている中を,(気持は)こっそりと

入って,自転車でうろつき回ってきました。

そこで撮影したのは,タニウツギの花とメタセコイアの実です。

この実は子どもが遊びで集めたのだろうか。

タニウツギは名札があったのですが,地面に落ちていた

実の元の木が,ラクウショウかメタセコイアかが不明

だったので,その枝の葉を撮影して,帰宅後に検索しました。

2枚の葉が向かい合わせ(対生)についているので,メタセコイアと

判明しました。ラクウショウの場合は,葉が互い違い(互生)に

なります。

 

 


うたいながら      田添明美

2021年04月20日 09時26分50秒 | 「いたずら」田添明美

あの子がいったのは
あの道
それともこの道

花さく野原を
うたいながら 
おどりながら
草をかきわけ
とおっていく

花かざりした
帽子をかむり
髪をみだし
うたいながら 

まねかれたように
いく道
野道
ひかり あれ
ひかり あれ 空のもと

あの子は見つけられない〉

  くまなく
 空のはてまで
皎々と、

いく


         R3.4.13