家具の学校

『家具の学校』から始まったモノづくり
現在は、ダニエル元町本店にてワークショップ体験をご案内

6月28日の授業

2011年05月29日 | Weblog
初級は、座学 デザイン概論で今年から初めて酒井講師が受け持ちました。
デザインの入門を楽しく教えてました。
講義する酒井講師

私も聴講しましたが、久しぶりに学生の頃の講義を受けている気分になりました。
しかし現場の仕事をしてきた酒井さんの講義なのでとても楽しく実践的でデザインの知らないひとでも
理解が出来る内容でした。
午後は、道具箱の続き

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7期生の瀬田さんのブログその6

2011年05月26日 | Weblog
5月15日 脳ドッグへ行こか・・・
 「突き板」と聞いて連想するのは何?私は、「板」という言葉に引っ張られて四角い板、もしくは板と板を合わせるための木、なんてイメージした。しかし、授業が進むと、板きれではなく、どうも薄っぺらい木のシートのようなものらしい。現物が回ってきて、やっと、「らしい」が取れた。それでも、「何で、突く?」にこだわってしまう。ことほど左様に、言葉とか漢字などに先に思考が行ってしまい、言われたことをそのまま受け取る素直さに欠けるようだ。「これが突き板」と言われたら、「突き板はこれ」と覚えればいいのだ!ちなみに、ALL ABOUTによると、「突き板とは天然木を薄くそいだ板のこと」
 午前の授業は木について。木材の種類や構造、組織、含水率など、木についての第一歩の話だ。「これは何の木?気になる木」のクイズもあったが、ヒントの「花粉が~」とか、「娘が生まれたらこの木を植える」など、普段馴染みのある木の名しか浮かばない。だが、クイズ形式なのと、これから取っ組む相手を知る授業なので、案外、これが入学後初の授業だと入りやすいかも、私のようなド素人には。だが、ここは、考えるより触れ、慣れろ、の学校だ。学校是に従うべし。
 ダニエル校是は他にもある。遅刻をしたら入室禁止。時間内に集中して学ぶべし。写真や録音は厳禁。と、言われるからには時間内で消化できるのだろうと想像していたが、無理だ。
午後の道具箱作製は行程ごとに短く区切って説明をしてくださったが、それでも、いざ作業に掛かると、「はてな」の連続。こうなると何かのせいにしたくなる。脳のシナプスが切れていて理解ができない状態になっているから、とか、脳ドッグに行こうとか、とんでも無い方向へ。
 天野先生に今日もハンマーを打つ時の手首の使い方を教えていただく。練習せねばなあ。だんだんやる気が萎えてきつつあるかもしれない。気を付けよう!
にしても、これほどできないことの連続って、けっこう辛い。
 




つらいけど ダニエル衆に 引っ張られ
             導かれ

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上級特派員5月21日

2011年05月25日 | Weblog
上級特派員便り

2011年5月21日 @伊勢原校  晴れ

今週は前回予告通り、2級木工技能検定試験の最初から最後まで佐宗講師がお手本を披露しました。
技能検定は、与えられた製作図の原寸図をシナベニヤの上に製図することから始まります。
部材は、ラワン材が支給されます(A部材、B部材、C部材、D部材、ジグ材料の5本、写真1)。
原寸図完成の後、加工は、加工用ジグの製作から始めます。
製作図寸法より若干厚く、若干幅広で支給されるので、各部材の厚みと幅を罫書きをしてから、それぞれ0.5ミリを鉋で薄く剥ぐ。これだけでも容易でない。
60ミリ幅と50ミリ幅の部材を3種の蟻組と1種の接合で組み合わせて脚立のような課題をくみ上げなければならない。現状の我らが技量に比して、なかなかに高度な課題だ。
蟻組みの一つづつを講師が丁寧な説明と共に進めて行くが、途中、生徒の質問は少ない。上級ともなると一を聞いて十を知るってことか?それとも質問の余裕が無いのか・・・。
主に使う道具は、鉋、ノコギリ、数種のノミ、定規類。みな手道具なので真の腕が試される・・・・だから検定なのだ。
試験時間は、製図、ジグ製作を含め5時間半。短い。加工時間は短いが、この時間集中出来るかどうか、そう考えると長い。

課題征服のポイントは、1)如何に正確に墨つけが出来るか 2)如何にノコギリがどこまで墨つけ線ギリギリに真っ直ぐ引けるか、に懸かっているそうな。

次週から自身による練習が始まります。どこまで出来るか知ることがまず第一歩。
ノミと鉋をしっかり研いでおかねば。

堀江 記

写真1: 支給されるラワン部材 上方は製作するジグの見本

写真2: A部材とC部材の蟻組接合

写真3: C部材とD部材の蟻組接合

写真4: A部材とB部材の蟻組接合

写真5: B部材とD部材の蟻組接合のB部材加工部分


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5月21日の授業

2011年05月21日 | Weblog
初級は、木の種類の座学でした。
午後は、毎年恒例の道具箱の製作その1です。


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ブログその5

2011年05月20日 | Weblog
5月8日(5回目の授業)  からだも道具
 午前は、ものを作るための構造や仕口の勉強。仕口って何だ?辞書を引いてみると、「2本以上の木材をある角度(多くは直角)で、しっかりと組み合わせるための合わせ目」とある。天野先生が作ってくださった多種多様の仕口の実物を見ながら、「すごい」の感嘆の言葉しか浮かばない。何せキレイで、なめらかで、芸術的にぴたっと合わさっているのです。作った先生の性格もこんなんかしらん。
 午後は、張り。「白魚の手」の吉田昌義講師と今村さんが見てくださる。マグネットハンマーなどに慣れるという設定だ。そういえば、1月の説明会の折に教室風景を見せていただいたが、その時、6期生の方がこのマグネットハンマーを簡単そうに使っているように見えた。
が、見るとやるとは大違い。ハンマーの打つ面の面積は小さいうえに、数回で釘を手首のスナップのみを使って打つのだ。やってみなはれ。まるで酔っ払い過ぎたおっさんがあっちにふらり、こっちにふらりのごとく、腕や手首がゆらゆら。狙い定めようとすると、思ってもいない場所に一発目!しかも、2打目を打とうとすると、マグネットに釘が引っ付いて戻ってくる始末だ。
釘を打つより木をうちつけている私を見るに見かねて、隣の作業台の比留川さんが手首を支点にするようにと教えてくださる。「失敗したらどうしようと思ってるでしょ」と、比留川さん。はい、まったくそうであります。「腕に力が入っている。あんまり運動したことないでしょ」。はい、まったくそうであります、なんで分かるんですか?何度やっても手首の使い方が見えてこない私に、指2本でハンマーを持ってみたらとのご指示。やってみると、無駄な力が抜ける感じが分かった。「そうそう、だいぶ良くなった」の一言が嬉しい。おばさん族って誉めてもらうことが日常生活には存在しないんです。





ハンマーも 手首もすべて 道具なり
ハンマーと 相性悪し わが手首
道具とは 知らずに酷使 わが手首
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上級特派員5月14日

2011年05月17日 | Weblog
上級特派員便り

2011年5月14日 @伊勢原校  晴れ

1、2級木工技能検定試験が迫ってきました。日程はまだ確定していないそうですが夏前に実施されます。次週から何週間に亘り試験準備の実技練習になります。午前中はその前段階、試験の概要の説明がありました。皆さん真剣に聞き入っています。なんせこのような試験って人生初めてですからね、この歳にして。試験時間は5時間半、その時間内に決められた木工工作をノコギリ、ノミ、鉋など手工具を使ってなるべく正確につくります。蟻組みが主たる課題のようです。持ち込める工具にも決まりがあります。しっかり工具も揃えなければ・・・。
まだ時間がある・・・が、すぐに「もう時間がない」となるのだそうな。しっかり練習して全員合格と行きたいものです。

午後からは、前週までに仕込んだ小鉋の試し切り。
前週仕込み終わって、さぞや切れるだろうと樺の角材を削るも、なかなか思ったようには削れません。うまく削れないのは理由がある・・・・とのこと。道理。
しっかり削れるには、1)刃がしっかり研げていること 2)鉋台がきちんと調整されていること 3)鉋身、裏金がきちんと組み込まれ刃先の出し方が適度であること 4)削るときの姿勢や力の入れ方が適度であること
どうもこの4点が重要で、どれも欠けることなく満足されて初めてうまく削れるようだ。

どれも難しいが、特に上記3)は難しい。材料を削る刃の出し方は、台の下端と平行にほんの少し(髪の毛1本)だけ出すらしいのですが、それを台尻から見て調整するとのこと。台尻から髪の毛1本なんてとても見えませんよ。仕方なく指で刃先をなでたりして出方を探るのですがとても無理!せいぜい削ってみて、鉋屑の状況で何が悪いのか探るのですが、刃がしっかり研げていないのか、台の調整が悪いのか、はたまた刃の出し方が悪いのか、まったく根拠がない根性が悪いのか・・・・何がなんだかわからんのです。それに裏金の刃先は鉋身の刃先に髪の毛1本ほどまで近づけるのだそうな。

同じ鉋を佐宗講師が刃先の出方を調整すると、いままでだらけていた鉋が俄然働き出すのでびっくりです。カンナは素直な生き物や!
今週は改めて、「鉋は難しい」と言うことを認識した実習でした。

放課後、伊勢原駅近辺の居酒屋で懇親会でした。中級卒の方もおそろいで、楽しい時間を過ごしました。佐宗講師の多趣味ぶりに感心。いつの日か ゴチになりたい佐宗ピザ

堀江 記

写真1: 試験課題の説明を熱心に聴く生徒さん

写真2: 難しい刃口の調整
 
写真3: 課題で使うノミのセット

写真4: 鉋台の調整 下端定規で確認

写真5: 鉋は人を見る 人によってこんなに切れる

写真6:放課後居酒屋で楽しい時間

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5月14日の授業

2011年05月16日 | Weblog
初級は、座学で木部の接ぎ手についてでした。
午後は、張りの授業でマグネットハンマーの練習、ミシンの練習を行いました。


作業台を組み立てる生徒さん。

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ブログその4

2011年05月15日 | Weblog
ブログアップ遅れてすみません。
木が遠くなる
 今日はアンケート用紙が配られた。一か月の授業を踏まえて、講義、実技、その他の三項目で学校の感想や意見・要望をというものだ。道具とその扱いに慣れるのに必死なせいか、学校に対してというよりは自分の反省文になってしまった。
 切るは切るでも、文章を切る、削ることはこれまで難なくやってきた。取材をし、要点をまとめ、記事にする。テープ起こしから主題が映えるようにレイアウトし、記事を入れる。これらのことを覚える過程において、あまり苦労したという感じを持ってはいない。
ところが、「木を切る」のは、私にとっては想像を絶する難解な世界だ。まず、道具を覚え、それに慣れる。木の目や流れを判断する。逆目で今日も削っていたようなので、いまだに体で理解ができていない。包丁もまっすぐ切ることは下手くそなので、鋸を引いてまっすぐに切れないことは容易に想像がついていたが、やはり、その通りになってしまった。自分で分かってはいたことだが、見えない涙が出る。
 もっと「切れないヤツ」が鉋だ。鉋の木の端っこから刃を覗き込むんだけれど、なあんにも見えない。おっかしいなぁ、みんなには見えてるようだぞ。何度覗いても、遠視と乱視と老眼の目が邪魔をして、焦点を合わすこと自体が難儀だ。トントン、トンと鉋を叩いて刃の出し具合を調整している音があちこちからする。うーん、刃が見えないのに叩いても無駄かも、と心の中の悲鳴が私の中を駆け抜ける。
鉋の調整と、調整済み鉋と木と自分との呼吸の合わせ方が掴めない。かつ、こまめに鉋を調整しながら削ることも必要のようで、刃の出具合のコツもつかめていない現状では、木が、いや、気が遠くなる思いだ。
 道具を使えるようになりたいなと漠然と思って入学したが、生易しいものではない。入学の理由は他にもあるが、それは別の回に。





粉になる わがカンナくず まずかろう
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学校有志発表会

2011年05月13日 | Weblog
今日から学校有志の発表会が始まりました。14,15日ぜひご来場ください
朝から学校の生徒さんが作品搬入をしました。
県民会館

看板
学校からの花束

佐宗講師が製作した。子ども机 無垢板で重さは、30kg以上あります

初級の課題の椅子

展示作品群

手作りの行燈

女性らしい行楽弁当お皿等


椅子のミニチュアと部材を額に入れた写真

子どもの椅子

いろいろな作品


後はぜひ見来てください。
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上級特派員便り2011年5月7日

2011年05月11日 | Weblog
上級特派員便り

2011年5月7日 @伊勢原校  雨

刃巾42ミリの小鉋を題材に鉋の仕込み(仕立てとも言う)の総復習。
道具屋さんで手に入れた鉋はそのままで使えるわけではない。
丁寧に仕込んで初めて「切れる」鉋として使えるのだ。
ざっと仕込み作業のおさらいをしよう。
仕込み作業は大きく分けて刃と鉋台の調整である。

鉋を購入したら: 裏出し、鉋身と裏金の裏押しè鉋身と裏金の研ぎè鉋台の仕込みè鉋台の下端調整è鉋身と裏金の調整è試し削りと保管
これが標準的な仕立ての手順である。

刃の仕込とは、鉋身(かんなみ)と裏かねの研ぎのこと。研ぎの重点は、まず刃裏を完璧なまでに平らにすること・・・・
と講師は繰り返す。1000番のダイヤモンド砥石でしっかり研ぐ。今日は朝から雨で湿気も高い。真面目に研ぐとじわっと全身に汗がにじむ。
鉋刃同様に裏金の裏も平らになるよう、しっかり研ぐ。裏金の刃先裏が均一に当らない場合や研ぎ量が多いときは若干の裏押しをしても良いが、
刃先の鋼を叩いて欠くことがないよう十分注意する。無難な手がある。講師にお任せすることだ。
刃裏を研いだあと、鉋身の側が鋭い角になるので危険! 金やすりで角を落としておこう。ダイヤモンド砥石を使って角を落としてもいいだろう。

鉋身刃先の幅は裏金の幅より1mmほど(片側0.5mmづつ)狭いと台の下端側から刃の重なりを見て裏金のセットがしやすくなる。
そのようになるように鉋身の耳をグラインダーで研磨する。これはなかなかに良いアイデアだ。裏金のセットを上端から刃口を見て行うのは至難の技だから。

ダイヤモンド砥石で鉋身も裏金も、裏が完璧に平になったら仕上げ砥石で更に研ぐ。刃を研ぐほどに砥石も研がれるので、
適宜砥石をダイヤモンド砥石研いで平面を保つようにしよう。先日買った天然砥石の活躍の場が来た。しのぎ面をあくまで平にしっかり研ぐ。更に汗ばむ。

次に鉋台の仕込み。鉋身を台からはずすときに玄翁で叩く台頭の部分の角を削り落としておく。玄翁で叩いたときに台頭が割れるのを防ぐためだ。

ここでやっと鉋身を台に挿しこむ。刃先が下端から出ない程度。
鉋身と接する表馴染みの部分に偏りがなくなるべく大きな面積で接するよう、表馴染みをごくわずか削って調整する。削り代は少しづつ、
何度も鉋身を抜き差しして削る。表馴染みの当たりは6割くらいが目途か?鉋身を挿しこむ前に刃の表に鉛筆で塗って接する面を確認するが、
この方法は前回詳述したのでここでは省く。表馴染みを削りすぎると鉋身の押さえが緩くなるので削りすぎないことだ。

鉋身が台に緩すぎず、固すぎず適度に収まることが大切。ではどのくらいが適当なのか?これは判っていても言葉で言い表せないのがもどかしい。
実にもどかしい。
鉋身が動かないようにどこで押さえられているか?刃は押溝(刃溝)と称する部分で押さえられているのだ。
筆者は、裏金を叩き込むことで裏金止めが鉋身を押えているのだとばかり思っていました。大きな間違い。

鉋身の小端と押溝とが左右の部分では多少のゆとりが必要(左右1mm程度の隙)。この隙があるように、必要なら押溝を細い鑿でこそぐ。

刃先が若干下端から出るように鉋身を叩き、刃口幅が適当(0.5~1mm)か確認する。必要に応じて木っ端返し部分を鑿でこそぐ。

下端面の調整は前回詳述したのでここでは省くが、鉋身おとび裏金は使用時と同じにしっかり差し込んで下端面の調整を台直し鉋で丁寧に調整する。

まあ、細かいところはまだ色々あるのでしょうが、鉋の仕込みは以上のような具合です。
しかしこれでしっかり仕込が出来る人は少ないでしょうね。調整の実際の要領(コツとでも言いますか)、
細かいところはなかなか文章で示すのは難しいものです。それに、習うより慣れろ!だ。慣れてください。

次回は放課後伊勢原で懇親会です。中級卒の方もおそろいです。車で来ないようご注意を!

堀江 記

写真1:かんな 各部の名称

写真2: 課題の購入したばかりの小鉋
 
写真3: 刃裏の平面研ぎ

写真4: 裏金の刃打ち(刃押し)

写真5: 刃溝(押し溝)の調整

写真6: 台直し鉋で下端面の調整


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