長尾景虎の戯言

読んだり聞いたりして面白かった物語やお噺等についてや感じたこと等を、その折々の気分で口調を変えて語っています。

東直己著【探偵法間・ごますり事件簿】

2018-01-18 21:06:00 | 本と雑誌

ご依頼ありがとうございます!
不肖ワタクシ法間謙一(ノリマケンイチ)、すぐにでも参上致しますでございます!!
口からついて出るのはお世辞、オダテに阿諛追従(あゆついしょう)。
こんな探偵みたことない!
法間のことを「ノリマ」と正しく呼ぶ人間はあまりいない。
たいがいの知り合いは、「ホウカン」と呼ぶ。
つまり「幇間」、太鼓持ち。
とにかくお世辞の達人で、どんなに不機嫌な人でも、ついニヤリとさせてしまうほどの技の持ち主である。
立て板に土砂崩れの勢いで轟々と音を立てて流れ落ちる、阿諛追従お世辞に褒め言葉!!
しかしその洞察力は、只者ではない、実は探偵としては優秀であるのだった…。
『ほちわ』
一代で巨万の富を築いた杉原穣が、認知症になってしまって、介護を受ける身となっていた。
そして、何故か「ほちわ」と呟き続けている…。
『マラソンの夜』
前珠別百キロマラソンを完走し、パーティーにも出席した荘野は、いつもの行きつけの〈居酒屋 大将〉行った、そこで妙な男と相席になる…。
『美しい目』
法間は手芸の講師をやっている女性から、息子の恋人の調査を請け負ったが…。
『二十個のケーキ』
法間は杉原穣の子息の杉原元治教授から、パーティ中に消えた20個のケーキについて調査依頼を受ける…。
『捨てられなかった』
投資会社ニューライフ・ウエイ”にひとりのホームレスが突然襲撃してきた…。
『時カクテル』
薪谷銀座にある、バー〈のせ〉に初めて入った法間…。
『アロハ』
広告代理店業界の巨漢・全通の元企画調整局局長の有岡。
この男の周辺の不気味なウワサ、有岡邸で行われているホームパーティ、そして不透明な収入を調べたいと依頼を受ける法間…。
「探偵はバーにいる」のシリーズと合わせて好評の新シリーズである。

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