家具の学校

『家具の学校』から始まったモノづくり
現在は、ダニエル元町本店にてワークショップ体験をご案内

上級特派員5月21日

2011年05月25日 | Weblog
上級特派員便り

2011年5月21日 @伊勢原校  晴れ

今週は前回予告通り、2級木工技能検定試験の最初から最後まで佐宗講師がお手本を披露しました。
技能検定は、与えられた製作図の原寸図をシナベニヤの上に製図することから始まります。
部材は、ラワン材が支給されます(A部材、B部材、C部材、D部材、ジグ材料の5本、写真1)。
原寸図完成の後、加工は、加工用ジグの製作から始めます。
製作図寸法より若干厚く、若干幅広で支給されるので、各部材の厚みと幅を罫書きをしてから、それぞれ0.5ミリを鉋で薄く剥ぐ。これだけでも容易でない。
60ミリ幅と50ミリ幅の部材を3種の蟻組と1種の接合で組み合わせて脚立のような課題をくみ上げなければならない。現状の我らが技量に比して、なかなかに高度な課題だ。
蟻組みの一つづつを講師が丁寧な説明と共に進めて行くが、途中、生徒の質問は少ない。上級ともなると一を聞いて十を知るってことか?それとも質問の余裕が無いのか・・・。
主に使う道具は、鉋、ノコギリ、数種のノミ、定規類。みな手道具なので真の腕が試される・・・・だから検定なのだ。
試験時間は、製図、ジグ製作を含め5時間半。短い。加工時間は短いが、この時間集中出来るかどうか、そう考えると長い。

課題征服のポイントは、1)如何に正確に墨つけが出来るか 2)如何にノコギリがどこまで墨つけ線ギリギリに真っ直ぐ引けるか、に懸かっているそうな。

次週から自身による練習が始まります。どこまで出来るか知ることがまず第一歩。
ノミと鉋をしっかり研いでおかねば。

堀江 記

写真1: 支給されるラワン部材 上方は製作するジグの見本

写真2: A部材とC部材の蟻組接合

写真3: C部材とD部材の蟻組接合

写真4: A部材とB部材の蟻組接合

写真5: B部材とD部材の蟻組接合のB部材加工部分


コメント
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