長尾景虎の戯言

読んだり聞いたりして面白かった物語やお噺等についてや感じたこと等を、その折々の気分で口調を変えて語っています。

あなたは花粉症ですか?

2018-03-08 19:12:56 | 日記・エッセイ・コラム
いったい誰に訊いているだい?
こちとら、慢性的アレルギー性鼻炎で筋金入りなんでぇ!
この冬のくそ寒いのには閉口したぜ、鼻が冷えるとアレルギーが出ちまうんだよってんだい!
お医者行って、アレルギーや鼻炎の薬もらって、なんとか凌いでいたんだが…。
それが急にあったかくなりやがって、一挙塊の大軍でスギ花粉が襲来してきちまって、くしゃみ・鼻水・涙が出て、目がかゆい…いや顔中がかゆいってんだい!
めがねにマスクがねぇと、外にも出られねぇってんだい!
薬も効きゃしねぇ…。
間違って花粉が口に入りゃ、即、下痢だぜまったく始末におけねぇってんだ!
発酵食品がいいってんで、ヨーグルトと発酵バターが塗ってあるビスケットに納豆にキムチに味噌汁を食ってるけどな…。
高野豆腐もいいって聞いたけど、大豆製品ばっかじゃねぇかよ!
酒も発酵飲料だけんども、効き目あるだろうかね?
雨が降っても油断ができねぇ、花粉は漂よってやがる!
もう目はうさぎさんの目になっちまったよ(アレルギー性結膜炎)…。
こんなくそたれな、お題を出すんじゃねぇよ!

山本一力著【損料屋喜八郎・始末控え】

2018-03-08 18:31:45 | 本と雑誌

2003年6月10日 第1刷 単行本2000年6月 文芸春秋刊
上司の不始末の責めを負って同心の職を辞し、刀を捨てた喜八郎。
庶民相手に鍋釜や小銭を貸す損料屋に身を落とし、与力の秋山や深川のいなせな仲間たちと力を合わせ、巨利を貪る札差たちと渡り合う。
田沼バブルのはじけた江戸で繰り広げられる息詰まる頭脳戦。
著者の事実上のデビュー作である。
『万両駕籠』
米屋の政八が店仕舞いをしたいと言い出した。
元々先代と違い札差業にむいている人間でもなく、度量も欠いていたのだ。
喜八郎は先代との約束を果たすべく動き出す。
そして一番の大店の札差の伊勢屋も動き出す…。
『騙り御前』
幕府からの棄捐令で苦渋をなめた札差伊勢屋と笠倉屋が組んで、意趣返しにと、米屋を巻き込んで何か企んでいるようだが…。
『いわし祝言』
深川料亭江戸屋の板長清次郎が、おゆきとの祝言を前にして、なにやら様子がおかしいと、江戸屋の女将秀弥が喜八郎に相談を持ち掛けた…。
江戸屋の女将にも板長にも以前世話を掛けていた喜八郎は、侠気を発揮し真相を探ろうとするが…。
『吹かずとも』
笠倉屋が年の瀬の返済に窮していた。
やけくそになって、何やら大それたことを企んでいるようだ…。
以上四篇になる、連作での長編作、喜八郎のいる深川と札差達がいる蔵前とを対比して、江戸情緒豊かに描いていく。