家具の学校

『家具の学校』から始まったモノづくり
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上級特派員5月28日

2011年06月01日 | Weblog
上級特派員便り

2011年5月28日 @伊勢原校  雨

前回、2級家具製作技能士(木工手加工)試験の課題を最初から最後まで佐宗講師がお手本を披露していただきました。
今回は、いよいよ自身で練習開始。課題挑戦が始まりました。
課題は、
原寸図の作成
腰型定規(ジグ)の作製
製品の製作
1.部材の板幅、板厚を製作図通りに削る
2.A部材とB部材の“5枚組接ぎ”
3.A部材とC部材の“両面留形包み5枚蟻組接ぎ”
4.B部材とD部材の“両面腰欠き木ねじ締め”
5.C部材とD部材の“通し2枚ほぞ接ぎ”
6.4mm面取り
これらの作業を皆、床に置かれた作業台で行います。制限時間は5時間半。床に置かれた作業台での作業、これが体力を意外に消耗させます。腰も痛くなります。

まず原寸図面の作成、そして腰型定規(ジグ)の作製。本番ではこの2作業を30分程度で完成させるのが適当なペース配分、と講師はアドバイスする。
二丁鎌毛引きの調整に手間取ったり、ジグ製作のノコギリの斜め切りに手間取ったり、ジグが完成したときはランチタイム間近。初めてとは言え、ちいと時間の掛かりすぎですワイ。
午後は4本の部材の厚みと幅を0.5mm削り落とす作業から。0.5mmなんて簡単に削れる、そう思いませんか?筆者もそう思っていました。実際やってみるとこれがなかなかに大変。
小雨の降る肌寒い日でしたが、床の作業台で鉋を掛け続けると、暑くて汗がしたたります。おまけに腰も痛くなって・・・。
実戦でのポイントは、当然ながら鉋をよく仕込んでおくこと、荒削りのできる中仕上げ用と仕上げ用の平鉋を2本用意することです。最初は中仕上げ用でザクザク削ると時間が稼げます。
そしていよいよ接ぎ加工です。比較的簡単な“通し2枚ほぞ接ぎ”から。
二丁鎌毛引きで罫書き線を入れる。材の繊維に沿った罫書き線がよく見えません。腰も痛くなるは、眼も霞んでくるは、この試験で試されるのは技量だけでないことが段々分かってくる。体力と眼力。
ほぞとほぞ穴をノミで調整して何とか叩きいれる。ほぞはのこぎりを使って罫書き線近くまで引く、と言うか引こうとするが、なかなかそれも難しい。ぎりぎりまで引けばノミでの修正が少なくて済むが、やりすぎると接合が隙間だらけのがたがたになる。
あ~~~あ、見るとやるとで大違い。練習初日は我が実力を知るため・・・・よ~く分かりました。
次週はもっと難しい継ぎ手加工です
今日は3時のおやつに佐宗講師じきじきに焼いて持ってきてくれたフルーツケーキをご馳走になりました。美味しかったです。


堀江 記

写真1: 一心不乱に原寸図の作成作業

写真2: 原寸図作成に使う、大曲、定規、自在定規。下に見える台が作業台
 
写真3: 加工材の厚みを鉋で削る

写真4: “通し2枚ほぞ接ぎ”加工作業
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