「きた!矢越さんより先にきた」
今日の釣りは、塩田さんのこの嬉しい声で始まった。
魚探に映し出された、ベイトの群れにジグを落とす。
昨日の濁った潮とは違って、青味の濃い上り潮が動いている。
「今日は、良い感じだぞ」
塩田さんはスローピッチで、矢越さんはワンピッチでジグを動かして魚の食い気を誘う。
それにヒットしたのはカンパチ(ネリゴクラス)
ラインを巻き上げる途中の、カンパチの走りを楽しみながら海面に浮かす。
カンパチがタモに治まった瞬間、塩田さんの笑顔が弾けた。
それに刺激されたのは、勿論矢越さん。
ワンピッチでジグをしゃくる竿の動きが、丁寧にリズムを刻む。
「きた!」
一匹目のアタリは、どうしても慎重になる。
走りもなかなか強そうで、竿が満月にしなっている。
リールからラインが引き出される音が、気持ちよく響き渡る。
上がってきたのは4キロクラスの鰤。
「一匹釣れれば、プレッシャーから解放される」
と嬉しそうに笑顔が輝く。
私も嬉しい気持ちで一杯なのもあって、思わず握手した。
気持ちが落ち着くと強い西風が気になり、船を風に向かって立てて、フィッシングサポートリモコンを入れポイントキープする。
魚影の上に、長い時間船がある様に、ハンドルを握る。
矢越さんに2匹目のアタリ。
これも、4キロ近い鰤。
鰤の連発に、気分も高まっていく。
今日は、鯛ラバの竿は握らずにジギングで青物を狙う。
しかし、魚の種類が変わったみたいで、アタリの後直ぐにリーダーが切られる。
海面近くまで上がってきて、リーダーを切って逃げていくのは大きなサワラ。
この苦戦状態を変えるため、ポイント移動する。
水島方向に、船を走らせる。
ここでも、最初にアタリを捉えたのは塩田さん。
小気味よく竿を曲げ、上がってきたのは良型の鯖。
その直ぐ後、再び塩田さんにアタリ。
上がってきたのは、2キロ近くある真鯛。
この真鯛には塩田さんも、非常に嬉しそうだ。
「ジギングで鯛がきた」
と声も弾んでいる。
その直後、矢越さんに今までで一番のアタリ。
ラインが、思い切り引き出されていく。
心地よい緊張感が船内に広がる。
「ゆっくりやって!」
塩田さんの声に応える様に、矢越さんも“大物”との引きを楽しんでいる様だ。
海面に姿が見えた。
「大きい。鰤だ」
タモ入れも緊張するが、大きなタモを取り出し一発ですくい上げる。
6キロオーバーの見事な鰤だ。
「やったー!」と発した声は、水島の釣り人にも聞こえたかも知れない。
しかし、矢越さんの好釣はまだ続く。
船の流す位置を変えると、ハガツオがきた。
「美味しい魚が釣れて嬉しい」
と笑顔一杯。
釣れた魚を一匹、一匹丁寧に血抜きしてクーラーへ。
刺身かな、鰤鋤きかな、想像するだけで美味しそうだ。
暫くすると目の前で“マグロ?”と思われる丸々とした魚が、ナブラを起こした。
「船長、あすこです」
矢越さんの声がしたとき、塩田さんの竿が強烈に曲がった。
ジジージジーとラインが思いっきり引き出され、竿も折れんばかりに曲がっている。
「なんだ。これは…」
塩田さんは、強烈な引きを耐えるのみ。
「あっ」と言う声と同時にラインが切れた。
何だったんだろう…。
暫く、呆然としていたが、納竿時間が迫ってきた。
「ラストにしましょう」
の最後に、ドラマが待っていた。
スローピッチで、しゃくっていた矢越さんにアタリ。
重々しい引きを楽しみながら、海面に姿を見せたのは4キロ近い真鯛。
「流石だね。最後にやるね」
塩田さんも嬉しそうに声を掛ける。
カンパチに始まり、鰤で中を賑わい、真鯛で締めをする。
最高の気分で帰港した。
今日の釣りは、塩田さんのこの嬉しい声で始まった。
魚探に映し出された、ベイトの群れにジグを落とす。
昨日の濁った潮とは違って、青味の濃い上り潮が動いている。
「今日は、良い感じだぞ」
塩田さんはスローピッチで、矢越さんはワンピッチでジグを動かして魚の食い気を誘う。
それにヒットしたのはカンパチ(ネリゴクラス)
ラインを巻き上げる途中の、カンパチの走りを楽しみながら海面に浮かす。
カンパチがタモに治まった瞬間、塩田さんの笑顔が弾けた。
それに刺激されたのは、勿論矢越さん。
ワンピッチでジグをしゃくる竿の動きが、丁寧にリズムを刻む。
「きた!」
一匹目のアタリは、どうしても慎重になる。
走りもなかなか強そうで、竿が満月にしなっている。
リールからラインが引き出される音が、気持ちよく響き渡る。
上がってきたのは4キロクラスの鰤。
「一匹釣れれば、プレッシャーから解放される」
と嬉しそうに笑顔が輝く。
私も嬉しい気持ちで一杯なのもあって、思わず握手した。
気持ちが落ち着くと強い西風が気になり、船を風に向かって立てて、フィッシングサポートリモコンを入れポイントキープする。
魚影の上に、長い時間船がある様に、ハンドルを握る。
矢越さんに2匹目のアタリ。
これも、4キロ近い鰤。
鰤の連発に、気分も高まっていく。
今日は、鯛ラバの竿は握らずにジギングで青物を狙う。
しかし、魚の種類が変わったみたいで、アタリの後直ぐにリーダーが切られる。
海面近くまで上がってきて、リーダーを切って逃げていくのは大きなサワラ。
この苦戦状態を変えるため、ポイント移動する。
水島方向に、船を走らせる。
ここでも、最初にアタリを捉えたのは塩田さん。
小気味よく竿を曲げ、上がってきたのは良型の鯖。
その直ぐ後、再び塩田さんにアタリ。
上がってきたのは、2キロ近くある真鯛。
この真鯛には塩田さんも、非常に嬉しそうだ。
「ジギングで鯛がきた」
と声も弾んでいる。
その直後、矢越さんに今までで一番のアタリ。
ラインが、思い切り引き出されていく。
心地よい緊張感が船内に広がる。
「ゆっくりやって!」
塩田さんの声に応える様に、矢越さんも“大物”との引きを楽しんでいる様だ。
海面に姿が見えた。
「大きい。鰤だ」
タモ入れも緊張するが、大きなタモを取り出し一発ですくい上げる。
6キロオーバーの見事な鰤だ。
「やったー!」と発した声は、水島の釣り人にも聞こえたかも知れない。
しかし、矢越さんの好釣はまだ続く。
船の流す位置を変えると、ハガツオがきた。
「美味しい魚が釣れて嬉しい」
と笑顔一杯。
釣れた魚を一匹、一匹丁寧に血抜きしてクーラーへ。
刺身かな、鰤鋤きかな、想像するだけで美味しそうだ。
暫くすると目の前で“マグロ?”と思われる丸々とした魚が、ナブラを起こした。
「船長、あすこです」
矢越さんの声がしたとき、塩田さんの竿が強烈に曲がった。
ジジージジーとラインが思いっきり引き出され、竿も折れんばかりに曲がっている。
「なんだ。これは…」
塩田さんは、強烈な引きを耐えるのみ。
「あっ」と言う声と同時にラインが切れた。
何だったんだろう…。
暫く、呆然としていたが、納竿時間が迫ってきた。
「ラストにしましょう」
の最後に、ドラマが待っていた。
スローピッチで、しゃくっていた矢越さんにアタリ。
重々しい引きを楽しみながら、海面に姿を見せたのは4キロ近い真鯛。
「流石だね。最後にやるね」
塩田さんも嬉しそうに声を掛ける。
カンパチに始まり、鰤で中を賑わい、真鯛で締めをする。
最高の気分で帰港した。