あてずっぽうに春だった
わたくしは 偏狭で
春風のなかを泳いでいるので
人と人との他人というすきまに
入りこむことができない
はんなりと
うすらあかい日
石ころだらけの川原にたち
いくども石を投げる
流れながれて
つるつるとした
卵のような石を
そうして
いとしく
ちいさな骨ぶとの石を握り
その、重みをはかる
つかむ
なげる
つかむ
なげる
いくつも
いくつも
石を飛ばして
R3.4.13
あてずっぽうに春だった
わたくしは 偏狭で
春風のなかを泳いでいるので
人と人との他人というすきまに
入りこむことができない
はんなりと
うすらあかい日
石ころだらけの川原にたち
いくども石を投げる
流れながれて
つるつるとした
卵のような石を
そうして
いとしく
ちいさな骨ぶとの石を握り
その、重みをはかる
つかむ
なげる
つかむ
なげる
いくつも
いくつも
石を飛ばして
R3.4.13
今朝の石神井公園ボート池は,少し前のかい掘りが終わって,
きれいな水で満たされて,その水面に映る光景が前よりも
鮮やかに見えた。そこのミズキの花。
そのまま三宝寺池まで進むと,野性の藤の花が大きく広がっていた。
その藤の花を横に回って撮ろうと橋の上に来て,下を見ると鯉が
エサを期待して,こちらを見ていた。「鯉よ,エサなどない。
青空でも見よ!」と呟いていると,その横を1メートルほどある
3匹の大きな鯉が,池の底の泥煙を残して通り過ぎていった。
カメラは構えてなかったので撮影できなかった。
カーテンをあけると
空までつゞく梯子がある
一歩ずつ
一歩ずつ
下を見ずにのぼっていく
途中で
鳥にであう
雲にであう
雨にうたれ
陽にかわかされ
ずんずんと
空は広がっていく
ときは
ゆったりとたっていく
わきあがる雲
雲にかくされた月
すきとおる風
帰り道は もうない
ははの胎内の
桶のなかで 産湯をあびた
あの 産声のほうへと
向かっていく
R3.4.12
4月は雨の日が時々あるので,早朝のポタリングも途切れがちだけど,
今朝は雨上がりで暖かく快適に楽しめました♪
ツツジもコデマリもまだ雨の跡のしずくがついていて,
キラキラ状態。
タンポポは,おそらくしっかり綿毛になっていたのは,昨夜の豪雨で,
すっかり流されてしまっていました。かろうじて綿毛直前のタンポポは,
何とか現状を保っていました。
そして,今年初めて見るアゲハチョウ。羽化したばかりだろうか,
少し飛んだ後,葉に止まったまま動かなかった。
タンポポの綿毛の完成状態の比較のために,下側に一昨日撮影の
画像も配置しました。
これは一昨日(04/16)の撮影のタンポポの綿毛の完成形です。
わたしとわたしが
ふたりっきりで すわっている
あなたとよべば
いや
わたしはわたしでしょう
とふたりで こたえる
くりかえし
おんがくが なっていて
あさから
よるまで
あさから
よるまで
ながいはなしをして
ものがたりは
もうすぐ おわる
もっとゆっくり
むこうのほうで
なにかが おこり
ごめんね と
いいあい
どちらかが 去れば
わたし
ひとりっきりに なれる
R3.4.12
のどに笛の音がする
ひゅう
ひゅうと
笛の音は広ごる
それは朧
川をわたり
山をこえ
群れをなす草花
いっそうのひとりだ
ひゅう
ひゅるり
それでも
吾は
月下をくゞる
ひ
ひゅ
ゅゅ
笛消えかゝる、
月いでる
R3.4.11
先日、「一茶俳句集」をけちって、古本で買った。
(良・可)の品である。
にもかかわらず、その本には。
乱雑に、力強く、濃く、鉛筆で、大きな丸印が
好む句の上に、書き込まれていた。
店は、何故このようなものを買うのか
店は、何故このようなものを売るのか
納得できず、即新品を買い直そうとすると
夫が(どうせ すぐあきるよ)
というので、いやいや読みだした。
どうも丸をつけた主は、俳句をしている人らしく
丸印は「よく 書けました」という定形が多かった。
なんでも鑑定団と
プレバトで、眼力をみがいている私は
俳句・短歌、一切知らず読まずとも
この主の挑戦を受けてたった。
私は私で、鉛筆印を無視して、小さな赤丸をつけていったのだ。
この主との格闘に、一晩かかった。
(やっと 終わった)と、解説を読んでいたら
末尾に「初句索引」があり、「あ」から「わ」までの初句が、記されており
なんということか!!
ここにも また
主は、鉛筆印をつけていた。
この句集は1976句あり、例えばその中の「あ」の鉛筆印は
1151/1684/429/412 と続き
私はいちいち、その句を探し、再確認した。
気付いたら、夜中の1時だった。
印をつけただけで、作品はまだ読んでいない。
どうして、こう、ろくでもないことばかりに
私は情熱を/燃やすのか
考えないことにする。
馬はそらをはしった
牛もはしった
象もはしった
ついでに
人もはしった
極楽の花弁がひらく
つゆ玉に その姿をうつして
とうにやすんだ命に
ひっそりと
たくさんのたくさんの
灯を
ともして
燃やして
R3.4.11
雨で2日間休んだポタリングの再開♪
6時40分前後の光が丘公園の朝です。
その雨上がりの光の中の緑を存分に
楽しんできました。
おまえなにをしている
なにをしているのか
しろいあやめがさいていて
ときは はる
さやかに かぜが ふき
のどかに とりが ないている
ひかり澄み
そらは育ち
つちはかわいて
つぎの あめを まっている
そして
つらぬくように
しんしんと
どこまでもつゞく
苔むす
石段から ゆげが上っている
たゞ
ここへ おいでと
ゆげが上っている
R3.4.9